朝は5時起きで前回の中国地方旅行同様に肉マンの朝食と犬の散歩を済まして6時半に我家を出発、横浜駅西口の天理ビル前に到着すればここは旅行社各社のチャーターバスの発着場で10台以上が停車している。今回の添乗員さんは小錦ソックリの体格のお姉ちゃんで、受付を済ました際にはさすがにゴッツァンですとは言わなかったけれどお相撲さん並体型で歩くのが苦手のご様子、随行は大丈夫かなと心配なほどなんだけど。そんな心配を僕がしてもしょうがないけれどということで、バスに乗込む前に座席表を見れば第一日目は一番前とはラッキーでした。
バスは都内首都高経由でレインボウブリッジを走って新宿回り、高井戸手前の事故渋滞で30分以上は損したが八王子手前の石川PAでトイレタイムだけとって中央道に、途中晴れ渡った甲府盆地では八ヶ岳を望みながら11時には諏訪SAで持参の弁当昼食、でも休憩時間は30分ほどと忙しいからレストランは利用できない設定になっていたのですね。ここのSAは上下線ともに温泉があることで有名で、諏訪湖を望むロケーションもいいから人気のパーキング、最近はスターバックスコーヒーなどもあって毎朝飲む習慣がついてしまった我々は今朝は家で飲めなかったからテークアウトしてバスに乗り込む。
長野道に入って松本ICで高速を降り一般道で上高地までは約2時間、もう20年以上来ていなかったからここの入口のトンネルが2車線となっているのを知りませんでした。希望者は硫黄臭がする大正池でバスを降りて河童橋までの3.5km約1時間の散策、当然我々は歩くことに。あいにくと上高地上空は晴れ間はあるのだが雲が多くて焼岳の頂上は見えないが、心配した直前の台風の影響は木々の枝など目立つものは全く落ちていなくてこれで本当に通過したのかなと。砂地でもあるからか流れにも濁りが見られない。確か諏訪湖のちょっと南側を通ったはずなのに高速沿いでも少しだけ稲刈前の一部の田圃の稲が倒れていただけだった。
上高地散策地図
田代池、田代橋などを見ながら木道ではサル2匹が毛づくろいしているすぐ脇を通って50分ほどで河童橋(冒頭写真)着、さて期待した奥の岳沢の上に望めるはずの日本第三峰の奥穂高岳を初めとする北アルプスの展望だけは雲の中で残念でした。そのあとの残り時間は1時間ほど、これでは明神池までの往復は無理で河童橋周辺のホテルに併設の売店でお土産探しをするか喫茶室で一服するか、ちょっとばかり中途半端の時間潰し。この辺りはさっきのサルといい鴨といい人擦れしていますねぇ、そんなのを見ながら集合場所のバスターミナル駐車場まで歩き、インフォーメーションセンター脇の水をペットボトルに汲んでバスに戻る。
正面の岳沢の上は雲の中
サルは仲良く毛づくろい 鴨はつがいかな
皆さん集合時間を守って高山に向けて出発、安房トンネルが出来て本当に楽になりましたねぇ、1時間ほどで観光バス降車場とシャトルバス発着場となっている市役所に4時半には到着する。地元案内人が引率して祭り会場まで歩くと15分ほどということだったが、途中で弥生橋まで来たところで我々はもう分かったからと集団から分かれて飛騨ラーメンの有名店やよいそばに入る。まだ空いている時間だし昼が早かったから腹も空いたしで、それに明日も昼食時間は少ないはずでこの店が混んでいたらたべられないからと、女房は飛騨牛のハンバーグを食べたかったらしいけれどね。ここのラーメンは地元案内人も旨いと紹介していた通りでかなり美味しい、女房もこういう魚介系醤油スープの細い縮れ麺が好みだから味は気に入ったと。豚骨からも出汁をとる喜多方と比べると醤油味が強くて、そのためか甘味もやや強めてコクを出しているスープに極細縮れ麺がよく絡む、チャーシューもしっかりとした味で旨い。このスープを平らげたくなってしまって高血圧の僕には困ったもんだ。
やよいそばってこんなビルだったかな
宵祭りは6時ぐらいからというからそのあと街をブラブラして何処かでもう一回何か食べようと、もう何回も来ているから上下三町通りあたりは避けてうろつく。宵の山車巡幸途中の勢揃い場所である安川通りまで来てステーキなどのメニューを出している結婚式場兼カフェレストランというザ・アリスという店で僕は黒ビーフカレーなるものを、女房は当然にハンバーグ、でも先ほどのラーメンは軽かったと思っていたのに意外と効いていて、御飯は二人とも半分以上は残してしまった。そのあと向かいの谷松でお土産にと胡麻こくせんと落花生こくせんを買って6時半には宵祭り山車巡航見物の場所取りして待つことに。櫻山八幡宮を6時出発というがなかなか大通りに現れないので、山車が出てくる古い街並の先まで行ってみれば7時少し前にやっと現れた。
秋まつりの町内と山車巡幸コース案内地図
安川通りにはまず最初の神楽台が7時10分に出てきて、この山車だけには数組の獅子舞が随行してまずはその踊りを披露。この調子だと全部見られないかと心配していたら二台目からは次々と引き出されて大通りに順次並びだす。秋祭りの山車は全部で11台、そのうち1台は修理中とかで今回は10台が勢揃いしたのが8時ギリギリ、一応は全部が見られて市役所まで大急ぎで歩きシャトルバスで観光バスが待つ真光駐車場には集合時間直前の8時27分着にヤレヤレ間に合った、我々はビリから二番目であった。最後の1組は約10分遅れとこの旅行ではこれ一回が遅刻、後のデブ親父が怒って謝れと怒鳴っておったがまぁ少しばかりは勘弁してやってくださいよ。
獅子舞 一番台
車中ビールを飲みながら約1時間で着いた今夜の宿は下呂温泉で、風呂に入って寝るだけだからどんなとこるかと思っていたが、やはり古めかしい一時代前の鉄筋コンクリートの旅館、露天風呂はなくトイレもウォシュレットではありません。この温泉地は熱海までは大きくはないもののかなりの温泉街を形成していて巨大ホテル風旅館も多いから古いこちらはややみすぼらしいけれど、まぁ寝るだけだからいいかと。風呂は24時間入れて、源泉は55℃というのに浴槽では40℃ぐらいと温めだからジックリと浸かっていられる。表示板ではアルカリ性単純泉でPH8.9、成分総量372mgと軽い湯ながら柔らかい感じで肌にツルリとしてなかなかにいい温泉である、草津、有馬と並ぶ日本三大名湯というのは伊達じゃありませんな。風呂から上がればもう遅いからと寝てしまうのは老人ですかねぇ。でもこういう団体旅行はかなりの高齢者が居られて我々はまだこれでも若手のほうなんだけれど。