小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

十月二十三日

2012-06-19 | 嘉永二年
  
よく晴れた。
主人は山中殿へ行き、田中に寄る。
夕食後にまた金森孫右衛門殿に呼ばれた。
山本、志賀、伊藤、川合等が呼ばれておおいに盛り上がったらしい。

今晩は野際蔡微の葬送があり権七に提灯をもたせ西光寺へ送らせた。
実は野際画伯は先月の二十五日頃に死去されたとのことで七十八才くらいらしい。
江戸ではこの画伯の絵がとても流行っているとのことで惜しいひとが亡くなったものだ。

今日、金原三蔵が四石となり銀三枚を頂戴したらしい。
田沼から今日の夕方においでくだされとの使いが来たが断る。
と、また使いが来て明日ならいかがというので行くことにした。
栗山も行くことになってるらしい。
コメント
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