先日(10月8日)の4本に続いて次は5本のワインを毎晩1本ずつ飲んでみて、僕の好みに合うかどうかと、その自己流評価は以下の通り。
5本目は578円というボルドー物、シャトー ムーラン・ド・プライエ ‘06でこんなに安いボルドーなんてと思って飲んだらこれも濃いワイン、コストコの選定基準には濃厚という物差があるのだろう。初めは渋みで固い感じがしたのが半分ほど飲み進んでややこなれて、あと1/3からはまずまずの喉越し感になったが、やはり華やかさは望めないのは仕方ないか。
6本目の南アフリカJoostenbergカベルネ・ソーヴィニヨン '08は旨いです、一口飲んでこれが588円かと唸ってしまうほど。このワインは実にバランスがいいのが最大の長所、さらに香りも申し分なしで、高級ワイン風華やかさの片鱗まである。これはデイリーワインに是非加えよう、でも裏の輸入業者ラベルのコストコ記入の上のほうに台湾らしき業者の書込みがあったのはどういう理由だろうか。
7本目はアルゼンチンALTOSURマルベック ‘08で638円、これも濃厚なワインではあるが今までの7本の中で一番果実感があって、熟成から来るものとは違う柔らかさがあるから甘味も感じる。この味は女性には好まれるでしょう、元々は大変な肉食文化のアルゼンチンでは身体が酸性に偏らないように渋くて濃いワインをガブ飲みすると昔の本で読んだ気がするが、今やこんなに洗練されてきているのですね。
8本目となるのはフランス、ラングドック&ルーション産のバロン・マキシム メルロー ‘07で668円、メルローらしく柔らかくてスルスル喉を通る感じ。これも果実味が女性向で安心して飲めるがパンチにはやや欠ける。やはりフランス産でこの値段で旨いと言わせるには厳しいというべきか、でも健闘はしている。僕には熟成感なども含めて7本目のALTOSURマルベックの方が好みだが。
9本目はスペイン リオハのClub Privado’05で688円、品種はスペイン特有のテンプラニーニョでリオハではこれが主流らしい。この品種はやや好き嫌いが分かれるかもしれない風味があるが僕には全く問題なし、さらに今までで一番熟成期間があったためか濃厚かつ果実味あふれる柔らかさが同時に入ってきてなかなかに素晴しい。後味も長くて逆にクドさを感じる向きもあるかもしれないほどである。開栓から飲み終わるまで味わいが変らないという、最初からバンバン旨く飲めちゃうワインだ。