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ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

八幡平の名物4秘湯を巡るツアーで温泉三昧  2010.7.6(火) その1

2010-07-21 08:57:03 | 旅日記

 三日目も昨日同様にもう明るい5時に朝風呂に、この日は朝から晴れているものの昼には雨マークもあるという、昨日からは一転した天気予報は少し心配だねなどと露天で一緒になった同行客と話しながら、キセキレイの巣があることを教えてあげる。
 朝食はご飯、納豆、海苔の3点セットだけは同じだが、魚は鯖に小鉢二つも温泉卵とお浸しに、味噌汁の具が毎回変わるのもいいのだが、更にご丁寧にも朝夕6食に付く漬物が全部違うというのも気を使っているね、この日も2膳をペロリと。
          二回目の朝食
 同じく8時半出発で本日の最初は東北で一番標高が高い海抜1400mのところにある温泉という藤七温泉に、雲と太陽がせめぎ合う天候の中を向う。こちらは残雪が残る八幡平頂上まで戻ってから右折して樹海ラインというのを少し下れば、噴気を上げる岩場の谷間が見えてくる。温泉宿は秘湯を守る会に入っている彩雲荘で、硫黄で白濁の温泉は男女別と混浴が建物の左右に分かれてある。やはり混浴の方が大きいし浴槽も多いからどちらかだけに入るなら絶対に混浴の方がいい。
          頂上付近の残雪
          彩雲荘         
 混浴だから露天風呂など外部からも見えるという開放的な温泉(冒頭写真)、しかし山の一軒宿だから返ってその野趣がいいんだね。ちなみに混浴でも女性は宿のタオル上衣を1000円で借りることができて、専用の内風呂と露天風呂は一応の囲いがあるから、その行き来だけにタオルをまとっていればそんなには恥ずかしくないようになっている。こういうスタイルは白骨温泉の抱の湯も同じだった、こういう白濁の湯は浸かっちゃえば身体が見えなくなっちゃうから。とにかくここの露天風呂はいい、斜面に何箇所も掘られていて、底からブクブクと湧き出しているから浴槽ごとに水で薄めて温度を変えている。自分が好きな湯温を選んで露天を梯子すればいい、中には高温の源泉が噴出している場所もあるから注意しよう。広々と大自然の真っ只中の露天は実に開放的でイチブツを隠すこともなく、バンザイしちゃうこと請け合いだ。
                最奥からと底から源泉が湧く
 その脇には屋根をかけた小さな熱湯槽があって、そこで温泉卵を茹でていたが食べそびれてしまった。最初に入った内風呂はやはりこちらでも木造の浴槽で、1インチ以上の太さのパイプからジャンジャンと注がれて、湯の中には大きい湯の華がいくつもというもの、でもこの季節は皆さんがやはり露天ばかりに行っちゃう、露天のほうは湯の華はないようだが下には硫黄が泥のように溜まっていて、後生掛の泥湯より利きそうとは例の小柄のお爺さんの弁。男連中には今回の4秘湯の中ではここの評判が一番高かったようだ。泉質は単純硫黄泉(硫化水素型)、泉温90.6℃、PH3.4、溶存物質132.8mg、成分総量268.4mgとあったが、これには固形硫黄分は含まれていないのかな。
 
       温泉卵用の浴槽              豊富な湯量の内風呂には大きな湯の華が
 混浴を出て男女別のほうにも行こうかとすると、面倒にも服を着てまた一旦外にでることになる。その外の道路脇のほうにいくつかの花が咲いているのが見えたので、近づいてみたら何種類かの山野草があるではないか。これはもう風呂はやめにして、辺りを歩き回って写真を撮ることに専念しちゃうことに。見つかった花は樹木ではウラジロヨウラク、ハクサンシャクナゲ、ウラジロナナカマドなど、山野草はハクサンチドリ、イワカガミ、イワハゼ、イワイチョウ、コバイケイソウなどに、図鑑で調べたらハクサンボウフウ、トウゲブキだと思われる花など、それに雑草の部類のキツネノボタンだって奇麗だし、残雪が残る沢には水芭蕉の花がまだ残っているのには驚いた。あんまり夢中で写真を撮っていたら、右手小指の先をアブに咬まれたのに気が付かなかった。このあとは第一関節までが腫れちゃって、アナタが咬んだ小指が痛い状態になってしまったわい。
          ハクサンシャクナゲの群落
  
           ウラジロヨウラク                 ウラジロナナカマド
    
          ハクサンチドリ                     イワハゼ
  
      イワカガミ            ハクサンボウフウ?        トウゲブキ?       
  
  一つ残っていたコバイケイソウ       イワイチョウ        ウマノアシガタ
        残雪脇に水芭蕉
 あと残った時間で男風呂を覗いたら、こちらは前方下に広がる眺望を楽しむようになっている木製露天浴槽が売りのようであった。藤七温泉は昨日の蒸ノ湯とよく似たロケーションで大自然の中の一軒宿、八幡平の秘湯というのはどこも周りには全く人家などが見えないというのが素晴しい。景色だけだったら信州の温泉だって見晴らしのいい温泉はかなり多いのだがどうしても人工物が目に入ってくる、八幡平ではこれこそ秘湯という実感を与えてくれるなぁ。東北ではもっと北の青森八甲田あたりはどうなんだろうかと、また行きたいところが増えちゃったぞ。
 その男女別風呂までの廊下の途中に本来の玄関があって、これが閉鎖されているのはその軒下にイワツバメが巣を作っているからと、旅館側はこちらも優しいですねぇ。外に回ってフラッシュを焚かずに写真を撮らしてもらったが、ツバメ達も人に慣れていてか無視してか盛んに餌を雛に運んでいる。餌を貰う雛の姿も可愛いが、糞をするときは上手に回れ右して尻を外に出して下に落とすなんてお見事、見ていて飽きないね。
          イワツバメの巣


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