日本橋からテクテクと歩いて八丁堀
銀座までも徒歩圏内であることから、わざわざ訪ねたくなるようなレストランなど期待できないエリアだと思っているのですが…
友人が何かの雑誌で見つけたというフレンチビストロ『レトノ』を訪ねることにいたします

以前は1923年にオープンされたワインショップであったそうなのですが…
フランスでの修業経験を持ち、ストリングスホテル東京インターコンチネンタルでは副料理長を務めていたと言う4代目が、2010年に自らの経験を活かしたお料理を提供するビストロへとリニューアルされたのだそうです
客席は40席ほどとさほど大きなお店ではありませんが、地下にはワインショップ時代からのワインセラーもあるようで、4代目自らが目利きしたワインは輸入販売代理店を経由することなく仕入されているとのことで、ココでしかいただくことができない希少なワインをリーズナブルにいただけるとのことでありました

用意されているコースメニューは4,000円から500円刻みで3種類
上位メニューには苦手な「白レバーのムース」が付いているようですので、最もリーズナブルなコースを予約させていただきました
最初に提供されたのは生ハムやサラミの盛り合わせ
キャロットラペやグレックなどの野菜も添えられるバランスが良い一皿であります
そして…
最初にメニューの説明があったときに、鶏肉のたたきが苦手であることを伝えていたのでグリルで提供された一品
いつもだと千葉県香取市で育てられる〝錦爽どり〟を使っているそうなのですが、先日の台風により仕入れが出来なくなったとのことで、茨城県の〝つくば茜鶏〟であるとのこと
添えられたポアブルローゼは彩だけでなく、ほのかな香りがアクセントして活きていますね

焼きたてだと言うキッシュ
注文が入ってから焼き上げることはないと思われるのですが、人肌の温もりがあるだけでなくサクッとしたタルト生地の食感とフィリングのしっとりとした食感とが楽しい一品でありました
ビストロ料理の定番であるアヒージョには大小組み合わされた海老が入っていて、そのムチッとした歯ざわりと程よい塩味とにんにくの香りで、お代わりしたフォカッチャまでもをおいしくいただきました

本日のパスタはペンネアラビアータ
本数を数えながらシェアしなくてはならないと思うほどに小盛りであったことに笑いも出ましたが…
ピリッと効いた唐辛子の辛味とトマトの酸味が活かされたお味は見事なものでありました
フライポテトがトッピングされた季節野菜のサラダはサクッとした食感が楽しいものでありますし、オリーブオイルをベースとしたシンプルなドレッシングでたっぷりなお野菜をいただくことができまして…
時折感じるクミンの香りが良いアクセントになっていますね

そしてメインとなる仔羊のロースト
先のパスタが小盛りであって良かったと思えるほどにボリュームがあるラムチョップでありまして…
骨に沿ってナイフを入れ切り離し、先ずはソースを付けずにひと口
きちっと塩胡椒されていることでラムの旨味が引き出されていますし、ローゼに焼き上げられたお肉は少し寝かせてあることでの柔らかさもあって、ソースを付けずともおいしくいただくことができるほどでありました
骨に残ったお肉を食べるのも骨付き肉の醍醐味だと言うことで手掴みでいただき大満足でありますし、付け合わせのじゃがいもやニンニクもマスタードソースでおいしくいただくことができました
【Les Tonneaux】
東京都中央区八丁堀 2-8-2
03-6228-3138