8月は軽井沢町内のトンボの湯などが特定日ということで通常よりも高くなり、割引料金が利用できるカードを持っている町民や別荘族も同じ1500円となるので敬遠して、町営のよそからわざわざ輸送した温泉施設か、買物ついでも兼ねたりして佐久や小諸方面の温泉施設を利用することとなる。それらの施設はもう何年も利用しているところばかり、ほかにはちょっと遠出をした時にはその地の温泉を利用することもあったけど、二日に一回のペースは守って、今年も山荘の風呂は全く使うことなく過ごしてしまった。
町営の木もれ陽の里の健康増進部門にある温泉は、茅野から輸送してきたものを使ったアルカリ性単純泉のサラリとした湯、露天はないがサウナはあります、入浴料金が300円と安いので地元の人で毎日来るのかという見慣れた顔も、軽井沢から出なかったときは山荘からも近いので数回は利用したかな、ただ月曜は休み、金曜は湯の入れ替えで午後3時まで、土日は午後5時までというのを記憶しておかないといけません。
木もれ陽の里
今年も物味湯産手形を買って最初に利用したのは東御市にある御牧乃湯、泉質は弱アルカリ性のナトリウムー塩化物泉で東信地区では一般的な湯、こういう公営施設では広い休憩所や食事処などがないややこじんまりした施設だが地元客がほとんどで込み合うということはない、食事は別棟の御牧苑が隣接してあります。こちらからも浅間山が眺められるのが売り、湯は42℃ぐらいかなで僕にはちょっと熱めではある。少しだけ農産物直売所スペースがあって、御牧というようにみまき豆腐を打っています、またその大豆を使った醤油がこれまたおいしいですよ。
御牧乃湯
御牧乃湯
夏場に佐久方面に犬を連れて出ているときに利用するのが浅科温泉穂の香乃湯、この夏もこちらの木陰のあるほうの駐車場に停めて数回ほど、泉質は弱アルカリのナトリウム・カルシウムー塩化物泉のやや沸かし湯で大きな特徴はないが、ここの売りは大きめの露天風呂で滝の打たせ湯があること、僕はこれを頭からかぶっていい湯だな気分を味わう、また夏場は内風呂よりもぬるめになっているので長めに浸かっていられるのがいい。最後はもう一つある小さな露天で底から噴出の源泉と思われる湯に浸かって切り上げるのが常、またサウナもあるが定員4人ほどと狭いのは難、でも温度計で見ると100℃以上で長居できないようにしているのかもね。
穂の香乃湯
旧北御牧村の八重原地区というやや辺鄙な場所にあるアートヴィレッジ明神館にはランチも兼ねて、現在は東御市となって御牧乃湯と湯楽里とこことどれにもちゃんとしたレストランがあるのが立派、ここだけは宿泊もできるようになっています。泉質は弱アルカリのナトリウム・カルシウムー塩化物泉でサウナはないものの、特筆すべきは露天風呂からの眺め、あぐりの湯よりも遠くからの広がりのよりある浅間連峰が田園風景越しに眺められ、それも浴槽の縁から湯が流れ落ちる造りになっているので水面から景色が浮かぶような、ただ僕にはやや熱めなので座っての半身浴で楽しみことになりますが。こちらは昼から夕方は地元客で賑わっており、宿泊したときは朝湯が一番楽しめると思いますよ。
アートヴィレッジ明神館とその先の風景を
アートヴレッジ明神館
温泉分析書
長門牧場からの帰りに利用したのが立科町にある権現の湯、ここには周辺に運動施設や公園もあって町の総合保養施設となっているようです、そのためか地元客がほとんどみたいでカラオケ室まであって窓の外にヘタな歌声が聞こえたりしますが、室内側は遮音はシッカリしているようです、このように地元密着からか料金は400円と周辺よりも休めとなっていますね。泉質は中性のナトリウム・カルシウムー塩化物泉ですが、周辺よりも成分濃度が濃いめで硫酸イオンもソコソコあって年寄りにはうれしい湯です。ここからも浅間山の眺めはバッチリだが、内湯に比べると露天風呂は小さめなのと首まで浸かっていると肝心の浅間山が見えないのは設計ミスか、もっと広くオープンな造りにすればよかったのにと外者は思うが、土地の人には見慣れていてどうでもいいことかな。
権現の湯
温泉分析書
東御市の高台にある湯楽里には地ビールレストランや地場産直売所も併設され、東信地区のこういう施設では成功した先駆けとなった、最近はこの奥周辺に玉村豊雄が始めたワイナリーなどいくつかの個人経営の国産ワイナリーができたのも観光の追い風になっているのでは。泉質は弱アルカリのナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉で内湯は立派ですが、それに比べると露天は小さめなのと、ここも湯に浸かって南側の蓼科山から八ヶ岳方面の広々した眺めが見られない造りがもったいない、東信地区は浅間山を意識したところが多いがこちらは南斜面でその逆を意識、冬場には敷地内から富士山が見えることもあるそうです。
湯楽里
湯楽里
安曇野で一日遊んだときに利用したのが松川村にあるすずむし荘、宿泊施設やレストランもあって村の観光拠点、すぐ近くには安曇野ちひろ美術館もあります。こちらを利用するのはすぐ近くの神社の杜の中の駐車場を利用できるから、犬を連れて行くので木陰で待たせないといけないので。男性長寿日本一という横断幕を掲げる日帰温泉施設には、浴室とちょっとした休憩場所があるだけ、温泉も内湯と露天はあるがサウナはありません。泉質は珍しい弱放射能温泉という弱アルカリの天然ラドン温泉、5km離れた馬羅尾山麓の地下から引湯しているとか、泉温は30.5℃とあったが内湯には小さな源泉浴槽があって引湯で下がってか25℃ぐらい、入るにはちょっとばかり冷たくて徐々に浸かったが、しばらくするとポカポカと、不思議な湯ですね、最後はここにジックリと入って上がるのがよさそうですよ。昨年までは物味湯産手形が使えたのに、今年は使えなくなったとは残念でした。
馬羅尾温泉すずむし荘
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こちらも物味湯産手形の消化のためにと街道筋からはちょっと奥まった場所にある旧武石村のうつくしの湯に、ここは美ヶ原に連なって下ってきた土地で泉質は弱アルカリのカルシウム・ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉とあって、硫酸イオンがかなり多めの効能が期待できる、内湯にはぬるゆ浴槽があるのも僕好み、軽井沢からはやや遠いけど青木村の田沢温泉共同湯の単純硫黄泉の有乳湯とここはいい湯です。
うつくしの湯
パンフレットより
温泉分析書
物味湯産手形の消化が続きますが八ヶ岳方面に南下して松原湖の奥にある八峰の湯に、「ヤッホーのゆ」と読みます、真正面に八ヶ岳が眺められる絶景が売りで八ヶ岳の八峰をもじっていますね、ここには芝生のドッグランもあるので犬も連れて、入浴中は入口の近くの屋根の下に犬を繋げておける場所もあるのはここだけかな。泉質はナトリウム・マグネシウム・カルシウムー炭酸水素塩泉でメタ珪酸が多いので美肌の湯とか、内湯、露天、サウナと揃っているほか別料金の岩盤浴もあります。特に大きいほうの内湯はぬるめ、夏場は露天もぬるめで八ヶ岳を眺めながら長湯できます。ここの食事処はちゃんとしたレストラン風ですが、我々はまだ食べたことなありません。
八峰の湯、この日は八ヶ岳は雲の中で
温泉分析書
東信地区で我々が一番多く利用するのが小諸の北斜面の高台にあるあぐりの湯こもろ(冒頭写真も)、運営は農業法人で農産物直売所もあって安いです、イチゴ狩りも隣接しているとか、近くには風穴があって今年は風穴サミットなる催しをやっていたようだ。こちらの売りはやはり間近に見える浅間山の眺め、屋根付きの大きな露天風呂はぬるめに設定されていてノンビリと目の前に広がる風景を楽しみましょう。泉質は弱アルカリのナトリウムー塩化物泉で泉温は32.8℃とあるので沸かしていますね、源泉はこの下の元国民宿舎の近くからポンプアップしていると聞いたことがある、ロケーションから人気の温泉だがとにかく大型の施設で込み合っていても収容力があって洗い場も塞がるようなことはない。
あぐりの湯こもろ
温泉分析書
温泉から話変わって東信地区で見つけた図柄入りなどのマンホールをいくつか、最近はこういうマンホールが各地で増えてきているようで、そこの土地柄を表現したものなど郷土色が分かって面白いですね。
軽井沢のマンホール
旧北御牧のマンホール
立科町のマンホール
旧東部町のマンホール
海野宿のマンホール
上田のマンホール