10月4日、岸田文雄自民党総裁が国会で新首相に指名され、同日、岸田内閣が発足しました。
筆者が感じますが、明らかに、この内閣は安倍・菅政権のやり残し課題解決内閣です。
10月4日19時23分にNHK WEBが「岸田新首相 衆議院 解散・総選挙 19日公示 31日投開票の意向」の題で次のように伝えました。
『衆議院の解散・総選挙について、岸田総理大臣は今の臨時国会の会期末の今月14日に衆議院を解散し、19日公示、31日投開票の日程で選挙を行う意向を固めました。
(中略)
衆院選 任期満了後の投票は戦後初
衆議院選挙が10月19日公示、31日投票という日程で行われることになれば、今月21日に衆議院議員の任期が満了したあとの投票になります。
戦後の衆議院選挙は、帝国議会だったときも含め27回行われていますが、議員の任期満了後に投票が行われるのは初めてです。
一方、戦後、10月に衆議院選挙の投票が行われたのは、昭和27年、昭和54年、平成8年、それに前回 平成29年で、今回は、戦後5回目の“10月投票”となります。
自民 甘利幹事長「議席数の確保が私の仕事」
自民党の甘利幹事長は、岸田総理大臣が、今月14日に衆議院を解散し、19日公示、31日投票の日程で選挙を行う意向を固めたことについて、NHKの番組で「まだ正式には聞いていないが、そういう方向性を岸田総理大臣が示すと思っている。幹事長として、その日程に従い、できるだけ広範に岸田政権や自民党が掲げる政策を徹底して国民に理解していただき、議席数を確保していくことが仕事だと思っている」と述べました。
また甘利氏は、岸田総理大臣の選出について「新型コロナで社会の分断が加速し、国民が不安を抱えているので、社会を一つにまとめて進むべき方向を示すリーダーが必要だ。そういう点では、国民の痛みに寄り添える力のある総理大臣が誕生した」と述べました。
自民 福田総務会長「短期戦 しっかり勝ち抜く」
自民党の福田総務会長は、4日午後4時半ごろ、国会内で開かれた、当選1回から3回の有志の議員で作る「党風一新の会」の会合に出席しました。
この中で福田氏は「選挙の期日が決まり、非常に短期戦になる。われわれが作った『自民党がしっかりと国民に開かれている政党』というイメージを維持しながら、しっかりと選挙戦を勝ち抜こう」と述べました。
また、自身が総務会長に就任したことについて「中堅 若手議員の声を自民党の中にぶち込んでいく。それによって自民党をしっかり変えていくことが役割だ」と述べました。
一方、4日の会合では、総務会長に就任した福田氏が、いったん、グループの代表世話人を退き、武部 元環境政務官が新たな代表世話人になることを確認しました。
自民 高市政調会長「政権公約 あと3日くらいで書かないと」
自民党の高市政務調査会長は、午後1時45分ごろ、国会内で記者団に対し「総裁選挙を戦った仲間が総理大臣になり、とてもうれしく誇らしく、政務調査会長としてしっかりお支えしたい。急に衆議院選挙の投票日が早まったという報に接し、政権公約をあと3日くらいで書かないといけなくなった。夕べも徹夜したが、頑張ります」と述べました。
また、衆議院の総理大臣指名選挙で、自身に1票が投じられたことについて「どなたが書いたかわからないが私ではない。少しびっくりした」と述べました。
自民 石破元幹事長「憲法が想定していない事態を回避か」
自民党の石破元幹事長は、国会内で記者団に対し「衆議院議員の任期をまたぐ形で選挙が行われるのは戦後初めてであり、極めて異例なことだ。憲法が想定していない事態を回避するため、選挙の日程を早めたのではないか」と述べました。
そのうえで「新型コロナの収束の兆しは見えているが、医療体制をどのように見直すのかなど、国民が知りたいことや語ってほしいことを、自民党がきちんと政策として述べる必要がある」と指摘しました。
(以下略)』
そのような中、中国、台湾がTPP加盟申請を行う中、台湾の防空識別圏に中国の戦闘機等が相次いで数多くの戦闘機が「投入」されているなど、緊張が高まっています。
また、小池東京都知事の都民ファーストの会が、国政に打って出るなどの「政界変動」も起きています。
そのような中、象徴的な報道をご紹介しましょう。
同日22時06分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「岸田首相記者会見
日中関係「言うべきことは言っていく」」の題で「岸田新政権」の特集項目にて、次のように伝えました。
『岸田文雄首相は4日、新内閣発足に伴う記者会見で日中関係について、「中国は隣国で最大の貿易相手国。対話は続けていかなくてはならない」と述べた。その上で、「東・南シナ海などで力により現状変更といえる動きがある。自由や民主主義といった価値観に対していかがかという対応も感じる。言うべきことはしっかり言っていく」と述べた。』
また、同日18時00分に同メディアが同特集項目にて、「台湾、岸田氏「酒豪」と好意的 曽祖父の店に注目」の題で次のように伝えました。
『台湾メディアは4日に選出された新首相、岸田文雄氏について、台湾とのさまざまな縁に注目し、「親台派」「酒豪」などと好意的に取り上げている。新政権が台湾に友好的な政策をとることへの期待値は高い。
岸田氏が9月29日に自民党総裁に選出されると、台湾北部の基隆市中心部にあるイタリアンレストランが台湾メディアで一斉に大きく取り上げられた。岸田氏の曽祖父、幾太郎氏が120年余り前の1895年から99年にかけて、この場所で呉服店を経営していたことが理由だ。
欧州風の建物は現在もそのまま残っており、連日のように地元メディアの取材を受けた。記念撮影をするために他都市から電車を乗り継いで訪れる人も少なくない。近所に住む男性(70)は「この建物は日本統治時代のものだと聞いていたが、まさか日本の首相の先祖様の店とは知らなかった。岸田首相にぜひ来てほしい」と話していた。
岸田氏が若手議員時代、たびたび台湾を訪れ、李登輝元総統と交流していたことも紹介された。1997年ごろ、安倍晋三元首相らと訪台した際には歓迎の宴会で台湾の立法委員(国会議員に相当)から「乾杯」(酒を一気に飲み干す)の攻勢に遭った。岸田氏が日本側の代表としてこれを一手に引き受け、最後まで酔わなかったとの「酒豪伝説」が今も台湾の政界で語り継がれているという。
岸田氏が総裁選期間中、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加入申請について「歓迎したい」と発言したことも大きく紹介されている。新政権に経済安保相や人権担当の首相補佐官を設置したことについても「中国との対決姿勢を鮮明にした」と好意的に取り上げられている。』
実に、実に興味深いですね!!
岸田内閣が発足、この内閣は安倍・菅政権のやり残し課題解決内閣だ!!
台湾のTPP早期加盟を!!
10月4日、首相官邸に初出邸する岸田文雄首相
出典:首相官邸 HP
10月4日、岸田内閣発足の閣僚記念撮影
出典:首相官邸 HP
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筆者が感じますが、明らかに、この内閣は安倍・菅政権のやり残し課題解決内閣です。
10月4日19時23分にNHK WEBが「岸田新首相 衆議院 解散・総選挙 19日公示 31日投開票の意向」の題で次のように伝えました。
『衆議院の解散・総選挙について、岸田総理大臣は今の臨時国会の会期末の今月14日に衆議院を解散し、19日公示、31日投開票の日程で選挙を行う意向を固めました。
(中略)
衆院選 任期満了後の投票は戦後初
衆議院選挙が10月19日公示、31日投票という日程で行われることになれば、今月21日に衆議院議員の任期が満了したあとの投票になります。
戦後の衆議院選挙は、帝国議会だったときも含め27回行われていますが、議員の任期満了後に投票が行われるのは初めてです。
一方、戦後、10月に衆議院選挙の投票が行われたのは、昭和27年、昭和54年、平成8年、それに前回 平成29年で、今回は、戦後5回目の“10月投票”となります。
自民 甘利幹事長「議席数の確保が私の仕事」
自民党の甘利幹事長は、岸田総理大臣が、今月14日に衆議院を解散し、19日公示、31日投票の日程で選挙を行う意向を固めたことについて、NHKの番組で「まだ正式には聞いていないが、そういう方向性を岸田総理大臣が示すと思っている。幹事長として、その日程に従い、できるだけ広範に岸田政権や自民党が掲げる政策を徹底して国民に理解していただき、議席数を確保していくことが仕事だと思っている」と述べました。
また甘利氏は、岸田総理大臣の選出について「新型コロナで社会の分断が加速し、国民が不安を抱えているので、社会を一つにまとめて進むべき方向を示すリーダーが必要だ。そういう点では、国民の痛みに寄り添える力のある総理大臣が誕生した」と述べました。
自民 福田総務会長「短期戦 しっかり勝ち抜く」
自民党の福田総務会長は、4日午後4時半ごろ、国会内で開かれた、当選1回から3回の有志の議員で作る「党風一新の会」の会合に出席しました。
この中で福田氏は「選挙の期日が決まり、非常に短期戦になる。われわれが作った『自民党がしっかりと国民に開かれている政党』というイメージを維持しながら、しっかりと選挙戦を勝ち抜こう」と述べました。
また、自身が総務会長に就任したことについて「中堅 若手議員の声を自民党の中にぶち込んでいく。それによって自民党をしっかり変えていくことが役割だ」と述べました。
一方、4日の会合では、総務会長に就任した福田氏が、いったん、グループの代表世話人を退き、武部 元環境政務官が新たな代表世話人になることを確認しました。
自民 高市政調会長「政権公約 あと3日くらいで書かないと」
自民党の高市政務調査会長は、午後1時45分ごろ、国会内で記者団に対し「総裁選挙を戦った仲間が総理大臣になり、とてもうれしく誇らしく、政務調査会長としてしっかりお支えしたい。急に衆議院選挙の投票日が早まったという報に接し、政権公約をあと3日くらいで書かないといけなくなった。夕べも徹夜したが、頑張ります」と述べました。
また、衆議院の総理大臣指名選挙で、自身に1票が投じられたことについて「どなたが書いたかわからないが私ではない。少しびっくりした」と述べました。
自民 石破元幹事長「憲法が想定していない事態を回避か」
自民党の石破元幹事長は、国会内で記者団に対し「衆議院議員の任期をまたぐ形で選挙が行われるのは戦後初めてであり、極めて異例なことだ。憲法が想定していない事態を回避するため、選挙の日程を早めたのではないか」と述べました。
そのうえで「新型コロナの収束の兆しは見えているが、医療体制をどのように見直すのかなど、国民が知りたいことや語ってほしいことを、自民党がきちんと政策として述べる必要がある」と指摘しました。
(以下略)』
そのような中、中国、台湾がTPP加盟申請を行う中、台湾の防空識別圏に中国の戦闘機等が相次いで数多くの戦闘機が「投入」されているなど、緊張が高まっています。
また、小池東京都知事の都民ファーストの会が、国政に打って出るなどの「政界変動」も起きています。
そのような中、象徴的な報道をご紹介しましょう。
同日22時06分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「岸田首相記者会見
日中関係「言うべきことは言っていく」」の題で「岸田新政権」の特集項目にて、次のように伝えました。
『岸田文雄首相は4日、新内閣発足に伴う記者会見で日中関係について、「中国は隣国で最大の貿易相手国。対話は続けていかなくてはならない」と述べた。その上で、「東・南シナ海などで力により現状変更といえる動きがある。自由や民主主義といった価値観に対していかがかという対応も感じる。言うべきことはしっかり言っていく」と述べた。』
また、同日18時00分に同メディアが同特集項目にて、「台湾、岸田氏「酒豪」と好意的 曽祖父の店に注目」の題で次のように伝えました。
『台湾メディアは4日に選出された新首相、岸田文雄氏について、台湾とのさまざまな縁に注目し、「親台派」「酒豪」などと好意的に取り上げている。新政権が台湾に友好的な政策をとることへの期待値は高い。
岸田氏が9月29日に自民党総裁に選出されると、台湾北部の基隆市中心部にあるイタリアンレストランが台湾メディアで一斉に大きく取り上げられた。岸田氏の曽祖父、幾太郎氏が120年余り前の1895年から99年にかけて、この場所で呉服店を経営していたことが理由だ。
欧州風の建物は現在もそのまま残っており、連日のように地元メディアの取材を受けた。記念撮影をするために他都市から電車を乗り継いで訪れる人も少なくない。近所に住む男性(70)は「この建物は日本統治時代のものだと聞いていたが、まさか日本の首相の先祖様の店とは知らなかった。岸田首相にぜひ来てほしい」と話していた。
岸田氏が若手議員時代、たびたび台湾を訪れ、李登輝元総統と交流していたことも紹介された。1997年ごろ、安倍晋三元首相らと訪台した際には歓迎の宴会で台湾の立法委員(国会議員に相当)から「乾杯」(酒を一気に飲み干す)の攻勢に遭った。岸田氏が日本側の代表としてこれを一手に引き受け、最後まで酔わなかったとの「酒豪伝説」が今も台湾の政界で語り継がれているという。
岸田氏が総裁選期間中、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加入申請について「歓迎したい」と発言したことも大きく紹介されている。新政権に経済安保相や人権担当の首相補佐官を設置したことについても「中国との対決姿勢を鮮明にした」と好意的に取り上げられている。』
実に、実に興味深いですね!!
岸田内閣が発足、この内閣は安倍・菅政権のやり残し課題解決内閣だ!!
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10月4日、首相官邸に初出邸する岸田文雄首相
出典:首相官邸 HP
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出典:首相官邸 HP
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