今回の旅行では仙厳園(礒庭園)で薩摩ガラス工芸の見事な復元薩摩切子を眺めるだけしてきたが、一つだけ別会社の作になるぐい呑を持っている、薩摩切子は幕末に作られ幻の切子とされ、もしその作品が残っていたら非常に高価なもの、それが復元製作されるようになったとか。
冒頭写真のこちらのものは復元認定2社の後発の方らしいけれど、さつま町にある薩摩の郷びーどろ工芸のもので、仙厳園の展示物には無かった外被せの色だからこちら独特の色材料を使っているかな。
尚古館で数点だけ幕末のものが展示されていたが、さすがに古色めいて黒ずんだ感じになっていたが、復元物はきらびやかで奇麗に光っているから新品と分かりますね。
もし古い骨董ものだったら大変貴重で、眼が飛び出るようなお値段だそうで、薩摩切子は江戸切子より上被せガラスが厚くて、カット面にグラデーションができてボカシが生まれるの特徴なんだそうだ。
それで手にとって見ると大きさに比べてかなり重い感じ、このぐい呑を購入したときに上の鉛ガラスは柔らかくてキズが着きやすいからクロスの上に置いて使ってくれと言っていた。
仙厳園には女性が見入っていた首飾りペンダントなどもあったが、衣服とならまぁ大丈夫かもしれないけれど何かと傷つく心配は無いのだろうか、表面に特殊加工でもしているのかどうかは聞きそびれた。
サントリー美術館で3月28日からまぼろしの薩摩切子展があるそうだから行ってみようかな。
以上の記事内容は2009年3月に書いたものを一部修正しただけで再掲しています、そのつもりで読んでください。