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中学受験　私立中高一貫校　負の連鎖を断ち切りたい親の思いと教育虐待　参考用

2021-07-01 07:36:55 | 日記
中学受験をし、私立中高一貫校に通学する中3のわが子に、
小学校時代、
「うちは貧乏と言うほどではないにしても、好きなようにお金が使えるわけではない。
あなたが欲しいものを欲しい時に買えるようになりたかったら、
大学に行って資格を取りなさい。そして、貧乏と言う名の負の連鎖を断ち切りなさい」
と、話したことがあります。
我が家は、地元では、ごく平均年収の世帯です。
でも、最低賃金が、国内でも最低に近い地域。
地元では、そこそこでも、都市部で仕送りをして大学などの進学をさせる場合、
ほとんどの家庭が、奨学金や教育ローンを使っています。
我が家は、どちらかが失業などにならない限りは、借りるという気持ちは今のところありません。
以前書きましたが、親戚で大学に進学したのは、旦那のいとこの娘さんたった一人。
また、よくあるのが、大学に進学したものの、就職先がないため、田舎に帰ってくる。
または、何年か就職して帰る人もいます。
ただ農業など、後を継げる職業がある場合はいいのですが、サラリーマン家庭の場合、
子どもも、中小企業のサラリーマンになることが多いのです。
だから給料もよくない。
そういう悪循環がぐるぐる回っているのが、地元の現状です。

わが子が中学受験したのは、近所の親子にいじめられたこともありますが、
おそらく小学校の時、私が話したことも大きいと思います。
実際入学しても、平均前後なので、彼女は結構大変です。
でも、環境的にみんなが頑張っているというのは、やはり励みになります。
ただ我が子は、何も言いませんが、
「教育虐待」
のラインって、どこからがどうなのかがわかりにくい。
少し前で見たネットでは、
「親が私立の芸術系大学に行かせてくれなかった」
「親が私立の医療系大学に行かせてくれなかった」
「資格試験を受験するのに、合格しないなら、お金を出さないと言われた」
などありました。
子どもの立場から見れば、教育虐待ですが、
親の視点で見れば、私立の芸術系はお金がかかるうえ、
就職もちゃんとできるのか？
と言う不安があります。
医療系も、看護師さんなら、全国どこでも現在は人材不足ですし、
教育資金も、1000万あればなんとかなります（私立看護大学）が、
医師・薬剤師になれば、授業料だけでも、1000万どころか、医師なら平均3000万円です。
海のものとも山のものともなるとわからない子どもの将来に、
ポンと出せる家庭がどれほどあるのか。
しかも兄弟がいればなおさらです。
資格試験も、今はずいぶん値上がりしたものもあります。
実際この間受験した英語検定も、冬と春とでは、千円近く違いました。
勉強している様子もないのに、
「はいはい」
と、財布を開ける家庭は少ないでしょう。
親から見ればそういう感覚です。
自分の意に沿わないから、教育虐待と言うのは違うんじゃないかなあ。
とおもうわけです。
ですから、ラインが難しいと思う今日この頃です。