こんばんは。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の高橋です。
昨日は「
西馬音内の盆踊」最終日。
私も夫共々、西馬音内まで出かけて参りました。
町外れの駐車場に車を止めて街を歩き始めたら、遠くに聞こえるお囃子の音。
夏祭りを実感する一瞬です。
盆踊りを見に「かがり火広場」へ向うとお料理教室の受講生さんとバッタリ!
彼女は生粋の地元っ子で幼少時代からの踊り手です。

▲おばあさんに縫ってもらった端縫いを着て

▲手つき、腰つき、私には真似出来ない優雅さ
彼女が実際に踊る姿は、本当に美しく、この世のものとは思えない幻想的な踊りでした。
「がんけ」という哀調優美な舞いから、「音頭」という舞いに変わったとき、彼女の案内で図書館を抜けてお囃子の櫓下へ向うことにしました。

▲途中の壁は編み笠とひこさ頭巾のモチーフが
お囃子の櫓下は正にメインスタジアムの趣。
桟敷には沢山のお客様が。

▲野趣溢れるお囃子に対して

▲踊りの優美さが対照的

▲かつては延々と朝まで踊られたとのこと
地元の人に聞くところでは、地元の踊り手が1/5程度で、後は観光客が参加しているとのこと。
本来、編み笠に端縫いの衣装は本当に上手な踊り手のみが身にまとうのであったが、最近ではその習わしが無視されていることが残念でならないし、踊りも本来の踊り方からしなを作った踊りをする人が多くなってきて、何だか下品な風情になってきつつあると辛口のご意見。
やっぱり地元の皆様にとっては、観光化には複雑な心持ちらしいです。
それでもかがり火に照らされた盆踊り、お囃子の太鼓や三味線の音は私たちの心に夏の終わりの歓びと寂しさを感じさせるのです。
私の料理教室の受講生さんが盆踊りを舞っているときは「踊っている」とも「踊らされている」とも言えない、不思議な感覚らしいです。
まるで自分の体を誰かが動かしている様な感覚。
盆踊りは自分のためや観客のために踊るだけでなく、亡くなった祖先ととも踊るのだということが、彼女のDNAに刻み込まれているのかもしれません。
西馬音内の盆踊りも最後のがんけになり、最後には演奏を早くしたり、遅くしたり、また早くしたりの順でお囃子が奏でられ終わります。
そこで踊り手も観客もどっと櫓の前に集まり、お囃子衆を労うとともに、再びお囃子を求めます。

▲ドッと集まる人・人・人

▲お囃子衆も熱に当てられて演奏します
秋田を代表する祭り「西馬音内の盆踊」。
伝統の心を胸に、観光化とのバランスを上手く取りながら、いつまでも品格と趣のある、「美しい祭り」であって欲しいと願わずにはいられません。
デリカテッセン&カフェテリア 紅玉
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