「苅萱堂(かやんどう)」という。上鳥羽鍋ケ淵町にある浄土宗の寺。
建暦年間(1211~13)の創建と伝わる。石童丸の父苅萱道心は高野山へのぼる前、しばしこの地に足をとどめていたという伝説より、「かやんどう」という。今も本堂には苅萱阿の念持仏と伝わる阿弥陀如来像を安置し、脇壇には石童丸を思わせる高さ18センチばかりの半肉彫の地蔵小石仏(室町時代)がある。
苅萓道心旧跡
本尊阿弥陀如来苅萓作
萓堂 誓祐寺
苅萓道心(生没年未詳)は,説経節『かるかや』や謡曲『苅萓』の登場人物。この地浄土宗の誓祐寺は,建暦年間(1211~13)に苅萱道心が開創したと伝える。本堂には苅萱念持仏であったという本尊阿弥陀如来像と地蔵小石仏を祀る。この石標は,苅萱道心の旧跡誓祐寺を示すものである。なお,苅萓道心が創建したという堂舎は全国に分布する。
本堂
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五七五
京入りや 鳥羽の田植の 帰る中 /卯七
ことわざ
立つ鳥跡を濁さず