そして、いつしかお互いに気分転換をする間柄から男女の付き合いになり、ある日、妻子の有る白石と一線を超えてしまった。
「あ~あ、もう十時だわ。毎日時間が経つのが早いわね。また今晩も外食だわ、帰ったらお風呂に入って寝るのが精一杯よね。」
「そうだね、うちも帰ったらみんな寝ているよ。一応、食事の用意はしているけれど、寝る前に食事をすると、朝、胃の調子が悪いんだよね。」
「本当よね。よその会社より給料が良いから我慢しているけれど、毎日こんなに遅いと恋人もできないわ。」
「俺も、子供の起きている顔を見るのは、週に一日だけだよ。それも、仕事を持って帰っているので、実際は半日くらいかな。」
「でも、結婚できたから良いわよね。」
「忙しくなる前だったからね。」
「あ~あ、恋人と食事に行くようになりたいなぁ。」
「時々俺と食事をしているからいいじゃないか。」
「白石さんは恋人じゃないでしょ。」
「じゃ、今晩飲みに行こうか、恋人代理で?」
「恋人じゃないけれど、今日は何だかお酒を飲みたい気分だから良いわよ。でも、変な事をしたらダメよ。」
「何もしないよ。飲むだけだよ。」
「じゃ、早く片付けましょう。」
「ああ、いいよ。」
治子はうっぷんばらしに白石とバーのカウンターに座って居た。
「終電が無くなるから、もう出ようか?」
「白石さんは奥さんが怖いんでしょ。」
「怖くないけれど、君も、もう帰らないと親が心配するだろ。」
「あらっ、知らなかったの、私、家を出て一人でマンションに住んでいるのよ。」
「一人で住んでいるのか。」
「見に来る?」
「行っても良いけれど。」
「良いけれど、何なの?」
「終電が無くなるから泊まってもいいかなぁ? 寝る場所は有るかい?」
「私のソファで寝ればいいのよ。だけれど、何もしないでよ、約束して。」
「ああ、いいよ、なにもしないよ。」
「では、お店を出ましょう。」
そして、二人は治子のマンションに着いたが、室内がきれいに片づけられているのに驚いた。
「きれいな部屋だね。うちなんか物がいっぱいで片付いていないよ。もっとも、子供の物が多いのだけれどね。」
「小さな子供が居ると仕方ないんじゃない?」
「そうだけれど、君は綺麗好きなんだね。」
白石は改めて治子の魅力を意識していた。
「もう遅いからシャワーでいい?バスタブにお湯を入れるのに時間がかかるから。」
「押しかけて来たんだからシャワーで十分だよ。」
そして、白石が先にシャワーを浴び、ソファに横になって、治子も浴室から出てベッドに入ったが、暫くしてベッドの横に置いてあるソファから白石の手が動いてくるのを感じた。
しかし、治子は恋人のいない寂しさから、拒否をせずに寝ているふりをしていた。そして、白石が急に抱きついてきた時、治子は頭と体がバラバラになり、白石のなすがままに、白石の体を受け入れてしまった。
こうして治子は白石と初めてベッドを共にしたが、同僚に怪しまれないように、翌朝はいつもより早くにマンションを出て、別々に出社した。
その日から、治子と白石はメモを使ってマンションで会う確認を行っていた。
「OK?」
「OKよ。」
「OK?」
「NG、月一よ。」
「What is月一?」
「女性の日。」
こうして、治子は恋人ごっこで仕事のストレスを減らし、白石はセックスの不満を解消していた。
しかし、治子のストレスは解消されずに白石とのセックスで麻痺していたにすぎなかった。
「あ~あ、もう十時だわ。毎日時間が経つのが早いわね。また今晩も外食だわ、帰ったらお風呂に入って寝るのが精一杯よね。」
「そうだね、うちも帰ったらみんな寝ているよ。一応、食事の用意はしているけれど、寝る前に食事をすると、朝、胃の調子が悪いんだよね。」
「本当よね。よその会社より給料が良いから我慢しているけれど、毎日こんなに遅いと恋人もできないわ。」
「俺も、子供の起きている顔を見るのは、週に一日だけだよ。それも、仕事を持って帰っているので、実際は半日くらいかな。」
「でも、結婚できたから良いわよね。」
「忙しくなる前だったからね。」
「あ~あ、恋人と食事に行くようになりたいなぁ。」
「時々俺と食事をしているからいいじゃないか。」
「白石さんは恋人じゃないでしょ。」
「じゃ、今晩飲みに行こうか、恋人代理で?」
「恋人じゃないけれど、今日は何だかお酒を飲みたい気分だから良いわよ。でも、変な事をしたらダメよ。」
「何もしないよ。飲むだけだよ。」
「じゃ、早く片付けましょう。」
「ああ、いいよ。」
治子はうっぷんばらしに白石とバーのカウンターに座って居た。
「終電が無くなるから、もう出ようか?」
「白石さんは奥さんが怖いんでしょ。」
「怖くないけれど、君も、もう帰らないと親が心配するだろ。」
「あらっ、知らなかったの、私、家を出て一人でマンションに住んでいるのよ。」
「一人で住んでいるのか。」
「見に来る?」
「行っても良いけれど。」
「良いけれど、何なの?」
「終電が無くなるから泊まってもいいかなぁ? 寝る場所は有るかい?」
「私のソファで寝ればいいのよ。だけれど、何もしないでよ、約束して。」
「ああ、いいよ、なにもしないよ。」
「では、お店を出ましょう。」
そして、二人は治子のマンションに着いたが、室内がきれいに片づけられているのに驚いた。
「きれいな部屋だね。うちなんか物がいっぱいで片付いていないよ。もっとも、子供の物が多いのだけれどね。」
「小さな子供が居ると仕方ないんじゃない?」
「そうだけれど、君は綺麗好きなんだね。」
白石は改めて治子の魅力を意識していた。
「もう遅いからシャワーでいい?バスタブにお湯を入れるのに時間がかかるから。」
「押しかけて来たんだからシャワーで十分だよ。」
そして、白石が先にシャワーを浴び、ソファに横になって、治子も浴室から出てベッドに入ったが、暫くしてベッドの横に置いてあるソファから白石の手が動いてくるのを感じた。
しかし、治子は恋人のいない寂しさから、拒否をせずに寝ているふりをしていた。そして、白石が急に抱きついてきた時、治子は頭と体がバラバラになり、白石のなすがままに、白石の体を受け入れてしまった。
こうして治子は白石と初めてベッドを共にしたが、同僚に怪しまれないように、翌朝はいつもより早くにマンションを出て、別々に出社した。
その日から、治子と白石はメモを使ってマンションで会う確認を行っていた。
「OK?」
「OKよ。」
「OK?」
「NG、月一よ。」
「What is月一?」
「女性の日。」
こうして、治子は恋人ごっこで仕事のストレスを減らし、白石はセックスの不満を解消していた。
しかし、治子のストレスは解消されずに白石とのセックスで麻痺していたにすぎなかった。