
松の内ギリギリの7日にはここ20年以上はご無沙汰していた柴又帝釈天に、都内では神田明神も遠のいていたがそちらは企業関係者が初詣することで有名で、我々庶民派としては寅さん亡き後でも人気が衰えないらしいこちらに久しぶりで、昔は御朱印を集めていなかったからということもあって改めて貰いに。冒頭写真は柴又駅前に立つ寅さん像、これは昔に来た時からあったと記憶する。
我家からは渋谷で半蔵門線で押上まで行けるようになって乗り換えは楽になりましたね、でも京成高砂からまた一駅だけを乗ってみて改めてこのくらいは歩いたほうがいいぐらいに感じてしまう、ここの参道商店街はそんなには長くないからそれもアリじゃないでしょうか。
柴又駅から参道入口手前
参道に
寅さんで有名な高木屋老舗の店は両側に向かい合って、はて昔はどうだったかなぁ
参道の奥の方へ
参道からお寺へと
柴又帝釈天で名前が通っているが寺名は経栄山題経寺という日蓮宗のお寺、創建は江戸時代で伽藍が立派になったのは明治以降からだそうで彫刻が素晴らしいことで有名、本尊発見の日の干支から庶民の庚申信仰と結びついて栄えたというが、これだけ有名になった最大のものは寅さん映画じゃないかと。草団子が名物だが僕は食べないので、また食事処も観光地値段だからと、今回はお参りと御朱印を貰うのと、これまで有料の中に入って彫刻をしげしげと見たことが無かったので見納めになるかもと庭園を含めて拝観することに。
二天門
境内
帝釈堂にお参りする行列、お堂の前の松が凄いです
帝釈堂を横から
今回は庭園と彫刻の両方をユックリと拝観したが、彫刻は大正時代の作とあって江戸時代ならこれに色彩を加えて豪華にしているだろうが出来栄えは彫が深くて見劣りしないんじゃないかと、驚いたのは小さな見本原型彫刻も作ってから建物を飾るものを彫ったということで、それぞれは仏教では法華経からの説話を表現したものだそうだ。
庭園を見られる廊下には見本とした縮小の原型彫刻が並ぶ
原型彫刻の一つ
庭園を廊下で一周して
庭園を見終わったあとは帝釈堂外周を飾る彫刻を間近に見られる大回廊に、拝観はこちらだけというのもできるようでした、10面ある彫刻テーマそれぞれに説話の説明パネルがあるほか作者名も書かれているが、説話自体は法華経など知らないのでそうですか程度のことでスイマセン、只々彫刻の立派さに感心するばかりであった。。
彫刻の説明パネル
彫刻がビッシリと
説話彫刻
中央が説話彫刻で説明パネルは英語版も
上の原型彫刻と同じ場面がこれ
帝釈堂の下部の木組みと彫刻も見て回って戻っていく
参拝し終わって戻りは変えて一つ先の金町駅に廻ることに、そちらから北千住あたりまで行けばどこか手ごろな店があるだろうから遅昼を食べて行こうというつもりで、北千住からは日比谷線で帰られるからと。こちらも一駅だけだから今度は歩いていったら、金町浄水場が右手に延々と続き何もない道で、それも思ったよりも道のりがあっていい運動だけになってしまった。
北千住は東横線からは目黒線直通ができてから直通がなくなってしまったが、直通があった頃からも来たことが無くてこの日が初めて、宿場町だったということは知っていたからその雰囲気があるのかと思っていたが、駅前からすぐに目立ったのは昭和レトロの密集した飲食街が迷路のように連なっていたところ、昼を食べようということだったので当然にその小路をウロウロと探索、夜の飲み屋を多かったが昼からの店もいろいろあって、そんな中でスペインバルのボケロナという小さな店を見つけてランチがあるのを確認して入店、あとで知ったが昼の営業は土日と祝日だけだったんですね。
ゴタゴタした飲食街が連なる
枝分かれして迷路のようになっているのも面白い、一時代前の雰囲気がいいですねぇ
ボケロナ
ランチメニューは3種類で僕は週替わりという鯛と青のりのオジャというのを、女房はエンパナーダというパイ包み料理を、いずれも美味しいと思いましたが我々でももうちょっと量があった方がいいなという感じ、ほかの大人数のテーブルではパエリアを食べていたし、壁に貼られたメンニューの多さにも驚くぐらい、帰りに見たカウンターにはトルティーヤがあってアラカルトでも食べられそう、北千住値段は安めで近くにあったらいいなぁという店であった。
オジャのセット
エンパナーダにはスープが付いていてこれが本格的な味でおいしかったとか
今回は宿場町だった風情が残る場所は分からなかったこともあって見ることもなく、遅昼を食べてからすぐに帰ってきてしまったが、あとで調べたら飲食街とは反対側に少し歩いたら名残が見られるらしい、もっと時間をとってまた来ましょうかね。