今回はアサガオ(朝顔)。子どもの夏休みの「観察日記」に使われ夏のイメージだが、季節としては「夏・秋」らしい。
<2016年9月11日>
近くの空き区画で、雑草に混じって、毎年、朝顔が咲いている。「9月なので今頃!?」と思う。
◇ 住宅の空き区画。ここ、ツクシがあるところだよ。そちらは「小次郎と空き区画にもツクシ」でみてね。
矢印の先に一輪咲いているけど………、ちょっと分かんないよね。
◇これで分かるかな?
◇ これ、セイヨウアサガオ(西洋朝顔)だと思う。
別な日(9/10)を見てみよう。 この日も一輪しか咲いていない!
◇ 今回は、斜面の少し上の方に咲いているが、分かんない! で、ズーム。
◇やっと花が分かる。朝顔は『朝に咲いて昼にはしぼむ』ので、時間変化を見てみる。
◇ 午前7時32分。キレイに開花している。
◇ 3時間でしぼんでいる。しぼむのが早いねえ。
別な場所を紹介する。ここ、みず咲公園乃近く(2018年7月15日)。結構長い間咲いているよ。
◇ 結構しげっている。樹木にもツルが伸びている。
◇ 結構大きい。これ、ノアサガオ、別名、琉球アサガオだと思う。
他にもあったよ。(2016年9月17日)
◇ ここは多久川。コンクリートののり面にびっしり。
◇ 対岸から撮ってみた。一夏でかなり繁茂している。
◇ 花が大きく、見応えがある。アサガオについて勉強しておこう
【アサガオ(朝顔)出典:アサガオ新・花と緑の詳しい図鑑、他】
◇ ヒルガオ科サツマイモ属の一年生植物。
※日本で最も発達した園芸植物で、古典園芸植物のひとつでもある。
◇ 原産地:中国・ヒマラヤ、熱帯アジアなど諸説。渡来は奈良時代の遣唐使による。
※ 万葉集の「朝顔」は本種ではなく「キキョウ」又は「ムクゲ」を指す。
◇ 開花時期:7~11月。季節としては夏~秋。 【名前の由来】
◇ 当初、漢名の「牽牛子(ケニゴシ・ケンゴシ)」で呼ばれ、後に「アサガオ」となった。
◇ アサガオの語源は早朝に咲く「朝の顔」という意味ではなく、早朝に開花し昼にはしぼむ特徴を『朝の美人の顔に喩えた“朝の容花(かおばな)”』の意味。“容花”は美しい花のこと。
【種類】
アサガオの種類は、園芸種も含めると沢山あるが、代表的なものを見てみる。
① アサガオ 葉は3分裂葉。茎に毛がある。昼前には萎れ始める。園芸種には「紅ちどり」「舞姿」などの名前がある。
② セイヨウアサガオ ソライロアサガオとも呼ばれる。葉はハート形、茎に毛はない。昼頃まで萎れない。秋深くまで咲いている。
③ マルバアサガオ マルバ(丸葉)とあるが、葉はハート形に近い。
④ ノアサガオ 琉球アサガオ、宿恨アサガオ、オーシャンブルーとも呼ばれる。寒さに強く冬越しができ“多年草”として扱われる種。成長が早く茂りやすい。
【クイズ 出典:ウエザーニュース(2017/02/06)】
小学校の夏休みには学校で育てた鉢植えのアサガオの鉢を持ち帰って休みの間に観察して「観察日記」を付けさせることがある。
ところで、アサガオはよく知られているが、他にも「ヒルガオ」「ユウガオ」「ヨルガオ」がある。
これらは、すべて似たような見た目の花だが、一つだけ“仲間外れ”がある。分かりますか? “花びら”がポイントらしい。
【答え:ユウガオ】
◇ ユウガオだけが “ウリ科”で、他の三つは “ヒルガオ科”。
◇ ポイントは花の形。花びらはいずれも5枚だが
ヒルガオ科:繋がった花びら(合弁花)
ウリ科 :別れた花びら(離弁花)
※ おまけ:ユウガオの実からカンピョウ(干瓢)。
【写真一覧】
◇アサガオ(朝顔)福岡県糸島市2016年9月11日、他
◇クチナシ(梔子)福岡県糸島市2019年6月28日、2018年6月10日
◇ムクゲ(槿) 福岡県糸島市 2018年9月13日
◇ハンゲショウ(半夏生) 北九州市若松区高塔山 2017年6月30日
◇アガパンサス(紫君子蘭) 福岡県糸島市 2018年6月17日~7月12日、2014年6月27日
◇フウリンソウ(風鈴草) 福岡県糸島市 2019年5月29日
◇ホタルブクロ(蛍袋) 福岡県糸島市 2019年5月13日、2018年6月4日
小次郎と夏の草花1-クチナシ(梔子)-