御用納めである今日
今年の締めとしておいしいものを食べましょうと日本橋で待ち合わせをいたします
そこから目的としたお店がある三越前まで歩いていたのですが、冷たい風が吹いていることで気温以上に寒さを感じるだけでなく鼻水までもが…
三越前にあるYUITOって施設の3F
お気に入りである『桃花林』へお邪魔する度に、お隣にある土佐料理のお店が気になっていたのでありますが…
土佐料理と言われて思いつくのは「鰹の藁焼き」程度であることから伺う機会がなかったのでありますが、なんとこちらで九絵鍋がいただけることを知り今年最後の会食の場といたします
2週間ほど前に予約をしよと電話を入れてみますと、28日しかお部屋が取れないとのことであったのですが、これが運よくワタシの予定とピッタリだったのであります
「九絵ちり鍋コース」をメインに、お店のお勧めだといういくつかのお料理をいただくことといたします
まずはコースにある〝前菜三種盛り〟
秋から冬にかけて旬を迎えるという「四方竹のきんぴら」と「バイ貝のうま煮」
そして「九絵肝和え」
九絵の身を肝で和えてあるのですが、九絵の肝だけだと癖が強いということで鮟鱇の肝を混ぜてあるとにことでしたが、これが癖になるようなおいしさでありまして…
次回はアラカルトとしていただきたい一品であります
続いてもコースの一品である「九絵薄造り」
透き通った輝きを放つお刺身は癖や匂いを感じることが無い白身でありまして…
適度な歯ごたえはもちろんのこと、淡白なフグとは異なり、程よい脂を感じることができるのも九絵ならではのおいしさであります
そして、高知と言えば〝鰹〟
やはりたたきをいただかなければとアラカルトからいただこうとしますと、質の良い鰹が入った時だけにお勧めしていると言う「塩たたき」が用意できるとのことでありまして…
10mmを超える厚みに切り分けられた鰹は、しっとりと舌にまとわりつくような木目の細やかさでありますし全く嫌な癖もなく…
塩によって引き出された旨味と、芳ばしく焼かれたことでの香りが活きてます
そのほかにもいくつかのお料理をいただきます
シコシコとした食感がおいしい「自家製刺身かまぼこ」に、秘伝のタレに漬け込まれたという奥深い旨味と薫香が決め手の「鯨うねす燻製」
そして特に土佐とは関係ないであろうお料理ですが、大好きな「海老真丈の蓮根挟み揚げ」
更には「鯨串カツ」や「自家製かつおコロッケ」「四万十鶏の手羽先餃子」といただいて…
一品一品しっかりと丁寧に調理されているものであり、何をいただいても満足できるおいしさであります
いよいよ、メインとなる九絵鍋
厳選した20kg以上の天然真九絵のみを長崎から仕入れているとのことだけあって、ぶつ切りにされた切り身も大きくたっぷりと身が付いていて、これまでにいただいた九絵とは別格でありまして…
東京で一番おいしい九絵を提供していると自負していますとの言葉も頷けます
〆の雑炊はお酒を少し加えた後にきちんと味見をして…
こんなちょっとしたことで間違いないお味のお料理がいただけると安心するんですよね
そして洗いご飯を加えたら一煮立ちさせて、溶き卵を入れるのですが、これがなかなかふわっと仕上がらないんですよね
最後に蓋をして少し馴染ませたら出来上がり
九絵の脂で出た出汁でおいしくいただける雑炊でありました
デザートとしていただいた「直七ゼリー」
直七とはスダチの中である柑橘だそうで、高知県に特産品であるらしく…
さっぱりとした酸味が後味をすっきりとさせてくれますね
添えられた〝蜜りんご〟も程よい甘みに仕上げられていています
いただいたお部屋からは、向かいにあるオリエンタルマンダリンホテルの灯りを眺めることができるだけでなく、中央通りを走る車のライトが流れるを眼下にできて…
素敵なサービスだけでなく、雰囲気も最高でありました
【土佐料理 祢保希】
東京都中央区日本橋室町2-4-3 日本橋室町野村ビルYUITO3F
03-3275-9640