阿刀神社
小さな社殿と石鳥居があるだけ、神社としてはすごく古い。貞観8年(866)には従五位下を授けられ、延喜の制には小社に列せられ、国家の祭祀にあずかった格式高い神社です。
祭神は阿刀家の祖神味饒田命(うましにぎたのみこと)とし、同家が平安遷都に際し、河内国渋川郡跡部(大阪府八尾市)よりこの地へ移住したとき、併せて祖神を勧請したもの。弘法大師の母は阿刀家の出身といわれ、大師は幼時同家について学問を修めた。大師が東寺を賜わるや、阿刀家は東寺執行(しゅぎょう)の職を相伝したという家柄で、子孫は今なお健在とのこと。
阿刀氏は物部氏の支族で石上氏(いそのかみ)と同祖といわれ、延喜23年(804)2月5日に、両氏の祖神を祀る大和国石上神宮の器仗を、この地に遷座したことがみえる。そこは嵯峨新宮町で、明治維新まで「維新の森」とよぶ森の中に小祠があったが今は面影もない。
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