ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***旅の中継地では自分の穴場をおさえておこう 小田原・開成 2002.6.9・2005追記

2014-03-17 16:07:16 | 旅日記

 小田原は箱根と伊豆旅行への経由地として多少は押さえておきたいところである。日帰りでも魚を買うついでと、10月末頃の日曜日に早川漁港で開催されるさかな祭に何回か行ってみたことがある。ここのさかな祭は三崎のように市場で漁協や業者の直売中心というのと違い、一寸ばかり趣向をこらしていて、各地の珍魚などを含めた多くの種類の鮮魚展示や、アジの干物開きやフライ用裁き方教室などが行われ、普段は魚など裁かない女房などにはこちらの方が楽しい催しだそうだ。冒頭写真は復元小田原城。

 そのさかな祭での展示鮮魚には入札時間があるそうで、催しが終わってから引取れるそうだが、観光客はよほど物好きでなければ参加できないでしょうね。その点裁きにチャレンジする方は、自分で裁いた数匹に漁師の先生が裁いたものを加えて無料持帰りできるそうで、女房は恥のかき賃よとノタモウておりましたが、腕の差が味の差にもなっているかは帰って確かめることができるかもね。でも教わっている手つきを見ると、裁き方だけはやっぱり僕の方が女房よりも上手かったな、しかし漁師の腕前はさすがと感心しますよ。

                           小田原魚祭

                                鮮魚の展示

                                アジの開き方教室

 ここ小田原の名物といえば蒲鉾と梅干が有名、蒲鉾はグチ(イシモチのことだと思う)という魚を入れているそうでかなり値段は高め、梅干の方も何年物かで差は大きいもののかなり高いなぁという印象がぬぐえませんね。それで僕は昼飯をちょっと旨い所で食べて、地元客中心の魚屋で鮮魚や干物だけを買って帰るというのが定番となっている。5月は箱根は山のホテルのツツジ見物、初夏や秋は箱根湿性花園の山野草を、晩秋は仙石原のススキなどと朝早くから出掛け、昼過ぎまでに見物だけでなく日帰入浴まで済まして山を降り、小田原で遅めの昼食をとって買物で切上げというのが、混まないうちに早く帰れる楽チン行程なのですよ。箱根の湯では旅館で食事とセットなどのプランがTVで紹介されているようだし、仙石原などでは食事処で温泉に入れる店もあると聞くが、やはり観光値段なので、実質を重んじる僕としては小田原まで戻って食事することにしているんです。ただし小田原の魚屋の多くは日曜日は休みなので、土曜日のお出掛けをお薦めしますよ。

 また伊豆旅行の際にも小田原を経由することが多いから、時間がちょうどよければ食事などは観光地よりも選択肢があっていいと思います、とにかくいくつかの穴場をおさえておきたいところなのです。

 まずは小田原で僕が見たり聞き知ったりしていることから

 小田原で之食事では駐車場があって立寄りやすいという店に行くことになるが、洋では中心街近くのMARZO、和では早川に近い右京、中華四川ではメイン道路沿いにある森羅でというのが最近の行きつけの店になっている。

 MARZOはイタリア料理でピザが美味しいのだが、大きいのでパスタを二人でそれぞれとってピザは1枚にしてもこれが結構腹一杯で、本当は何か適当なランチセットを用意してくれると有り難いんですがねぇ。この店の同じ棟続きにフランス料理ビストロ・ローヤルがあって有名らしいんですが、昼のコースでも2000円から、その一番安いのはハヤシライスとなっていて、このあたりでは相当に高めですね。

 そういえば異様な昔の八層造り屋根を復元した元祖外郎の看板掲げる店が本町にあって、このお菓子は名古屋が本場と思っていたが実はこちらが本家で、味も名古屋の羊羹ぽいのとは違って、よりお米の味が残る素朴なもので昔の鶴の子餅に似た味わい。有名な外郎売という歌舞伎十八番にも入っている芝居は、この店は中国から来た漢方医が始めたとかで薬屋が本業だったそうで、二代目団十郎はここの漢方薬で病気が治り、お礼にこの芝居を作ったんだそうだ。

 その近くにあるスペイン料理トマスは美味しかったけれど、昼でもセット5000円ともっと高かったのでそれ以来行っていません。右京の方は座敷もあってコースは高いのだが、椅子席での昼メニューのぜいたく丼のセット1800円はお手軽でいつもこれを注文する。丼に乗るのはマグロ、掻揚になんとフィレステーキの3種、それぞれが美味しくて僕のお気に入りなのですよ。

 和食では駅前大通りを駅からずっと行った市民会館向いの左手に一度だけ地元で聞いて入った老舗のだるま(国府津の方は割烹旅館で昔から有名人の宿として有名だそうだ)があるが、どちらかというとレトロな食堂といった雰囲気であったかな。でもこの建物は小田原市だったかの文化財に指定されたそうで、重厚な和風建築ではある。

 森羅は阿藤快がTVで紹介していた店で本格的な四川料理が味わえる。でもその後は超人気になってきて徐々にお値段高めになり、適度だったセットメニューが土日には無くなって、一品料理の坦々麺などはビックリするほどお上品な量とはこれだけでは腹が満たせません、確かに魅力的なスパイス香があって旨いのだが、昼を適度には食べたいとなれば平日ランチでということになりましたな。こ

 の他にもここには和洋の魚料理で、すなが、くさかべ、天史郎寿司、ラ・ナプール<その後に都内に移転>などのTVなどで紹介されて有名な店があるが、残念ながら僕はまだ訪ねていません。小田原は広い上に、城や東海道線などで街中の道が分断され、さらに古い城下町の町割が残っているのでしょうね、一方通行がやたら多くて車ではかなり不便、とにかく店の場所が分かり難いのですよ。

                           MARZO、奥にビストロ・ローヤル

                           右京

                            森羅

 地魚を買うなら中心街にレストランも経営している魚国(ここは日曜もやっている)という店があるが、僕はこれも車の関係で駅の新幹線側から東側に廻って、旧東海道線ガードをくぐってすぐ右折した所にある、小田原屋という地元客の多い小さな店に立寄ることにしている。但し伊豆からの帰りが日曜日でなければ、湯河原の駅前から左方向海側に向かってすぐ右側にある魚忠に立寄るのがお薦めで、ここはかなり大きな店で品揃いが豊富だし地魚が並ぶ。こういう具合に多少の面倒を厭わずに街道筋の観光土産店を避けて、ちょっと街中に分け入って地元客が集まる店を探せば、地元で朝獲れたアオリイカ、マアジ、ウルメイワシなどの新鮮な魚をお手頃価格でゲットできますよ。特に自分で裁くつもりならさらにお得となるから、こちら方面に来るときはくれぐれもアイスボックスをお忘れなく。

 今回のコースの概略を以下に

 ということではあるものの、今回の小田原は北の内陸にある開成町からわざわざ廻っての立寄りという変わったコース取りとなったのは、6月中旬には開成町であじさい祭りが行われているというので、近間で手軽と見物に出かけた帰りでの訪問をしてみたから。まずは9時過ぎに家を出て東名を青葉ICから入り、大井松田ICを降りれば5分ほどで開催地方向右手に右折、JAの駐車場に車を入れる、所要時間1時間程での到着となった。

 この時期は高速道路を挟んで反対側の山の上で松田山ハーブフェスティバルも行われていて、こちらは洋風にフェスティバルと銘打っている。ここは小高い山の上にあるので、地味なハーブの花などを見るより眼下の景色を眺めるのを主にしましょうか。真下を東名高速が走り、酒匂川が流れ、その先に田園が広がる雄大な風景をバックに、パラグライダーが浮かぶ様を楽しめるかもしれませんよ。

 開成町がアジサイを町の花に決めたのは1977年とか、その後農道整備に伴って植えられたというあじさい祭会場は田園の中に、田圃のあいだを縦横に通る道路沿いの両側の畦にアジサイが一列に並び、歩いて見物するようになっている。この期間はにぎやかに各種の販売テントなどが並び、ちょっとした縁日気分にもなれる。あじさい祭だけあって、いろいろな種類の栽培アジサイだけでなく珍しい山アジサイまで各所で販売していて、さらに山野草もあってマニアが結構集まっている様子。中には3万円というような山アジサイがあり、確かに奇麗な色の小さな額花をつけていて、それは初めて見るものであった。アジサイをテーマに皆で町興しをしている様子は、足柄からの豊富な水が用水路を流れる光景も取り入れて、なかなかにいい感じの日本の田園風景と宣伝しておいてあげたいですね。JA駐車場には農産物直売所が常設されていたが、会場内にも農家の販売テントがいくつかありました。アジサイを見物、テント店をひやかしてブラブラ歩きした後は、やはりもう大して見るものはありませんから、次ぎはこの近くにある天狗で有名な大雄山に足を伸ばすのも良いかと初めて行ってみることに。大雄山への直前の山道にも両側にずっとあじさいが植えられていたが、こちらの花の時期は開成町とはずれているようであった。

 さらに遅昼を小田原でと、ここならもう少し走ればすぐに荷廻れるからと今回の我々のコースに組込んでおいたのです。この前TVで小田原出身の阿藤快が地元の旨い店といって四川料理の森羅を紹介していたばかりで、さればと今回立寄ってのランチは安い方(高い方にはフカヒレがある)のまんぷくコース1200円(その後このセットが土日は無くなってしまった)を注文、このお値段でも結構美味しい。前菜、スープ、春巻に二品とご飯はかなり十分なもの、さらにデザートとなっていて、そのコース最後に出される杏仁豆腐には女房も大満足だと、これには確かに小田原はいい店が目白押しだなと思いましたです。まだまだ探せばあるんでしょうけど、その後はお値段はかなり東京並になってきているようで、穴場と言える店はあとどれほどあるでしょうかとも、新たな小田原ならではの店が生まれてくれるといいのですが。

                           開成町あじさい祭り会場

                                 長い手巻き寿司作りに挑戦中

                           ヤマアジサイなどの販売

                             各種アジサイの展示

                           大雄山                           

 さらに新情報として平成15年7月の海の日に早川漁港近くにおさかなセンターがオープンしたので、そちらでお土産ということも出来るようになったようです、今まで無かったのが不思議でしたからね。さらに温泉でしたら湯河原、箱根だけでなく開成町からR246で山北町まで足を伸ばせば中川温泉というのも選択肢の一つ、町営ぶなの湯が2時間700円で比較的に空いているのと森林渓谷の趣でお薦め。アルカリ性単純泉で湯注口ではやや硫黄臭がする湯は34℃を加温しているものの、少しずつは流し出している温めの内湯と熱めの露天風呂がある。但し休憩所はあるものの食事処が無いので、昼飯をあてにした時間に行くのなら弁当でも買っていく必要がありますよ。ここから小田原に出る道筋にはアサヒビールの工場や大雄山があるので、こちらのコースでグルッと回る手もあるでしょう。

  店データ

     MARZO        小田原市栄町 1-11-10       0465-24-2241

     ビストロ ローヤル   小田原市栄町 1-11-10       0465-24-2377

     右京           小田原市本町 4-3-29       0465-23-7878

     トマス          小田原市本町 3-12-24      0465-22-7835  <閉店>

     だるま          小田原市本町 2-1-30        0465-22-4126

     小田原屋鮮魚店   小田原市栄町 2-5-5        0465-22-5807

     すなが         小田原市荻窪 529-1         0465-34-5145

     くさかべ        小田原市早川 1-21-9        0465-23-4043

     天史郎寿司      小田原市城山 1-6-80        0465-34-0832

     ラ・ナプール      小田原市早川 1-11          0465-23-2572 <青山に移転しナリサワという店名に>

     森羅  本店       小田原市本町 2-14-16      0465-23-0318


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