「讃岐象頭山遠望」
「金毘羅さん」と親しまれる金刀比羅宮は、農耕と航海の神を祀り、瀬戸内海運が盛んになるにつれ、航海神の性格を強めた。伊勢参りのように、金毘羅参りを一度は叶えたいと願う人々が全国から集まり、近畿以東からの参詣者は大坂で、丸に金の印のある金毘羅船に乗って丸亀に入った。丸亀街道から奉納の鳥居や燈籠の並ぶ参詣道を進んで琴平に向うと、眼前に象の頭部に似た山が現れる。その形から象頭山と呼ばれる琴平山で、山腹に金毘羅宮の社殿などが建ち並び、1368段の石段を登って本殿に至る。
「讃岐象頭山遠望」
「金毘羅さん」と親しまれる金刀比羅宮は、農耕と航海の神を祀り、瀬戸内海運が盛んになるにつれ、航海神の性格を強めた。伊勢参りのように、金毘羅参りを一度は叶えたいと願う人々が全国から集まり、近畿以東からの参詣者は大坂で、丸に金の印のある金毘羅船に乗って丸亀に入った。丸亀街道から奉納の鳥居や燈籠の並ぶ参詣道を進んで琴平に向うと、眼前に象の頭部に似た山が現れる。その形から象頭山と呼ばれる琴平山で、山腹に金毘羅宮の社殿などが建ち並び、1368段の石段を登って本殿に至る。