今日からもう6月に、今年は遅れたサクランボもさすがに落ちたり鳥が食べてしまって、ようやく下の掃除手間が無くなったと思ったら、今度は中庭のほうに全く同じような赤い実が生りだした木があって、こちらはどういう訳か鳥たちが啄みに来ない。
鳥が食べないのは渋いからかと、サクランボそっくりの実を食べてみたら、この前の我家の小さなサクランボより甘いではないか。ユスラウメの実(冒頭写真)できれいなサクランボ色に稔って、大きさもほとんど同じぐらいだが桃みたいに溝型があるところがちょっとだけ違う。木の大きさがまだ小さいから多くの実をつけるとまではいかないが、サクランボより実の付け方が少ない分、見た目にはこのほうが風情がある。花もウメと名付けられていてもバラ科で桜みたいだったしで、分類上はサクラの一種じゃないかな。
もう一つ実を付けているのがシダレウメで、普通の梅と同じ形、大きさの緑色の実なのだが稔り方は少な目、植木屋が植えてくれた時にこの実は食べられないと言っていた。食べられないとなるとこのあと落ちるに任せて、後片付けが面倒になってしまうだけなのだが。枝垂れってどの種類の木も花だけを楽しむためのものなんだろうね。
ほかにも食べられない実としてというか種というか、カエデも少ないながら例の竹トンボ型の種子を付けていて、これまで何年も見てきたのにこの木のものは初めて見る。葉が赤いようにこの実も赤くて朱色に、それに普通のものより大きくてきれいだね。
花の方は今は端境期、今年は春の花はキクザキイチゲ、エビネの多く、ウラシマソウ、サクラソウなどは葉のみとやや寂しくなってしまって、これまで例年より良かったのは福寿草とシャガぐらいであった。今唯一咲いているのはヒメヒオウギだけ、これは南アフリカ原産だそうで、自分では植えもしないのに出てきて花を咲かせている。あたりを見たらもっと小さい株もあって、球根なのに種も出来て増えるみたいだ。