久しぶりに療育支援研修会に参加した。
人間誰でもが、安定した居場所を求める。その場所は個人によって違うが、
いつも同じ場所であってほしい。それで人間は精神的に落ち着くのだ。
サラリーマンの頃、自分に与えられた机、椅子があるか?場所はあるか?など
にこだわったものだ。あると落ち着くのである。
小学校時代転校が多かった僕は、新しい場所に溶け込むためのあいさつができ
慣れなれしさが身についたが、内心はドキドキ小学校、中学校と親元で育った
おっとりした子が羨ましかったものだ。
自閉症などの子供さんに接するための療育支援をするには、子供さんを理解し
育成しなければならない。
そうした子供たちは、とくに環境の変化を極度に嫌うのである。
毎日の段取りがしっかりしていて、彼らに伝われば彼らは几帳面に従うので
ある。決まりきったことだけをする。どこかの国のお役人である。
皆と一緒のことができないという子供でも、その子なりに同席できる?
参加できる方法を計画、企画するとだんだんなれるのである。
環境の変化を極度に嫌う子供たちは、毎日同じ時間に、同じことをする。
自分の生活リズムがかわるのがこわいのだろうか?
社会生活にはルールがあり、ルールを守るのが原則である。
ルールを守るには、すごい我慢が必要である。
この歳で彼らが理解できるようになった。
若いころは、変化を求めたのに、これから彼らと同様に安定を求めるだろう。
こどもにもどったのだろうか?