鮫着せとは、完成した柄下地に鮫革を張り付ける作業です。
徐々に加工を進めてきた鮫皮を、ついに柄下地に着せることができました。
写真の柄前は、脇差用二振り分です。
当工房では、特に一枚巻きにこだわっています。
短冊と呼ばれる、柄の見えるところにだけ二枚の鮫革を張り付ける技法もありますが、ここ数年実施していません。
短冊がダメと言うわけではないのですが、長年居合や試斬にお使いいただくお客様のことを考えると、一枚巻きにこだわらずにはいられません。
しかも、できるだけ裏をすかずに使用することで、柄前の更なる強化を図ります。
この工作は、熟練を要する作業です。
徐々に加工を進めてきた鮫皮を、ついに柄下地に着せることができました。
写真の柄前は、脇差用二振り分です。
当工房では、特に一枚巻きにこだわっています。
短冊と呼ばれる、柄の見えるところにだけ二枚の鮫革を張り付ける技法もありますが、ここ数年実施していません。
短冊がダメと言うわけではないのですが、長年居合や試斬にお使いいただくお客様のことを考えると、一枚巻きにこだわらずにはいられません。
しかも、できるだけ裏をすかずに使用することで、柄前の更なる強化を図ります。
この工作は、熟練を要する作業です。
子どもと水族館に行った時のこと。
大きな水槽を泳ぐエイをみて、
子どもはその姿に驚いているのですが、
自分は違うところばかり見ていて…。
この革はよさそうだな、とか…。
病気ですよね(笑)
以前、鮫皮の切れ端を何とか食べられないものかと、料理してみたのですが…。
結果は想像にお任せします(笑)。
拵えに使われる革の類は多岐に及びます。
変わった素材としては、鮭の皮や木の皮など、まだまだ知られていない素材がたくさんあります。
必然的に、魚介類を使用する頻度は多いとみえて、水族館は拵え素材の宝庫です(笑)。
鯨のヒゲなども、ワシントン条約に抵触するため、新しいものは手に入りません。象牙のしかり。段々と材料の枯渇が進んでいることだけは確かなようです。
口のなかが血だらけか、ザラザラになりそう。
文字通りの鮫肌に…。
たまに、これは何を使っているのだろう、
という素材ありますよね。
黒柿なんかも、高級過ぎて使えないし。
半年ほど前、
福井県の鞘師の方に、
鯨のヒゲの柄巻きを触らせていただきました。
ああいうのを見るといけませんね。
夢に出てくる(笑)
>たまに、これは何を使っているのだろう、という素材ありますよね。
ありますねえ~。以前、トキの足の皮で包んだ鞘というのを拝見したことがございます。
現代に再現しようとしたら、どれほどお金を積んでも、不可能ですね。
ちなみに、写真の柄前ですが、向かって左側の柄前に用いた鮫皮は、特別大きな親粒が付いた代物です。
そして、右側の柄前は、さらに大きな鮫皮を用いています。
完成が楽しみです。
最近、短刀拵を新調したのですが職人さんに費用は掛かっても良いので、とにかく大きな親粒鮫を使ってくれるように依頼しましたが、満足する物が無いようですね。延岡藩士だった高祖父の指料だった打刀拵があるのですがそれには、まるで人間の歯の様な立派な親粒が付いているのです。そのイメ-ジに合った親粒は現代では無い物ねだりなんでしょうか。
コメントありがとうございます。
ご先祖様の指料から、よほど位の高いお家柄であったことを想像いたします。
大きな親粒の鮫皮は、今も昔も貴重な存在です。ただし、費用次第ですが、大名クラスの鮫皮は現代でも入手可能なルートはございます。
逆に、江戸時代よりも、入手しやすくなっているのではないでしょうか。
そうなんですね。 次回製作するときにはこれ位の大きさでと具体的に物を見せて依頼します。