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ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

八幡平の名物4秘湯を巡るツアーで温泉三昧  2010.7.4(日) その2

2010-07-17 09:12:41 | 旅日記
 頂上を境にして先は秋田県、ここからはまた下ることになってこちら側はかなり明るく晴れ間もあって、両側にアオモリトドマツが続く稜線みたいな場所を過ぎれば、新緑を過ぎて夏の濃い緑一歩手前の森林に囲まれた下り道を1000mまで一気に降り、やや開けた場所に出たところにこのツアーの宿八幡平グリーンホテルがあった。
         宿の玄関は裏側にある
 午後5時前の到着は日が長い季節だからまだ明るいうちで、ゆっくりと温泉に浸かってから夕食ということに。途中には蒸ノ湯があって意外に近いところにあるなと思ったのだが、さらに宿の間近には後生掛温泉もあって八幡平には温泉が密集しているんだと実感。グリーンホテルのすぐ隣には八幡平高原ホテルや日帰り温泉施設のゆららが並んでいて、目の前はスキー場、少し歩けば大沼があって周辺の湿原も手軽に散策できるというロケーションだ。あとから聞いた話ではこの大沼の傍にあるツキノワグマを入口の檻で飼っている八幡平大沼元湯を名乗る八幡平レークインという宿は、見た目にはショボイのだがランチが食べられて、旅館の食事内容を出すので美味しいんだそうだ。それとここのスキー場はもっと下のほうのスキー場が開場していない時期が最盛期だそうで、さすが高所のスキー場だね。
       道路を挟んでスキー場 
  宿に着いた時にバスやワゴン車のナンバーが大宮になっているので何でと訊いたら、ここのオーナーは大宮に住んでいるとかで、不在地主なんだね。宿の表で接客する働く男性はバス運転を兼ねた人を含め3人だけ、食事の際のサービス女性は2人がいて、ほかに見えたのは事務と雑用を兼ねるらしい女性が一人、これに厨房を預かる料理人がいるはずだけどギリギリの少人数で頑張っている様子。でも少人数だから皆さんフレンドリーを心掛けておられるようで、女房はこういう方が感じがいいと評価点は高かったようだ。
 八幡平の観光の歴史は案外に新しくて、アスピーテライン(八幡平は頂上が平らなアスピーテ式火山)全面開通は昭和45年というから、それ以降にこの辺りは開発されたらしい。昔この道路を走ったときには有料道路だという記憶があったのだが、今は無料になっているのは立派ですな。周辺の宿は当初13軒あったのだが、災害や経営不振で現在は7軒が残るという。この宿も外観からはかなり古く、一般便所など和式のままだから、道路開通直後の建設になるものだろう、でも洋室ベッドだった客室は広めだし、リフォームして感じ良くなっている。あとから変えただろうバスユニットの便器はウォシュレットにはなっていないので、宿じゅうをチェックして食堂脇のトイレの一つだけがウォシュレットになっているのを発見して、そちらを毎日使わしてもらった。
            客室はベッドルーム
 それと電波状況が悪い地域だからとTVはBS2と秋田なのに何故かTBS系の青森テレビの2局だけしか入らないから、夜は見るものがなくなっちゃって、寝るのが益々早くなるなと。
 温泉は無色透明の中性単純温泉で泉温73℃でPH7.2、溶存物質は101.9mgと少ないのだが、ラドンはラドン泉の規定の半分ぐらい含んでいると表記にあった。周辺は酸性の硫黄泉が多くて後生掛の臭いも流れてくるのに、近いのにこの泉質の違いには驚いた。露天風呂(冒頭写真)が広くてぬる湯と一般温度の二つがあるのがいい、周囲の木々を眺めウグイスの声など聞きながら極楽気分が味わえる。肌には優しい温泉で、これは最後の上り湯にはもってこいだったねと。露天の傍に野鳥も飛んでくるし、周囲にはツバメも飛び交うしで、長湯したらやっぱり出てからもなかなか汗が引かない、やっぱり温泉は温まるね。出てきた廊下には八幡平の自然水ポットが用意してあって、汗で不足になった身体の水分補給のための冷たい水が美味しい。ちなみに客室のバスユニットの洗面にも、全館が八幡平の自然水を使用しているとあって、確かにこんな場所に水道なんか無いはずだからね。
 6時からの夕食はさすがに格安ツアーを引き受けているからあまり期待していなかったのだが、確かに地のもの主体で素朴で適度な量にはなっているものの、味付けは上手な薄めで結構美味しいし、僕は最後にご飯一膳で調度いい感じ、女房はご飯は残しておった。初日のメイン料理はここ鹿角が発祥と言うきりたんぽ鍋、これだけはやや強い味になってはいるが旨みはよく出てる、でも高血圧に注意している僕は汁は飲まずに我慢した。ほかには鮭の味噌味ホイル焼、鶏肉ペッパー焼、マス刺身、山菜と野菜の白和えなど、これにご飯と漬物で全てだから食事時間はすぐ終わっちゃう、実に健康的な内容で旅行中の腹の調子はすこぶる良かったぞ。
          夕食はこれで全部
 
         きりたんぽ鍋                    鶏肉ペッパー焼
  
   鮭の味噌味ホイル焼             マスの刺身           白和え
 アルコール類は旅行ではビールと冷酒一本ずつを二人で飲むだけだからこれも身体にいい、これに温泉と早寝と相まって旅に出ると実に模範的な生活になるんですよ。酒は地元かづの銘酒㈱の生貯蔵酒、これが辛口の旨酒でなかなかによろしい、これを一本だけ我慢するところが我ながら感心するぞ。
                     かづの銘酒の冷酒は下にホテルの名入れ
 食事中の説明の最後に、この食事内容で足りないようなら事前注文で用意できる一覧メニューが回覧されたが、翌日見たらほとんどの人が追加していなかったようだ、やはり老人ばかりだものね。
 この日は8時前にもうひとっ風呂、天気がいいと満天の星空が見えるはずなんだけれど、やはりこの時期の夜は曇り空になっているようで、最後までついぞ見られなかったのはこれも残念でした。

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