ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

庄内、村上おひな様巡りの旅 二日目 23日(月)

2009-03-30 12:45:21 | 旅日記

 5時には眼が覚めてやや明るくなり始めた5時半にまず2Fの石風呂に入ると、昨夜の方より浴槽は小さいがこちらには外にテラスがあって樽風呂が設えてある。この風呂は館内で一番温い設定となっているからいつまでも浸かっていられるが、この朝には小雪がチラついてきて寒いぐらい。テラスから見える線路の向こう側の下のほうにも湯煙をあげる源泉を持つ旅館がいくつか並ぶ、鳴子周辺は湯量豊富ですね。

 続いて外に離れた露天風呂に行けば、昨夜とは違ってかなり温くなっているし白濁も濃いのにはハテナと。途中に湯加減を聞きにきた従業員によれば管理温度42℃だが今は39℃弱、泉温が低いと何故か濁りが濃くなるそうだ。僕はこのくらいの湯温がいいよ、そう言えば信州の白骨温泉もこのくらいの温度で空気に触れて白濁しているんだよとウンチクを少しばかり。さらに1Fの昨夜と同じ内風呂と混浴露天にも入って早朝から湯のハシゴしてしまう。

    

 朝食が7時半からと早いのが我々には都合がいい、鮭は塩鮭じゃなくて粕漬だし海苔も岩海苔を炙るなどと、ちょっとばかり工夫しているのが分かりますよ。でもここは食事給仕以外は男衆ばかりでややムサクルシイのと不調法なところが難ありかな。

 隣接の熱帯植物園も琢秀の運営らしく入場割引券の割引の文字部分を線消ししたのが部屋に置いてあったので、無料確認して少しばかり覗いてみた。この時期はまだ見るべき植物が少ないから、これで金を取ったら怒られちゃうよね。

 春の雪では道路は積もらないから大丈夫と送り出されたが、スタッドレスタイヤを履いているから全く問題なしで峠越え新庄に入る。まずはJR駅に立寄るも体験施設などが月曜休日でコーヒーだけ飲んで、最上の雛まつり開催という城址公園に隣接するふるさと歴史センターに行く。ここは大昔のゴールデンウイークに一回だけ来たことがあったがたいしたものは無かったなと。この時期には庄内に倣ってここでも旧家が保存していたお雛様を飾っている。他にはここの焼物である新庄東山焼、今は5代目とかだが2代目の染付磁器は骨董価値がありそうですね。人間国宝奥山峰石の金工と近岡善次郎の油絵展示室もあり、さらに無形文化財になった新庄まつりの山車の展示は青森ねぶたみたいな山が展示されていて、以前より充実しているかな。新庄はモツラーメンというのが名物となっているようで案内マップもあったが、まだ早いから次の機会に食べてみたいね。

  

 昨夜の雨水というよりこの時期は雪解水が流れ込むからか濁っている最上川沿いに戸沢村の韓国風道の駅の先で出てからは、いつも通る道筋をこれまでは木陰に隠れていた細い流れの滝などを見つけつつ今回の目的地である庄内雛街道の最初は小雨の酒田に昼には到着、まず腹ごしらえと久しぶりのレストラン欅に入る。以前にいた女性サービス係は見えなくて男性ばかりとなっていたが二人ともデジュネを注文、前菜、メイン、デザート、デミタスの内容はお値打ち、いつも美味しいですねぇ。OL風の食べていたボリュームあるパスタランチにもカップスープやサラダがついていたのに1000円しないというのが驚き、ちなみにデジュネは1780円です。

  

 隣にある市観光課で雛展示内容を聞くと、吊るし雛はオープンしたばかりの旧料亭を改装した山王くらぶが一番でこちらでは傘福と言うのだそうだ、どこにも駐車場があるから車で回れると。山王くらぶでは、1Fは土人形の鵜渡川原人形の展示と料亭時代の再現展示などがあり、2Fが傘福の大展示場となっている。平成17年から商工会議所女性部会の復活事業が軌道に乗って山王くらぶに常設展示もされるらしいが、この期間は2F大広間も傘福がずらりと下げられ、日本三大つるし飾りの柳川のさげもんと稲取の雛つるし飾りもあって百花繚乱状態に女房が喜ぶこと、僕は土人形の方に興味があるけどね。

  

 この後は本間美術館で古典人形展の雛飾りと別邸を見学、別邸には今回初めて説明員がいて由来や造作などの説明を聞くことができ、歌に唄われている本間さまの財力と郷土愛に驚かされる。時間も迫って酒田の最後は山居倉庫の夢の倶楽・華の館で雛飾りと何故かジュサブローの人形を見て、小雨が雪に変わった空模様の中、遊佐の鳥海温泉遊楽里に向う。

  

 この宿は公営で、温泉で酒田から近いし料金も安いからということで初めて予約を入れた。どんなところか多少不安があったのだが、建物は大型ホテル旅館みたいですねぇ。ホテルは内風呂だけだが、この日は隔週休みの隣のサウナや露天がある公共温泉施設には明朝6時から入れるという。入った温泉はナトリウム塩化物泉でかなり塩分が濃く、やや鉄分があるらしく薄い茶褐色でなかなか本格的な温泉である。夕食は最上階7Fの展望レストランでラメールというカタカナ名ながら食事は和食、夜なので目の前は暗い海で眺望は明日のお楽しみ。出てきた舟盛の量にまずビックリ、それに御飯は二人に1個ずつ釜飯が付いてくる。味のほうは唸るようなものではないもののボリュームが凄いぞ、年寄りでは食べきれず釜飯は半分残してしまった。温泉と食事ともまずは合格点、ここは酒田周辺で泊まるには穴場、最近はおくりびとがアカデミー賞をとって人気の酒田と鳥海山周辺だから観光にはうってつけの宿だぞ。

  


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