ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

死んだ犬の子犬時代の写真のネガを探していたら、見つからなかったものが出てきて

2011-02-15 17:00:43 | 工芸絵画骨董

 先日死んだ愛犬の子供時代の写真が家の居間に飾ってあって、それを見た義妹や近所の母犬の飼主が焼き増しできるのなら欲しいというので、1Fにある戸棚に仕舞っていたアルバムやネガアルバムをひっくり返していたら、最後まで見つからなかった土人形1個が隅っこからひょっこりと出てきた。

 それは赤ちゃんを抱いた老人の人形で、これは誰だか分かりますか。次の女性の土人形とセットになっているわけで、例の温海温泉の今は廃業してしまった骨董屋にバラバラに置いてあったのを見つけ、これは二つセットじゃないとと話したら、それじゃぁあげるよと気前よく、でも少々は置いてきたけどね。

 これは戦前教育を受けた人は必ず知っている三韓征伐で有名な神宮皇后とそれを補佐した武内宿彌で、抱かれているのは征伐の間はお腹に留められて、勝利後に誕生した応神天皇である。戦前教育を受けた人には身に教え込まれた伝説だが、戦後は日韓の不幸な歴史につながると教えなくなった。記紀を読めば出てくる話ではあるが、今の若い人にはこの人形2体を見てもチンプンカンプンだろうね。

     

                   同じ色彩使いであきらかにセットになっていたと思われる2体

 神宮皇后の土人形はもう1体(冒頭写真)もっていて、こちらは相棒の宿彌は見つからなかった。形も彩色も全く違って別工房の作、いずれも戦前のものだと思うのだが、戦後にも型が残っていて地方では作り続けたかもしれない。

 これを見つけた際にはオマケもあって、なんと僕が生まれた時の臍の緒までが出てきた。確か小学校低学年の頃におふくろが和箪笥の引き出しからこれを出して見せてくれたことがあったが、父親が死んでこちらに引き取った時にその箪笥も引っ越してきてはいたのだが、そのおふくろも死んでこれらの整理を女房任せにしたからもう無くなっていたと思っていたのに。小さな引出しにあったガラクタと一緒にブルキ箱に入れ替えられているのを見つけて、これには驚いたなぁ。自分の子供のものはあるのかと女房に聞いたら、紙の丸い箱に入れた物をもらったということで、こちらは桐箱入りとなっていて、昔の方が大事に扱われていたということだね。今の人にはどうということもないのだろうが、我々の時代の者にとっては感慨深いものがある。ある意味では再生医療で今最先端で注目を集めるiPs細胞にも関連する胎盤に繋がっていたものだから、大昔から何かの重要さが直感されていたのだろうか。

 死んだ犬がこんなものを発見させてくれるきっかけを作ってくれたんだね。写真はそのネガの写真よりちょっとあとの半歳ぐらいのデジカメで撮った時のもの、これも可愛く写っているでしょ。

                     

                        女房が膝の上に前足を乗せてたっちしたときにパチリと

 つい最近になってもご近所さんから花が届けられて、我々夫婦が可愛がっていたことをよく知っていてのことのようだが、こんなにまでして貰った飼い犬は我家では初めてのこと、感謝、感謝。

                  

 今朝は久しぶりに雪が積もっていて女房はテニスがないというから、ここのところ温泉にご無沙汰していたからと、それじゃぁ近くの日帰り温泉施設に行ってみようと溝口温泉喜楽里に、こちらには昨年の冬場には何回も入ったのにこの冬は初めて、この日は雪の影響か空いていて結構でした。帰ってきたら郵便でこの愛犬の火葬埋葬が済んだということと、墓参の案内が届いていた。来月には行ってやらないと。


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