大塔は、天永2年(1111)に完成した巨大な仏塔です。平安時代後期、初めて院政を開き権勢を振るった白河法皇の御願により建てられました。
慶長10年(1603)には豊臣秀吉の子・秀頼が再建します。その絵図面によると、現存する和歌山県岩出市 根来寺の大塔(国宝)とほぼ同規模の、日本最大級の真言形式の大塔でした。側柱一辺14.9m、高さ27.1mもありましたが、今から約150年前の明治の初め、神仏分離令のため取り除かれました。
平成22年(2010)の発掘調査で、塔の周りに四角く巡らせた雨落ち溝と、柱を支えた礎石やその抜き取られた穴が確認されたことから、大塔の位置と大きさが正確にわかりました。現在、生垣の通路に見えている丸い花崗岩は、落ち縁の礎石です。
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