タワゴト日記

 未来は無限にあると思っていたが、有限を
感じさせる世の中、光をツールに少しでも楽しい毎日でありたい!

氷河に消えた帽子

2012年08月03日 | Weblog


 登山列車を乗り継ぎ、ユングフラウヨッホへ。

建物から外に出ると標高もあり寒く、風も強い。

スイスの旗が、ちぎれんばかりにはためいている。

飛ばされないように身を寄せ合い写真撮影。

飛ばされる寸前の帽子をかぶった、最後の写真となった。

このときは、こころなしか?風が弱くなった。写真下。



 この後、写真撮影に没頭、レインコートのフードが脱げ、

あっと言う間にアレッチ氷河めがけて、帽子が飛んでいった。

お母さん、ぼくのあの帽子どうしたんでしょうね?

 ええ、夏、碓氷(うすい)から霧積(きりづみ)へ行く・・・

森村誠一の長編推理小説「人間の証明」の一節を思い出した。

ぼくにとってはお気に入りの、思い出ある帽子。

でもいいか?おじさまの形見わけの帽子もあるし、氷河に抱かれ

きっと長く、この地に存在するだろう?