軽井沢の発地市庭では夏場の土日などにはフリーマーケットをやっているようで、通りがかりに何回か見かけたが立寄ったことが無くて、軽井沢植物園の観察会に参加したあと近くだからとちょっとだけ覗き見していくことに。出店者は10人ぐらいだったか、この日はフリーマーケットではどこでもという古着はなくて、多少はバラエティーがあって山野草やミニ苔盆栽などやアクセサリークラフトやミニチュア模型なども。
でも山野草などは高めだしクラフトなどもアマチュアレベルで僕は興味なしで帰ろうかとしたら、ガラクタ雑貨に混じって伊万里らしい角皿を4枚だけをその中に置いているところが目に入ってきた。見ればどれも傷物で、一つだけは古い金継をしたものもまたカケがあったり、ヒビが入ったままの物などばかりで1000円均一だという。
その中では大きく金継補修したものも絵柄が面白くて多少は興味を持ったが、少しのカケだけのものは見たところかなり古い手じゃないかと。というのもゆがんだ形で器体もやや青みを帯びていること、釉薬もポッテリトロリとして呉須の色も古い感じ、裏には拡幅の銘があってこれも渦巻福以前の二十枠ものじゃないかと。初期にこういう角皿があったかどうか知らないがかなり古いものだと思う、さらにこれのキズのカケはあまり苦にならないのがいいところ、1000円なら買っておいてもいいかなと、もうこういうものは買わないようにしていたがついつい、僕のお小遣いの範囲だから女房も多めに見てくれるでしょう。
表
横から
裏
手触りと重さがいい感じです、それにしてもこの絵柄は何でしょうか、以前にこれと似た図を何処かで見たような、でも図集だったか何らかの展示品だったか思い出せません、ちょっと李朝家具風の吊り下げる飾り物に見えそうですが、それだとしたら李朝でしょうかねぇ、朝鮮にも角福銘があったとは聞かないし。
ここまで書いてアップしたが、その後にハタと気が付いた。我家にはこの角皿の外周部にある図柄パターンと似た印判手の豆皿があったなと、それが下の写真で、角皿の個々のy状模様の間にもう1本が加わった連続模様パターンが全面に円周状に3周も配されている、この模様は何を表現したものか分からないが何か伝統的なものでしょうか。ということで角皿のものも印判のようで、印判が使われだしたのはいつごろかと調べたら17世紀後半とあった、初期からはやや下がるようですね、それでも相当に古い手じゃないかとは思うんですが。
同じようなy字型のパターンを繰り返す図柄だが、こちらのほうが形が揃っている、角皿のほうは稚拙で不揃いなのが逆に面白みが