米国のトランプ大統領は就任以来、「メキシコとの国境に壁を作る」「オバマケア廃止」など、選挙公約を次々と実行する大統領令に署名しています。
今後、連邦議会で法律の改正なども必要となり、議論がされるかと思いますが、波乱の政治展開が予想されます。
その一方で、トランプ大統領就任以来初の首脳会談を、1月27日に英国のメイ首相と会談することになりました。
同日14時32分に産経ニュースが「【トランプ大統領始動】メイ英首相、トランプ氏との「特別な関係」に期待 中露を「日増しに独断的になっている」と批判し忠告」の題で次のように伝えました。
『【ワシントン=加納宏幸】訪米した英国のメイ首相は26日、米東部フィラデルフィアで開かれた共和党関係の会合で演説し、「新たな時代に向けて、特別な関係を新たにしよう」と述べて、トランプ米大統領との連携に期待を表明した。メイ氏は27日、首都ワシントンでトランプ氏と会談。20日に就任したトランプ氏が外国首脳と会うのは、メイ氏が初めてとなる。
メイ氏は英国の欧州連合(EU)離脱について「欧州の国としての伝統に誇りを持ちつつも、欧州の先にある世界に目を向けているためだ」と強調。米英による自由貿易協定の締結に向けて、「トランプ氏の新政権と協議するのを楽しみにしている」と述べた。
トランプ氏が北大西洋条約機構(NATO)で米国の費用負担が多すぎるとしていることに関しては、英国が国内総生産の2%に当たる国防費を支出していることを挙げて他の加盟国にも努力を促すとともに、「主権国家は自らの安全や繁栄を米国に外部委託することはできない」と述べた。
一方で「英国や米国が世界を作り替えようとして他の主権国家に介入する時代は終わった」と指摘した。
メイ氏は、中国やロシアを名指しして「国際情勢に関して日増しに独断的になっている」と断じた。また、ロシアのプーチン大統領に関しては「関与はするが警戒する」という姿勢で臨むことが必要であるとし、ロシアとの関係改善を目指そうとしているトランプ氏に忠告した。』
米英両国に共通しているのは、「NATO」「NAFTA」「EU」などの「グローバルな共同体組織」に加盟することは今や損する時代に突入した、との認識でしょう。
そして、「主権国家は自らの安全や繁栄を米国に外部委託することはできない」とのトランプ大統領の基本姿勢は、そのまま、日本などの同盟国に向けられる外交安全保障政策の姿勢となるでしょう。
更に、中露両国への米英両国の警戒感や対応策が米英首脳会談で「どの程度の強硬路線」になるかが注目されます。
トランプ大統領就任以来初の米英両国首脳会談は日米首脳会談を占うものになるだろう。
2016年11月17日、NYのトランプタワーで安倍首相(左)と会談する、大統領選挙で当選後に初めて外国の首脳と会談したトランプ氏(右)
出典:首相官邸HP
2月に予定されている日米両国の首脳会談は米英首脳会談の結果次第で両国関係の大きな転機になる!!
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