僕は一人っ子小学生の頃疎開してきた。小学校も3つ変わり昔なじみが
多いその中でも未だに繋がっている同級生の友達の一人が入院したという。
近い場所なので、顔だけ出して職場に直行するつもりだ。彼の奥さんと僕の
女房とは姉妹なので、義兄弟の関係となるがそのような固たぐるしい、関係
ではないように思う。小学生の頃から彼の家へ何の気兼ねなく良く遊びに
行った。僕の親父の実家と良く似たたたずまいが今ではそうさせたように思
われる。庭の柿木が今だに残されていて、おばあさんも健在だ。最近とくに
彼が作った野菜などが我が家の食卓を賑わす、歳とってはじめて判る持つべき
ものはともだち関係?病院に向かう途中で携帯電話、勤務する前に仲間を一人
お迎えしてくれとのこと何も持たずまた来ると、15分話しただろうか?こんな
付き合い方距離感が僕は好きだ。雨がますます強く降り寒かった、鼻水がたれ
たがこころは充実して尼さんを乗せてこどもが待つ事業所へ。
写真は加賀「ゆのくにの森」にて撮影。
アメリカが頭をかかえている。日本の首相は滑る口元、ぐらつく足元。
定額給付金、道路特定財源の地方交付、日本郵政の株式売却、医師は常識がない。
僕は、黒澤明監督の「天国と地獄」を何度となく見た。いつもの生活の中に、
目の上のたんこぶのように、大きな大金持ちの家がある。それでもどうして誘拐の
ような大それた悪い事をするのか?きっと映画でのこと、日本社会では現実的でな
いと思って理解していたが、あの山崎努のいきいきした反逆的な若者の眼がおもい
だされる。今の山崎努の怖い顔のイメージが重なっているかもしれない。親に従い
生きる人、親に反抗して生きる人に親のない子の気持ちが判るヨシもなく・・・
これからの医療、福祉社会を誰にまかせる、いや委ねたらいいのだろうか?
折角、60年も平和に夢を持って生活してきた今、物質を得た分、心が通わなくな
るなんて、残りすくない人生さみしい世の中じゃござんせんか?