今回はコマツヨイグサ(小待宵草)だ。ん? 秋の花じゃないよね? うーん、見つけた経緯でご容赦いただけるかもね。因みに、花期は5月~10月で、名前はマツヨイグサのなかでは花が小さいことによる。まずは花を見ておこう。
<2016年10月17日> 美咲が丘
◇ 花を頂いて、テレビ台にコーヒーカップに活けたところ。
【経緯】
・ 先日(10月の下旬)、朝の散歩で、空き地で『(小さな)黄色い花』を一輪見つけた。
・ (カメラがなく)夕方に再度行ってみた。が、花はない! 代わりに、(赤い)小さなしぼみだけがある。ん? 朝顔のように夕方にはしぼむ花か? と。※『待宵草』とは、微塵も思わなかった!
・ 翌日の朝、今度は2輪見つけたので、(携帯で)撮影すると共に一輪を頂いて(ネットで)花を調査することとした。
・ が、『秋の花』で、いくら調べても分からない! 画像検索でもヒットしない。うーむ、調べ方が悪いのか? と言うことで『秋の花』→『夏の花』へと、範囲を広げていった。で、判明!=春の草花・5月のところで見つけた。
※ 2016年は、まだ、グーグルレンズ、等はなく、検索では調べることは出来なかった。
・えー、今は10月、それも下旬だぞ、とも思ったが、花、葉、茎などを見てみるが、確かにコマツヨイグサ(小待宵草)に間違いない! となった次第。
場所
<2016年10月17日 17時47分(まもなく日没)>
◇ こんな感じ ん? どこだか分かんない?
◇ これで分かるかな?
◇ 3つある。
① 開花した花
②つぼみと、前日に開花して萎んで赤くなった花
③ これから、咲く蕾。 花の勉強をしておこう
【コマツヨイグサ(小待宵草)】
◇アカバナ科マツヨイグサ属の2年草。
◇名前はマツヨイグサ属の中では花が小さいことに由来する。
◇北アメリカ原産。河原、草地、海岸などで見られる。
◇草丈は30~60㎝。茎は地を這い斜上する。
◇花は、淡黄色で直径2.5~3㎝。葉腋に長い花序を出し1個づつ咲かせる。
◇夕方に開花して翌朝しぼむ(曇りには昼過ぎまで)。花がしぼむと赤く変色する。
◇開花時期は5~10月と、長い。
【マツヨイグサの仲間達】
仲間達と違いを調べてまとめてみた。一番多く見かけるのはメマツヨイグサらしい。
【マツヨイグサ(待宵草)とヨイマチグサ(宵待草)】
◇ 宵待草(よいまちぐさ:詩歌)
大正浪漫を代表する画家・詩人の竹久夢二によって創られた詩歌のタイトル。50年たらずの短い生涯で恋多き夢二ではあったが、実ることなく終わったひと夏の恋によって、この詩は創られた。多忠亮(おおのただすけ)により曲が付けられ叙情歌として一世を風靡(ふうび)する
歌詞:「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな」
◇ 待宵草(まつよいぐさ:植物)
“よいまちぐさ(宵待草)”は、植物としては、“まつよいぐさ(待宵草)”が正しい。
【マツヨイグサ(待宵草)とツキミソウ(月見草)】
月見草(つきみそう)をマツヨイグサ属の総称として呼ぶこともあるが、本来は全く別物。太宰治が富嶽百景で『富士には、月見草がよく似合ふ』と書いているが、実際はオオマツヨイグサだったとされる。
◇ 月見草(つきみそう)
待宵草や大待宵草は同じ時期に道端や荒れ地に咲くので、月見草と勘違いされやすいが誤りである。月が現れる時間に白い花を咲くことからこの名がある。現在は、(環境に適合できず?)野草としてはみられないという。
本当の月見草は、『夕に純白で開花し、夜半には薄ピンクからピンク色に変身して、朝にはぼんでしまう可憐な小花』である。
花を自宅で鑑賞してみた。
【ワイングラス】
【コーヒーカップ】
お終い。