「広重の行書版」左の障子に「木賃宿」と書いてあります。木賃とは木銭とも言い、薪代(まきだい)のことです。旅人は木賃を払えば、ここに宿ることが出来ました。彼らは買った薪で湯を沸かしその中に持参した「干飯」を浸して食べました。寝具の備えは無くむしろの上でゴロ寝・・・
この木賃宿は、お金のない・旅芸人・巡礼者などに使われました。水口宿はかつての城下町だけあって、意外と開けた町でした。中世には、「市」がたち、「水口市枡(みなくちいちます)という独自の枡も用いられていたとか。近くに近江鉄道本線が走り最寄駅の「水口石橋駅」前には、曳山をかたどったモニュメントが私達を迎えてくれます。毎年4月20日に水口神社で開かれる春祭りには、十六基の曳山が街を練り歩き祭りを盛り立てます
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