京都市東山区小松町599
陀枳尼尊天
豊川稲荷 陀枳尼尊天 略縁起
当寺の鎮守稲荷 陀枳尼尊天は、当寺の中興の祖、三江紹益禅師(1572~1650江戸初期、建仁寺で活躍の高僧)の厳父慈母が深く崇神された霊神である。寺伝によれば、『父母の家門に嗣子無きを嘆き、精進潔斎、丹誠を尽くして祈願す。満願の暁、金輪の玉空中より飛来して口中に入る夢見感じて孕む。日移り月満ちて玉の如き男子を授かる。然るに不思議なるかな右手に何物かを握る。厳父驚き手を開かしむるに、有難い経文(観音経普門品の偈)の一句を書した片紙あり・・・中略・・・是即ち三江大和尚なり』と。是全く尊天の霊験信心のご利益と父母大いに、感泣し、後倍し崇信つれたとのことである。
此の因縁を以て、三江大和尚は『堅固な信心あらば一切の願望悉く成就する』といわれる陀枳尼天を生涯の守護神となされ、また当寺の中興に当たっても国家安寧・佛日増輝・寺門昌盛とともに、信徒各家の子孫長久・福徳招来・稼業繁昌等の誓願のためこの善神を此の地に勧請され、永く鎮守として祀るようになったと伝えられる。この霊験感応を蒙る者幾多、今も広く人々に篤い信仰があり、秋の大祭(11月22日)には多くの信者で賑う。平成15年 当寺住持 興道謹誌
豊川陀枳尼尊天
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