先日、友人と会った時、
友人のご両親の老後資金のことを聞き、
「そういう方法があるのか!」
と、思わず、ひざを打ちたくなりました。
友人は、現在大学院1年、大学2年、
高1のお子さんがいます。
上ふたりは男性、一番下が女性です。
実父は、元大手企業。
実母はパートで働いていました。
現在二人とも80歳近いので、年金暮らしです。
上ふたりが大学入学までは、
お祝い事など結構な金額をしてもらっていました。
例えば、高校入学30万円とか、
大学入学50万円など、
「さすが大手企業出身のお父さんだけあるなあ」
と思っていました。
そして先日、一番下の高校生が、
歯の矯正で、全部で80万円掛かる話をしたら、
「今回50万円渡すけど、
孫にできるのはこれで最後だと思って欲しい」
と言われたそうです。
友人は「?」状態になり、
話を聞いてみると、
「これから年金が頼りになるので、
今までのようにポンとはお金が出せない」
と言われたそうです。
田舎の80歳近いお年寄りなので、
投資という概念はなく、
お金を増やすにはどうしたらいいのか?
考えたところ、
「年金の繰り下げ」を考えたそうです。
会社を退職後、
お父さんも出来る仕事を探し、
お母さんはずっとパート勤め。
通常なら、年金をもらいながら働きますが、
彼らは貯金を下ろしていたそうです。
これは、年金を増やすためです。
皆さんもご存じだと思いますが、
年金は繰り下げをすると、
かなり増えます。
投資をかなり勉強した人でなければ、
勝てないぐらい増えます。
現行で84%増えます。
ただ税金も増えるので、
まるまる手取りが増えるわけではありません。
また、このやり方は、かなり冒険とも言えます。
というのは、年金は死んでしまえば、
もう受け取ることは出来ません。
遺族年金は、かなり減額となります。
※受け取りに条件あり
このご夫婦の考え方は、
「死後子どもに残すと、争いの下になる」
ということで、
孫に援助をし、貯金を残さない
という方法を取ったそうです。
実際、聞いてみると、もう既に
1000万円近くなんやかんやで受け取っているそうです。
彼女は晩婚の弟もいますから、
弟にも同じようにするため、
彼女のほうは打ち切りと言われたのかもしれません。
生前分与ですね。
「貯金はもうあまりないけど、
企業年金も合わせたら、夫婦で
40万円ぐらいあるから、
もし施設に入れたいと思ったら、
年金で準備して欲しい」
と言われたそうです。
確かにこの辺りの施設なら、
夫婦で入所しても、何とかなります。
それにもし、施設に入っても、
年金では払いきれない場合、
貯金が減るのは不安ですが、
「年金があるから、何とかなる」
は、精神的に心強いです。
知識としては知ってはいましたが、
現実に実行している方は初めてでした。
老後までまだ間があるとは言え、
色々な方の知識を取り入れていきたいものです。
このことに関連した記事をアップする予定でしたので、ちょっとびっくりでした 笑
大変参考になりました。さすがです
特養に、お金を気にせず入所できれば、家族も安心ですね。
健康の次に大事なお金を増やしていこうと思います。