ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

真壁のひなまつりは今年で10年目だそうだ 1/3 上編(真壁の街並み)

2012-02-24 15:32:25 | 街めぐり

 あの東日本大震災で真壁の古民家や蔵などもかなりの被害があって今年の開催が危ぶまれていたようだが、住民たちの熱意で開催となったひなまつりは今回で10年目の節目だそうだ。伝統的建造物群保存地区に指定された古い土葺きの瓦屋根の家のいくつかはまだ修復されていないところもあって、一部には展示できない家もあるようだが、ほぼ昨年同様程度のまつり開催にこぎつけ、さぞや地元の皆さんの努力は大変だったことでしょう。

 朝は7時に横浜の我家を出発して首都高から常磐道と至って順調で、ナビが教える谷田部ICで降りて一般道を北上して、筑波山を横目に見ながら走れば真壁地区中心部の駐車場には9時少し過ぎに到着。平日の早い時間であれば一番会場に近い場所の駐車場もまだガラガラで、伝統的建造物群保存地区の中の商店などもこれから店を開けようというところ、でも10時以降になればかなり混みあってくるはずだから早いに越したことは無いでしょう。

                    筑波山

 もうここは3回目となるからこれはという見るところは大体見当がついていて、なるべく豪華だとか古いとかいう雛飾りや、吊るし雛が見事なところなどを巡って行くことに。しかし歩いていくとまだ屋根をブルーシートで覆っている古民家もかなりあって、まさに修復中だという家もいくつか、屋根瓦の被害はやはり二階建ての高さがある建物が多いようで、低く構えた屋根にはあまり傷んだ瓦は見られないように思われた。そんなまだシート掛けの商家の中にも雛飾りを展示しているところもあって、健気なものだと、やはりなるべく多くのお雛様を見物してやらないといけませんなと歩き回る。でも駐車場で貰った展示マップの右側のリスト表のナンバーには歯抜けがあって、これらは今回は展示できなかったということですかね。

 途中の観光案内所で目ざとく見つけたのは400年前の古地図を写したチラシ案内(冒頭写真)で、その当時の町割りがそのまま残っていると説明をしてあった。街の御陣屋通リの看板には関ヶ原以降江戸幕府の最初の城主は真壁氏に代って浅野氏が封じられ、のちに赤穂に移ったとあったから300年ほど前の忠臣蔵赤穂浪士の先祖達はコチラに居たのだと知った。

 そんな歴史のある街並みを構成する伝統的建造物の写真を巡った順番で以下に、一部にはまだ修復できていない痛々しい建物も含めて。

                 

                        街の通りに掲げられていた高札風看板に真壁の歴史がいくつか

                     藤屋履物店の損傷は軽微だったようだ、二階建だが背は低い建物

                     塩田家の屋根瓦は撤去中、右手奥の蔵も損傷度が大きい

                     伊勢屋旅館、昨年はここの二階で昼を食べた、ここの屋根は新しくなっている

                     村井醸造は瓦屋根がブルーシートのままの建物がほとんど

                     民芸工芸品などを扱っていた蔵布都は閉店中

                     猪瀬家も母屋の瓦は修復中

                     中村屋は修復を完了してピカピカ、何故かここの雛飾りはリストに掲載されていなかった

                     閉鎖中の旧郵便局周辺、その奥の古民家はまさに修復中

                     星野家周辺、こちらも低い構えで痛みは目立たないみたい

 街廻りの最終には出来たばかりのはずの真壁伝承館にも行ってみたが月曜日は休み、このひなまつり期間ぐらいは休まないでとお役所にも言いたいですな。

                     真壁伝承館の展示スペースは縄文土器などらしい

 大震災から一年ちょっと手前でまだまだその傷跡が残っていて、伝統的建造物群保存地区に指定された建物には多少の補助金が出るだろうけど工事が間に合っていないみたい、来年のこの催しまでには元に戻っていてほしいものだ。


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