この器も骨董市で見つけた珍しい丼型の鉢で、どういう理由で外周にこういう銀線?を籠状に巻きつけているのだろうか。
焼物の鉢は中に梅を描いていて、京焼か九谷かのどちらかじゃないかと思っているのだが、不思議なのはこの外側に銀(?)線を籠状に巻き付けていること。口縁と高台とをしっかりと編んで囲み、外側全体を保護するかのように巻きあげているのだが、こんなことをしても大して壊れるのを防ぐことはできそうにないのにね。これはデザインなのかどうか、何のためなのか目的がよく分からない。
高台内の銘に寿山とあったから調べてみたら、九谷にその名前の作家がいるようだが、この銘は何処にでもありそうだからはっきりとはしない。
見た目にはここまで手を入れてよくやったなぁと、感心するのと面白くはあるが、こういう器に食物を盛るのは何か抵抗感があって、これも花を活ける水盤代わりに使うのが適していると思う。
<よけいな追記>
今朝初めて我家の庭の枝垂梅の木にメジロがやってきた、例年より早くてもう山は気温が低くなって秋が深まったのでしょうかね。