今回は、ニワウメ(庭梅)だ。“梅”の名がつくが、樹高は1~1.5mで、5~10mになる“梅”とは異なる種(属)という。花や果実の様子をウメに例え、庭に植えやすい小型のウメといった意味合いで名づけられたと言われる。英語では「Japanese bush cherry」だから、直訳だと“日本の藪桜”となる。中国語では「郁李(いくり、にわうめ)」である。中国原産のバラ科・スモモ属で、古い時代に日本に渡来しており、万葉集にも「ハネズ」として登場する。因みに梅は、バラ科・サクラ属である。
<2024年3月27日> 北九州 若松高塔山
全景から見ていこう
◇どこにあるか分かるかな? 赤い実(マンリョウ(万両))の方が目立つね!
万両はこちら Link先 → 小次郎と赤い実の草木-マンリョウ(万両)-
◇ ニワウメを矢印で示そう。
◇分かったかな?
別な角度で示そう
◇ニワウメは小ぶりだから分かりにくいね。やはり、矢印で示そう。
ボク(小次郎)一緒だと分かりにくいね、ボクはいいから、花を鑑賞しなよ!
◇ふーん、こんな花なんだ。梅に似ている気がするね。ここで、勉強しておこう
【ニワウメ(ニワウメ)】※ Wikipedia、他
◇バラ科スモモ属の低木。樹高は1~1.5m。ウメ(梅)は、
バラ科サクラ属で梅とは全く異なる種(属)の木。樹高は梅の5~10mに対し、1~1.5m程度。
◇原産地は中国。華北~華南の山地に自生する。渡来時期は江戸時代で、鑑賞用に広く栽培される。
※ 万葉集に登場する「はねず」はニワウメで、古い時代に日本に渡来しているとも言われる。
◇開花時期は、3月中旬~4月中旬。開花期間は比較的長く、葉と同時あるいは葉に先立って薄ピンク色の小花を枝いっぱいに咲かせます。原種はピンク色だが、白花の品種もある。
◇6~7月に熟す果実は甘い香りがし14mmほどの大きさになり、パイやジャムなどに利用されることもあるが味は酸味が強い。
◇「ニワウメ」は、庭に植えるのに向く梅に似た花というのが名前の由来。
【ニワウメに似ている木】※ネットより
◇ニワザクラ(庭桜)
中国北部を原産とするニワウメの一品種。花は白の八重咲きで、葉がやや細いため、見分けられる。また、ニワザクラにはニワウメのような実がならない。
◇ユスラウメ(梅桃)
花に柄がなく、葉案の裏側にある萼の形状も異なる。果実は食用になり美味である。
万葉集に出てくる「ハネズ」も勉強しておこう
【ハネズ(唐棣花)】※デジタル大辞泉
◇ 初夏に赤い花をつける植物の名。ニワウメ・ニワザクラなど諸説がある。
◇万葉集:夏まけて、咲きたるはねず、ひさかたの、雨うち降らば、移ろひなむか
◇意 味:夏になって咲いたはねずの花は、雨が空から降れば、色あせてしまわないでしょうか。
改めて見てみよう
うむ、ボクは不要だって? もう一箇所にあるんだよ。そっちを見てみよう。
◇ こっちは1m以上ある。
お終い