欅で出来た長火鉢、昔なら大姐御が煙管を銜えて向うに座っていたらさぞかし絵になったことだろう、でも現代の洋間にはちょっとそぐわないし、和室にもちょっとばかり大きすぎて。
もう20年ほど前に笠間の匠の祭りに始めていったとき、格安で中の鉄製銅壺と一緒に買ったもの、会場から駐車場まで女房と二人でエッチラオッチラと運んだ際には皆さんから冷かされたな。
中の灰は無かったから合羽橋の浅釜という鉄器専門店まで行って購入したのだが、こういう灰などもう売っているところなんてほとんどの人は知らないでしょう、その後に骨董市で灰が入っている陶器の火鉢を買ったことがあるが、お値段は新しく買った灰一袋だけより安かったのには驚いた。
上に置いている鋳物の取っ手付き薬缶や火箸類などは別途買ったもの、こういうものって雰囲気がある良い作りのものは思いのほか高いから安いのを見つけたときだけ手に入れておくといい、小物の火箸なども象嵌があるなど造りが凝っているものは、お茶席用なのかシッカリ値段がついているし、灰ならしだって味のあるものはバカにならない。
それにしても今はあまり出入りしない部屋の片隅に鎮座しているが、横浜か信州かどちらかで中央に置ける場所を確保して炭を入れ、囲炉裏代わりの出番を考えなくちゃいけませんかねぇ。
2009年8月からの補筆再掲です、この長火鉢は軽井沢の山荘に持って行っていますが、あちらには小さいながら囲炉裏があって、あちらでも片隅に鎮座させています