年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
たくさんのコメントを待ってます

『東都グリル』 築地で働く方の胃袋を支え続けてきた歴史ある洋食店

2020-10-31 20:46:42 | 関東
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新しくオープンされる洋食店のメニューを打ち合わせしていたところ、どうしてもフライが食べたい気分になって…
どこか良いお店はないものかと考えていたところ築地にある『東都グリル』が思い浮かびます



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波除稲荷神社の向かいにあるビルの地下
通りに面した壁面に大きな看板が掲げられていることから迷うことはないのですが、その入り口にはサンプルケースが置かれるだけで飾り気はなく…
殺風景な階段を降りた先に60席ほどのレトロな客席が広がります


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水曜日と土曜日にお料理が変わるというA定食とB定食、それにマグロの刺身とあるC定食をメインに、お魚料理や肉料理、そしてごはん物などが用意されているのですが…
残念なことに築地だからこそのおいしい魚介を使ったフライの盛り合わせと言った商品が見当たらないのであります
そこでミックスフライのような商品は無いのかと尋ねてみますと「忙しい時間だと対応できないのですが、今だったらお好みのものを盛り合わせますよ」とのうれしいお応えに甘え“アジフライ”と“カニコロッケ”、そして“ホタテフライ”を盛り合わせていただきます

アジフライが半身であったことに残念さを感じますがサクッと揚がったパン粉の歯ざわりはおいしいものでありましたし、熱々なカニコロッケのとろけるようなベシャメルソースの滑らかな舌ざわりとカニの風味、そしてホタテの甘みと期待を裏切ることのない揚げものに満足であります


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定食としてフライをいただくつもりだったのでありますが、ご飯料理の中にある「エビライス」に興味を覚えそれを添えさせていただきます
プリプリな海老がゴロゴロと入っていることでのうれしさもありますが、パプリカパウダーで炒められたというライスにある特徴的な香りは懐かしさを感じるものでありました



【東都グリル】
東京都中央区築地6-22-4 東水ビルB1F
03-3542-2088



『レストラン ヤナギ』 組み合わせを楽しめる気取らない洋食がいただけます

2020-10-30 20:37:05 | 関東
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お洒落なフレンチやイタリアンではなく、昔ながらの洋食をホッと落ち着くようなアットホームなお店でいただきたくなって…
中央区役所の裏手にある路地を入ったところにある『ヤナギ』を訪ねることにいたします



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以前伺ったときには年配のご夫婦でやられていたのですが、今日はそのご子息夫婦なのか若い2人と先のお母さまとの3人で営業されていたのであります
後継らしい方がいらっしゃったことはうれしいことですが、お父さんは元気でいるのかとちょっと心配になったりもいたします


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こちらの魅力のひとつに“組み合わせセットメニュー”というものがありまして、オムライスやナポリタン、Wカレーなど7品のメイン料理と、ハンバーグ、メンチカツ、しょうが焼きなど5品の一品料理を自由に組み合わせることができるのですが…
どれもが魅力的であることから簡単に決めることはできず、しばらく迷ったあとオムライスにメンチカツをプラスする選択をいたします

薄焼きではありながらもしっとりとした柔らかさを残した玉子で包まれるチキンライスはケチャップの酸味が心地よく、ふたつが一体化したおいしさを楽しむことができますし…
メンチカツもジューシーに揚げられていて、スパイシーなソースがアクセントとなっておいしくいただけるものでありました



【レストラン ヤナギ】
東京都中央区築地2-1-12
03-3543-1834




『割烹 躍金楼』 新富町が花街であった時代から150年近く続く老舗割烹料理店

2020-10-29 22:05:24 | 関東
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東京都中央区新富
武家屋敷跡に置かれた遊郭が吉原へ移転された後も、100軒近い置屋や多くの料亭がある花街として賑わっていたところらしく…
マンションやオフィスビルが立ち並ぶエリアではありますが、戦災を免れたこともあり今でも当時の建物が多く残っているだけでなく、当時の芸妓さん達に足袋を提供したであろう『大野屋總本店』や『松し満』『躍金楼』と言った料亭が存続しているのであります



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で、おいしい和食がいただきたい気分である今日、お邪魔させていただくのは『躍金楼』
1873年の創業から150年続く老舗は黒い板塀に囲われていて、お庭から垂れ下がる柳や、門を潜った先にある石畳に風情を感じることができます
お店に入ると10席ほどのカウンターに立つ店主らしき職人さんに迎えられ「天ぷらを召し上がられるのであれば揚げたてがお出しできるカウンターへどうぞ」と促されます


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お座敷でいただく会席料理は予約しておかなければいただくことができないようですが、カウンター席で提供されるお昼のお品書きにはお手頃にいただくことができるお料理が並びます
割烹料理店であるとのことで「鰈煮おろし膳」や「豚の角煮膳」などをいただいてみたいところでもありますが、お店の“推し”は天ぷらであるようですから、まずは「天ぷらとさしみ膳」をいただくことにいたします

豊洲市場から仕入れたという紀州の平政と北海道のまぐろ、同じく北海道の水蛸と角が立ったお刺身の3種盛り
その鮮度の高さも然ることながら、丁寧に仕事が成された"つま"の美しさに老舗割烹店のこだわりを感じることができました


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そして天ぷら
写真を撮っても良いですかとの問いに対して「お客さまと従業員が映らないようにしていただければ大丈夫です」との応えをいただいただけでなく…
揚げたてを一つずつお出ししていますが、写真を撮られるのであればまとめてお出ししましょうかなどとの気配りまでいただけたのであります

とは言え折角の揚げたて天ぷらでありますので、その熱々をいただきたくことにいたします
海老、キスと続いて…
ご飯に乗せて天丼スタイルで召し上がられるようでしたらと天丼用のタレを用意していただけていましたので、2本目の海老はご飯に乗せたあとそのタレをちょっと垂らしていただきます

その後、大葉、南瓜と続いて〆となりましたが、サクッと揚がった衣をまとう海老のムチムチ感やキスのふっくら感を堪能させていただくことができました



老舗のこだわりを感じる仕事のクオリティはお座敷での会席料理をいただいてみたいと思わせるものでありますし、敷居の高さを感じさせない接客も心地よいお店でありました



【割烹 躍金楼】
東京都中央区新富1-10-4
03-3553-0365



『江戸切り 助六そば ぬる燗佐藤』 かつお出汁と熟成されたカエシの旨みがおいしい蕎麦つゆがお気に入り

2020-10-28 21:56:03 | 関東
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新幹線での移動を前に朝ごはんをいただこうとグランスタ東京へ
10:00にお昼のメニューへと切り替わるお店が多いことから、予定している新幹線の時間には少し早いのですが駅構内へと入ります



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目的としたお店は『江戸切り 助六そば』
ひと月ほど前にお邪魔して、蕎麦つゆの香りの良さに惚れ込んだお店であります
40席ほどとさ然程大きなお店ではありませんが、ちょうどお客さまが途切れる時間でもあったのでしょう
厨房を臨むことができるテーブル席をいただくことができたことからおいしさ感も倍増であります


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3品用意された朝食セットから、お蕎麦にびっくりいなりが添えられる「朝食Aセット」をお願いいたします
トッピングされるのは水菜とネギ、それに柚子の皮とシンプルではありまして…
“江戸切り”とあるように色が濃い蕎麦つゆではありますが、かつお出汁の香りや熟成されたことでのカエシの甘みを感じることができることでお気に入り
七味の香りとの相性も良く、柚子皮の香りをアクセントに飽きることなくいただけるのであります

国産蕎麦粉では作られるというお蕎麦を茹でたてで提供していただけることもありがたく…
その喉越しを楽しませていただくことができました


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そして「びっくりいなり」
成人男性の握り拳ほどあろうかという大きさにもびっくりでありますが、ほど良い甘味がある煮汁で炊かれたお揚げさんが実においしくてこれまたびっくり
すっかりお気に入りであります



改札内であることから、ここでの食事だけを目的にお邪魔することができないことが残念であります



【江戸切り 助六そば ぬる燗佐藤】
東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京
03-6206-3248



『焼肉 小竹家』 焼肉の激戦地月島に食肉卸直営店が参戦

2020-10-27 21:41:10 | 関東
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もんじゃの街として知られる月島でありますが、実は焼肉店が競合する街でもありまして…
駅周辺には20軒ほどのお店が点在しているのですが、そこに千葉市にある食肉卸業者の直営店『小竹家』が都内一号店として進出していたのであります



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そこはお気に入りで通っていたお店が移転したあとを居抜いたものであったのですが、移転後には近づくこともありませんでしたので気付くこともなく…
昨年6月の開店だとのことですから、移転後ほどなくオープンされていたんですね
外観は黒く塗られていますし入り口も変えられていることからかつてのイメージはありませんが、1階のカウンター席と2階のテーブル席ということに変わりはなく、3階には新しく個室が用意されたようです


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食肉卸直営店だからこその厳選された和牛や国産牛をいただけるとのことで、先ずは「厚切極上生タン」
世の中には15mmを超えるような極厚を提供するお店もありますが、こちらでは10mmほどと歯切れを楽しめるほど良い厚みでありまして…
生だからこそ味わえるであろうジューシーさと溢れ出る旨みを満喫することができるものでありました


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野菜もいただかなければと「キムチ盛り合わせ」と「チョレギサラダ」お願いしたのですが…
チョレギは想像していたゴマ油をベースとしたドレッシングで揉み込まれたものでは無かったことに残念さを覚えましたが、キムチは辛さの中に旨みがあるしっかりとしたものでありました


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そして5種類の希少部位や特上部位が盛られるとある「極上セレブ盛り」をいただこうと、どんな部位が盛られるのかと尋ねてみたところ「冷蔵庫を開けてその日においしく召し上がっていただけるお肉を盛り付けていますので、もしお好みがあれば仰ってください」とのうれしいお返事でありまして…
贅沢にも“ヒレ”をリクエストさせていただいたのですが、提供されたお皿を見てビックリ
“特上ヒレ”をお皿の中心に“上カルビ”“上ハラミ”“極上ザブトン”“ロース”“特選イチボ”“上ロース”と7種もが盛られるサプライズであったのです
しかも大判であった“極上ザブトン”が2枚であっただけで、他は全て4枚ずつ盛られるという大盤振舞に儲けはあるのかと心配になるほどであります

硫黄の香りがするヒマラヤのお塩とミネラルたっぷりなアンデスのお塩などでいただくお肉はどれも上質でおいしいものであったのですが、タレで揉み込んでこそ“焼肉”だと思っているワタシにはちょっ残念に思えます


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ここでお腹も満足してきたのですが「シマチョウ」を1人前だけ追加することにいたしますと…
新鮮さを感じるだけでなく、皮目のコリコリとした歯ごたえや、とろける脂の旨みが期待以上のものであったことで満足度が高まります


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〆の食事として選んだのは「牛すじ丼」と「ユッケジャンラーメン」
トロトロに煮込まれた牛すじは薄味で調味されていることでご飯の甘みを損ないことのないバランスが良い味わいでありますし、ほど良い辛みのユッケジャンスープはフライ麺との絡みもよくおいしくいただけました



店長と思われる男性の接客も感じ良いものでありましたので、次回はしっかりとタレで揉み込まれているであろうお手頃なお肉を楽しんでみたいと思います



【焼肉ホルモン 小竹家】
東京都中央区月島4-9-10
03-6228-2680



『博多うどん はし田たい吉』 あご出汁が香るおつゆと柔らかく茹でられた麺の滑らかな舌触りが楽しめます

2020-10-26 21:21:18 | 関東
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久しぶりに『炎麻堂』の激辛麻婆豆腐を食べようと神田へ出かけたのでありますが…
そのお店の裏手に“博多うどん”と書かれるタペストリーを見つけてしまったのであります
昨日ラーメンを食べたばかりだと踏みとどまろうとしたのですが、あご出汁の香りに引き寄せられるように店内とへ足を踏み入れます



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先ずは店頭に置かれる券売機で食券を買うことになるのですが…
そこには“釜玉うどん”であったり“ぶっかけうどん”であったりと讃岐スタイルのメニューが並ぶことから失敗したかもとの不安が過ぎります

博多と言えば「ごぼ天」
先ずはそれを選択し、大盛のボタンを押した後に見つけてしまったのが「かしわ飯」
博多うどんのお供として外すことができない一品だとこれもポチっといたします
食券を店員さんに渡す際に大盛をキャンセルすることもできたのでしょうが、お昼の忙しい時間をずらしたことからお腹も空いていることだし何とかなるだろうと…


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厨房だけがある1階で食券を渡し、階段を上った2階にある客席で待つこと5分強
ちょうどおうどんが切れたタイミングであったのでしょう
「今おうどんを茹でてますので8分ほどお待ちいただけますか」とのことだったのですが、思っていたよりも早く提供していただくことができました

別盛りで提供されたごぼう天をそのままサクッといただくことも良いのでしょうが、うどんに乗せることでふやけた天ぷらもまた捨てがたいものでありまして…
今日は後者でいただくことを選びます

まずおつゆをいただきますと、最初に感じた不安は見事に外れあご出汁の甘い香りと旨みがお口の中で広がりますし…
細切りのうどんは柔らかく茹でられていながらもモチっとした歯ごたえと滑らかな舌ざわりを感じることができる博多うどんならではのおいしさを楽しむことができたのであります

博多の某うどんチェーンとまでは言いませんが、食べ進むにつれ麺がおつゆを吸うことから箸で持ち上げることも難しくなるほどに重たくなり大盛を完食するのにひと苦労しました


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そしてかしわ飯
勝手におにぎりだと思い込んでいただけにお茶碗に装われたかしわ飯が提供されたときにはびっくりしましたが、どうやらかしわおにぎりは別のボタンがあったようですね
とは言え、そのかしわ飯には九州のお醤油が使われているのかやさしい甘みを感じることができるものでありました



10人ほどが座れるカウンターと4名掛けテーブルがふたつと言った客席も、コロナ禍にあっては蜜を避けようととのことでカウンターの椅子がふたつほど抜かれているようですし、テーブルも壁に付けることでカウンターのように使われているなど感染防止対策もとられていました



【博多うどん はし田たい吉】
東京都千代田区鍛冶町2-8-3
03-6206-0218




『豚そば 月や 東京』 豚骨の概念を覆す清湯系豚骨スープの優しい味わいがおいしい豚そば

2020-10-25 21:04:17 | 関東
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2010年に博多駅近くにオープンさせた『支那そば 月や』では、とんこつ文化根強い博多にあって、鶏ガラでとった上品なスープと甘みを感じる九州醤油で作るカエシを使った醤油ラーメンのお店を提供したことで多くの女性を虜にしただけでなく…
2018年にセカンドブランドとして立ち上げた『豚そば 月や』では白濁するとんこつスープではなく澄み切ったとんこつスープのラーメンを提供するなどと新進気鋭なラーメン店が今年7月に広尾に出店したとのことですのでお邪魔させていただくことにいたします



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お店があるのは広尾駅2番出口から歩いて1分ほどのところに開業した複合施設“EAT PLAY WORKS”の2階なのですが…
1階にある『Blue Bottle Coffee』の脇の路地を奥へ進んだところに上階への昇り口があることから迷われる方も少なくないことでありましょう
斯く言うワタシも広尾散歩通りを15分ほどウロチョロとしてしまいましたが…
エレベーターもありますが、階段を上った先の2階には8軒の飲食店が入っていまして、一見フードコートのように思えるのですが中央部に置かれる客席は共有されるものではないようですね
そんなフロアの中ほどにあるのが目的の『豚そば 月や』
カウンター5席ほどといくつかのテーブルがあるようですが、一人でもありましたのでカウンターへと促されます


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提供される商品は「豚そば」とチャーシュー麵にあたる「豚豚そば」のふた種類と、アラカルトとして「ゆでモツ」「よだれ鶏」「黒豚焼売」など5種類のみ
豚そばにはチャーシュー3枚が乗せられるだけであるとのことでしたので豚豚そばをお願いし、黒豚焼売を添えることにいたします

最近、福岡市内でもじわじわと増えつつある“清湯豚骨”の澄んだスープをひと口いただきますと、豚骨の旨みとコクが広がり、臭みではないやさしい香りが鼻から抜けていくのでありまして…
そのスープの味をストレートに味わえるようにと薬味ネギは別添えされています

そして麺
博多から取り寄せてられる麺は、博多のラーメンのための開発されたというラーメン専用小麦“ラー麦”が使われているようで…
コシがありながら歯切れが良いストレートの細麺はスープとの相性も抜群でありますし、薬味のネギと一緒に乗せられたカボスを搾ってスープに垂らすことで柑橘の香りで一層さっぱりといただくことができました


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ラーメンの相方と言えば餃子
そんな固定観念があるのですが、こちらでは焼売が相方となるようで…
他店でいただくものと比べると倍くらいの大きさがある焼売はムチッとした歯ざわりでありながらもジューシーなものでありました



交通系のICカードのほかいくつかの電子マネー焼きクレジットカードのみとなっているのであります
まぁSuicaが使えることで難を逃れることができましたがそういう時代なんですね



【豚そば 月や 東京】
東京都渋谷区広尾5-4-16 EAT PLAY WORKS 2F
03-5422-8787



『ホルモン焼肉 西麻布 8 hachi』 トロトロ卵と薬味がおいしい「牛ハラミカツ重」

2020-10-24 21:28:14 | 関東
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コロナ禍が迫りつつあった2月に開店したこちらのお店
西麻布にある本店は、食べログの“百名店”にも選ばれる人気店『ホルモン焼き おやじ』からの暖簾分けとなる『おやじのせがれ』として営業されていたお店でありまして…
今ではオリジナルのブランドで営業されているとは言え、そのおいしいホルモンがいただけるのではないかと気になっていたのであります



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とは言え、こんな状況下
ホルモンを一緒に食べてくれる飯友を見つけることが出来ず、ひとりでランチを楽しもうとホームページを見ていたときに見つけたのが週末のお昼にしか提供されないと言うレアな商品「牛ハラミカツ重」
しかし今は日曜日の営業をお休みされているとのことで、土曜日にしかいただくことができない狭き門となっていたのでありまして…
それでこの商品を見つけてからひと月ほど経った今日、ようやくお邪魔することができたのであります


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ハラミカツは80gほどであるとのことですから2枚乗せられる“W”をいただきたいところではありますが、昨日もカツをいただいていたことを思い出し…

カツの見栄えが悪いのはハラミをレアでいただきたくないことからよく火を通して欲しいとお願いしたからでありまして、通常は赤い色味が残るミディアムレアで提供されているとのことであります
そんなハラミカツは血生臭い内臓臭を感じることはなく、卵で綴じられていないことから薄衣のサクッとした歯ざわりが心地よくおいしくいただくことができました
さらにお重に装われたご飯にかけられた卵がトロトロに仕上げられているだけでなく…
タレに感じる甘みや薬味として添えられたネギや葉ニンニク、味付け海苔がアクセントとなってご飯を残すことなくいただくことができました



【ホルモン焼肉 西麻布 8 hachi】
東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア B1F
03-3201-2917




『かつ吉』 今年も牡蠣がおいしい季節となりました ってことで心待ちにしていた「かきフライ」をいただきます

2020-10-23 22:58:14 | 関東
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「10月2日から“かきフライ”が始まったみたいだよ」と友人から食事のお誘いをいただき『かつ吉』を訪ねます
こちらが提供されるかきフライは他でいただくものとは別格であることから、毎年この季節が来るのを心待ちにしているのです



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最近は日本橋髙島屋S.C.店へお邪魔することが多くなっているのですが、仕事からの帰りである友人にとっては新丸ビル店のほうが都合が良いとのことで…

店内の設えに使われるのは天然の欅であるそうで、赤欅の一枚板で作られたカウンタートップは圧巻ですし、テーブル間には隣のお客さまと目が刺さないようにパーテーションが立てられていることでのプライベート感も良いですね


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いただくのはもちろん「かきフライ」
今年も"伊勢湾安楽島産"の生牡蠣を使われているそうで、毎朝豊洲市場から届けられた牡蠣を冷水で丁寧に洗うことから始められるのだとか
そんなこだわりの牡蠣2∼3粒をまとめて1貫のフライにされていることでの大粒感やジューシーさが味わえるのであります

3貫付けと4貫付けが用意されていますが、迷うことなく4貫付けの定食をお願いし、ひとつは卓上に用意された"わじまの海塩"でシンプルに牡蠣の磯の香りと旨みを楽しみ、もうひとつは添えられるタルタルソースで…
このタルタルソースもマヨネーズから作られるというこだわりであるそうで、重たさを感じることないことから牡蠣の旨みを損なわないものであります
そして残りふたつはお願いして持ってきていただいたお醤油でいただきました


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せっかくかつ吉に来ているのだから「海老かつ」を添えたいと言う友人と「ひれかつ」も捨てがたいワタシ
さすがにそのふたつをいただくことは無理でありますので、どちらを添えるべきかと迷っていたところで見つけたのが「海老かつと銘柄豚ひれかつ盛り合わせ定食」
これを単品でいただきシェアすることにいたします

どうすればこれほどまでにふっくらと仕上げることができるのかと思える海老かつ
プリッとした海老の食感やサクッと揚がった生パン粉の歯ざわりは期待を裏切らない逸品でありました

もちろんひれかつもしっとりと柔らかく揚がっていまして…
噛むほどに染み出る肉汁のうまみをたのしむことができました



【かつ吉】
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 5F
03-3211-6655



『小洞天』 ムチッとした歯ごたえのシュウマイを4つもいただくことができるお昼のサービスメニュー

2020-10-22 22:18:59 | 関東
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おいしいピッツアをいただこうと向かったのはマンダリンオリエンタルホテルの38階
8席のカウンターしかない小さなお店であることからいつも予約でいっぱいであるとは聞いていたのですが、平日のランチでありますし、ひとりでもあることから何とかなるのではないかとの甘い考えは見事に玉砕されまして…



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ならば麻婆麺をいただこうと訪ねた中華料理店では、人事異動で作れる人がいなくなったからと今は販売を中止しているとのこと
それだけこだわっているのだろうと麻婆麺は次回に持ち越すこととし、久しぶりに“焼売”を名物とする人気店『小洞天』へ伺うことにいたします
さすがの人気店も13:00を過ぎたタイミングでは席待ちの列はなくなっていますが、一階は満席でありましたし案内された二階席もすぐに埋まってしまいました


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13:00を過ぎるといただくことができるサービスメニューから「シュウマイご飯と焼そばセット」を選びます
きっとこの組み合わせが一番人気なのでありましょう
シュウマイも焼そばも作り置きされていたであろうことから熱々ではありませんが、ゴルフボール大のシュウマイはギュッと握られたお肉がムチっとしていて…
ほんのりと香る生姜が味を締めていることや、4個もいただけるボリュームに満足であります

ハーフサイズとある焼そばにはフルポーションのような海老やイカは使われていないのですが…
蒸し麺かとも思えるストレートな細麺は香味油で炒められていることので旨みや香りのおいしさを感じることができるものでありました



実は通常のお昼メニューにも同様な商品はありまして、その違いはシュウマイの数が通常メニューでは3個であるのに対しサービスメニューでは4個とお得に思えたのですが…
その分お値段も高くなっていましたので何がサービスなのかと不思議に思えます



【小洞天】
東京都中央区日本橋1-2-17
03-3272-1071




『Mr.FARMER』 食べ過ぎをリセットしようとコブサラダでヘルシーランチ

2020-10-21 21:41:53 | 関東
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日比谷へ出掛けたついでにヘルシーランチをいただくことにいたしようと、東京ミッドタウン日比谷の地下にある“HIBIYA FOOD HALL”へ向かいます
こちらには、たっぷりなお野菜が包まれた生春巻や米粉で作られるフォーなどがいただける『VIETNAMESE CYCLO』や、工房が併設されていることで焼きたてのパンがいただける『JEAN FRANCOIS』
そしてお野菜をたっぷりといただくことができる『Mr.FARMER』と、ヘルシーなお料理を提供してくれるお店が並んでいるのでありまして…



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今回お邪魔させていただいたのは、糖質制限なんてことに関心もなければ興味もありませんし、ヴィーガンでもなければベジタリアンでもないのですが、緑が溢れる明るい店内が印象的な『Mr.FARMER』であります
12:00を前にF2層の先客で席の大半が埋められるほどの人気店でありまして…
2014年に表参道での開業以来多くの女性に支持されているようで、ここ日比谷は新宿、駒沢に次ぐ4号店でありますが、その後も木更津や横浜への出店が進むなど注目しているお店でもあります


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店名を冠した商品であることからこちらイチオシであろうと「MF COBB」をいただくことにいたします
安く売ったからといって幅広いお客さまに求められる商品ではないことから、スープとパンがセットとなる“PLATE”は1,990円(税別)と結構なお値段となっていますが…
ロメインレタスやケールをベースとしたサラダにはサラダチキンやスモークサーモンのほか、フェタチーズやモルタデッラ、アボカド、トマト、ミモザなどが彩りよく盛られるサラダはボリュームもありますし、オーガニックであることからヴィーガンの方にも喜ばれる〝アカベシロップ〟を使ったドレッシングが掛けられるなどの付加価値を感じることができるものでありました


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席へと案内していただいた際に「お水はセルフとなってますので、あちらへどうぞ」と言われたときには、お冷くらいのサービスはしようよって思いで不機嫌になっていたのですが…
そこにあったお水は、小松菜とグレープフルーツが入った“More Vitamin”やきゅうりにミントやライムが入った“Potassium”、レモンやグレープフルーツ、オレンジが入った“Wake up”と好みや目的に応じて選ぶことができるものであることからセルフも納得ですね



【Mr.FARMER】
東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 B1F HIBIYA FOOD HALL
03-3519-3066




『九州うまかれすとらん YOSHIMI』 とろけるチーズやしっとりと茹で上げられた玉子がおいしくいただけます

2020-10-20 22:42:37 | 九州・沖縄
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羽田へのフライトを前に軽くお腹へ入れておこうと思うのですが…
空港内とは言えコロナ禍にあって時短営業をされているお店も多く、10:00前から営業しているお店には限りがあるのであります



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そんなときに見つけたのが『YOSHIMI』ってお店でありまして…
ここ数日、サンドイッチをいただきたいとの気分もあって、店頭に置かれたメニュー版にある「ホットサンド」に魅かれたのであります
“Go To キャンペーン”などもあって徐々に人に流れができてきたようにも感じられますが、まだまだ減便などもあるようで平常に戻るまではまだまだ時間がかかるのでありましょう
こちらのお店も営業されているとは言え、残念なことにガラガラな状況でありました


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いつもであれば飛び付いたであろう「厚切りヒレカツサンド」もさすがに朝からいただく気にはなれず…
ど定番とも言えるハムとチーズが挟まれる「ホットサンド」をいただくことにいたします
とろけたチーズが切り口から流れ出るビジュアルにはおいしさを感じるものでありますし、しっとりとした黄身の食感を残したボイルエッグまでもが挟まれていたことには満足だったのですが…
メニュー写真からきつね色の焼き色がついたトーストにグリルされたハムやチーズが挟まれているのだろうと思い込んでいただけに、ホットサンドメーカーで作られたものであっただけでなくトーストが一枚少なくなっていることにがっかりさせられました



【九州うまかれすとらん YOSHIMI】
福岡県福岡市博多区大字下臼井767-1 福岡空港第2ターミナルビル 3F
092-622-6287



『うどん大文字』 開店時間早々に地元のお客さまで満席になる人気うどん店でお昼

2020-10-19 22:41:49 | 九州・沖縄
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福岡天神から西鉄電車の急行で3駅
春日原ってところに、11:00の開店早々に満席となるうどん店があると聞き…
これは一度お邪魔しておかねばと、その時間を目指して出掛けることにいたします



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春日原駅東口から歩いて10分ほど
県道沿いにある宮殿のようなイタリアンレストラン『Angelo』からほど近いところに大きな看板があることから迷うこともなく11:05に到着することができました
さすがにその時点では先客がふた組という状況でありましたが、15分を過ぎた頃から新客の来店が続きまして…
20分を過ぎた頃には40席ほどの店内は満席となり、席待ちのお客さままでもができていたのであります


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こちらには九州産のブランド豚が使われる「極みカツ丼」という贅沢な一品があるのですが…
今日の目的は“うどん”であることから「大文字名物 カツ丼」に標準サイズのうどんを添えることにいたします
10mmほどと決して薄くないカツはどんぶり一面を覆い隠すほどに大判でありますし、トロトロに仕上げられた卵で綴じられることでのおいしさも抜群だったのであります
そんなカツ丼が人気となるのも当然なのことでありまして、5つある五徳は常に“親子鍋”でいっぱいでありまして…
カツを揚げながら卵とじをする調理は大変そうでありました


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そしておうどん
博多のうどん店では珍しい“平打ち麺”にはツルツルもちもちの歯ざわりを楽しむことができますし、天然、無添加にこだわったというお汁は黄金に輝くもので、昆布出汁の香りが活きていておいしくおうどんではあるのですが…
あご出汁が香るお汁に柔らかくなるまで茹でられたブニュブニュとした麺が浮かぶ“博多うどん”を期待していただけに、それとはちょっと異なる一杯に残念に感じてしまいました



接客を担当していた女性のトーンが心地好い声かけや笑顔も然ることながら、忙しく調理を進める男性方の元気な声かけにも活気を感じる素敵なお店でありました



【うどん大文字】
福岡県大野城市山田4-2-1
092-572-8922



『いけす海幸』 時化の影響で目的とした活イカをいただくことはできませんでしたが、鯛まるごと一尾をおいしくいただくことができました

2020-10-18 22:32:00 | 九州・沖縄
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今日はスッキリとした秋晴れとなりまして…
半袖シャツ一枚でも心地よく過ごせる陽気のなか、おいしい活イカをリーズナブルに提供していただけるお店があるとのことで佐賀市へと向かいます



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お邪魔したお店は国道208号線沿いにある『海幸』ってお店でありまして、一階には生簀を囲うようにカウンター席と小上がり席の100席ほどが並べられていますし、ニ階は法事や慶事などの集まりにも対応できるお部屋がある大型店なのですが…
週末だとは言え、お昼前に着いた時点で一階席の大半が先客で埋められているではないですか


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それほどのお店であればおいしいものがいただけるであろうと期待が高まるのですが、残念なことに時化の影響でイカの入荷が無いとのことで…
それでちょうど開催されていた“鯛まつり”から「活きづくりをいただくことにいたします

人数が集まれば一尾まるごとをお造りでいただくことも良いのでしょうが、幾らかの料金をプラスすることで半身をお寿司やあら炊きや塩焼きなどに加工してくれるサービスもあって…

注文を受けてから生簀からあげた鯛は網の中でピチピチと跳ねていまして…
それをきれいに捌いてくださった薄造りは、その見た目だけでなくコリコリとした歯ごたえを楽しめるものでありますし、湯引きされた皮やネギなどを巻いていただくことで食感の変化や香りをも楽しめるのであります


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残りの半身はお寿司でお願いいたします
26貫あるにぎりは飽きることなくいただけるようにと、半分に大葉を挟む気遣いもありますし…
尾頭が入った潮汁も鯛の出汁が出ていることでおいしくいただくことができ、1~1.5kgほどと小ぶりな鯛でありましょうが十分に満足させていただくことができました



サービスを担当してくださった年配の女性方はとてもフレンドリーで感じよく…
いろんな質問にも丁寧に答えて下るなど、またお邪魔させていただきたいお店でありました
次回こそは“活イカ”をいただくことができますように…



【いけす海幸】
佐賀県佐賀市下田町1-15
0952-23-5115

『御忍び麺処 NakamuLab』 住宅街にある民家で営業される完全予約制のラーメン店 

2020-10-17 22:20:31 | 九州・沖縄
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福岡市の南部に位置する那珂川市ってところに完全予約制のラーメン店があるとのことで…
一度お邪魔してみたいと、先月末に予約をしていただいていたのであります



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カーナビに案内されたのは国道から外れた住宅街
本当にこんなところにお店があるのかと不安になったところでナビが終了し…
キョロキョロと見渡していますと、そこにあった駐車場に“NakamuLab”の看板を発見
とりあえず車を停めて辺りを探しますと、玄関先に小さな看板が立て掛けられた一軒の民家を見つけます
一般のご家庭にお邪魔するように玄関で靴を脱ぎ、ダイニングルームへと足を進めますとキッチンに向かうカウンターが2席あり、その隣の和室にはちゃぶ台が3台置かれていまして…
そのちゃぶ台のひとつをいただき、用意された“鶏白湯soba” “和風醤油soba” “坦々麺”と3種全てをお願いいたします


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先ずはイチオシ商品であり、人気No.1であろう“鶏白湯soba”
白湯スープをエスプーマやブレンダーで泡立てるスタイルは最近の流行でもありますが…
クリーミーなスープは濃厚でありながらもくどさを感じることがなく口当たりも良く、レモンの酸味が味を引き締めますし、ドライトマトの甘みが良い口直しとなっていて飽きることなくいただける一品に仕上げられています
乗せられるチャーシューは低温調理された鶏胸肉と豚バラ肉の2種類
これがまた実に柔らかく優しい味わいであることも女性受けする秘訣でありましょう


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そして私的にどうしても食べておきたかった“和風醤油soba”
こちらは鯖節が引き立っているように感じますが、鯵や鰯などの節もブレンドされているというお出汁と鶏清湯を合わせたであろう上品なスープ
そこに円やかな醤油だれが合わさったスープは中細なストレート麺との相性がよく…
化学調味料も使っていないようであるにもかかわらず、卓上に置かれるコショーや七味などを使うことなくおいしくいただける絶品でありました


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あまり期待していなかった“坦々麺”ですが…
濃厚な芝麻醤が贅沢に使われていることでのコクと旨みが奥深く、鶏白湯との相性もバッチリであります
そこに自家製かと思われる香り高い辣油と山椒が加えられることでのピリ辛を楽しくいただけました



帰り際に覗いたキッチンは、ここで2種のスープを炊いている姿を想像することができない家庭用のものでありまして…
いったいどのようにしたら、これほどおいしいスープができるのかと興味津々であります



【御忍び麺処 NakamuLab】
福岡県那珂川市別所1067-8
090-4358-1696