今回は、フウセンカズラ(風船葛)。花を観賞するよりは風船状の果実を観て楽しむ。タネの模様は猿の顔に見え愛嬌があるので、子ども達は目や口を描いて楽しむという。
<2020年8月27日>
◇ 緑色がフウセンカズラの種。熟すと茶色になる。ん? 小次郎は? ちょっと、引いてみる。
◇ JR美咲が丘駅近く。左のフェンスに広がっているのがそう!。ん? 赤色のはアサガオだろう? うーん、パパとお家の方とのやり取りを示そう。
パパ:ここのアサガオきれいですね。でも、ボチボチお終いみたいですね。
住人:ええ、でも、フウセンカズラもいいですよ。(袋状のものを指して)子供の頃はよく遊んだものです。
パパ:どうやって遊ぶんですか? ホオズキのように(音を鳴らしたりして)遊ぶんですか?
住人:いえ、種で遊ぶんです。中の種がお猿さんに似ていて、顔を描いて遊ぶんです。ほら、と、(茶色の)袋を開いて見せてくれた。
パパ:ほー、一つ頂いていいですか?
家に持ち帰り、種を撮影した。
◇ ん? 小次郎じゃないか? 小次郎は迷惑そうな顔をしているが………。足を見て欲しい!
◇風船の大きさと種の大きさが分かるだろう!
元の場所に戻って、“風船”が付いている様子と花を見てみよう。まずは、全体像。この距離だと花は分りづらい。
◇緑色の風船は目立つが………、小さな白っぽい花は遠目だと全く分からない。
◇風船はホオズキに似ているような気がするけど?
かなり近づいて花を見てみよう。
◇ン? 白いのがフウセンカズラの花。赤いのはアサガオだよ。
◇ 花はとても小さい。ちょっとピントが合ってないので、ネットから借用する。
◇かわいらしい花だね。ちょっと、勉強をしておこう。
【フウセンカズラ(風船葛)】
巻きひげをもちフェンスなどに絡みつきながら繁茂するつる性の一年草。夏に紙風船のような果実をつける。繊細な草姿と風に揺れる果実が見た目にも涼しげ。うーん、風鈴みたいかもね。
◇ ムクロジ科フウセンカズラ属 つる性の一年草。
◇ 原産地は、北アメリカ。渡来時期は不明。江戸時代との一説もある。
◇ 開花期は7月~9月。白色の小さな花を咲かせる。
※ 花を観賞するためよりむしろ、風船状の果実を観て楽しむために栽培される。
◇ 果実は風船状に大きく膨らみ、緑色。後に茶色く枯れる。種子は球形で大粒。(種子の)白っぽいハート形の部分をサルの顔に見立てて遊ぶこともある。
◇緑色の風船。
◇茶色になった風船
◇ 名前の由来は、ふくらんだ緑色の紙風船のような実をつけることから。
風船を割ってみた。
◇ 種は黒い。が、中央にくっついている面が白い。種を取ってみると、
◇黒地に白いハート模様の丸い種。これが、一つの風船に3粒入っている。そして、顔を描いて遊ぶそうだ。うーん、(この小さい種に顔を描くのは)老眼だと難しそう。やっぱり子供向きだね。
ネットで事例を探してみた。
◇ うーん、いろんな表情のお猿さんの顔が描けそう!
【フウセンカズラとさるぼぼ】
フウセンカズラの種で「さるぼぼ」を作る事も出来るという。ん?「さるぼぼ」って?
さるぼぼは、
◇ 飛騨地方で昔から作られる人形。
◇ 飛騨弁で、赤ちゃんを「ぼぼ」と言い、「さるぼぼ」は「猿の赤ん坊」の意味。
◇ 土産として飛騨地方の観光地で多く見られる。
◇ 元々は、奈良時代に遣唐使が中国から伝えた「天児(あまがつ)」と呼ばれる形代(かたしろ)が原型と言われる。
◇ 当初、貴族に「産屋のお守り」として流行。その後、民間に広がり「安産」「良縁」「子供の成長」「無病息災」などを願うお守りとなっていった。
◇ 時代の流れでこの人形文化は廃れて(山間部の)飛騨地方だけに残ったと言われる。
お終い