公営の施設は月曜日が休みというのが多くて神代植物公園も通常は休園日のはずなのだが、ネットで見たら28日は休みだが21日は開園しているとあって、今年は遅れていたバラもそろそろ盛りになってきている頃、休園だと思っている人も多そうなこの日を狙ってバラ見物にと出掛けてみた。
正門前の駐車場にはスンナリと入れたがほぼ満車に近いみたいで、やはりバラの時期だと同じような狙いの御仁が多いようですな。入園料は65歳以上は250円というのが嬉しい限り、天気は朝の金環日食のときよりも晴間は出てきたが、カンカン照りではないのがちょうど良かった。でもかなり暑いから園内はバラなどの花のゾーンをメインにして小回りで、奥の林間には入らずに時間短縮で散策することに。
神代植物公園入口
最初の道筋ではかなり大きくなったシャクナゲが花を咲かせていたが、これらはもう最終段階でツツジなどと共にもっと早い時期が見頃だったみたいだね。
シャクナゲ園
その先にはダリア・ボタン・シャクヤク園があって、ダリアは夏のものだから見えないがシャクヤクなどは真っ盛りとなっていて、大輪の花を咲かせている。これはあとで気が付いたが、花だけを写真で見たらバラと見間違うような咲き方のものもあるんだね。それとボタンとシャクヤクは木と草の違いがあるということだが、形態では葉っぱで見分けるんですかね。
シャクヤク園
ボタン
シャクヤク
次にはバラの新品種プロジェクト花壇とその奥にはオールド・ローズ花壇があって、ここのはまだ小さかったりそんなにゴージャスな花じゃないような品種が多いということで、隣のバラ園みたいに華やかじゃないけどよく見ると興味深いものも見つかる。日本原産でもいい感じの花があったりして。
手前が新品種の、奥にオールド・ローズが
葉が似ているからサンショウバラという日本の品種
今園内で一番皆さんが集まって見物しているのが広々したバラ園で、この日はまだ真っ盛りちょっと手前ぐらいと思われるが、それでも色とりどりに多くの花が咲いていてきれいだし、中を歩くと香りも漂ってきてもうかなりいい時期になっていて、アチコチで写真を撮っている人が見られる。多くは一本立ちのバラだが、一部にはツルバラコーナーもあって、それと大輪品種や香りの強い品種などとまとめた場所も設けてくれているから、バラにもいろいろあるのを知ることとなる。各バラの名札の最後にはアルファベットで系統を大別したらしい品種記号があるのだが、僕にはサッパリ分からない。バラというのはこういう広々とオープンの場所でないと立派に育てるのが難しいらしいから、どうしても西洋式庭園スタイルになるんだね。特にツルバラなどの根元を見たらものすごく太くなっていて、これだけ育てないと見事なバラとは言えないんだということも教えられる。我家の小さな庭では日当たりのいい道路側にツルバラを少しぐらい植えるしかできないということで、自家のガーデニングではほとんど対象外にしているんで、これだけは大きいバラ園に見に行くことにしているんですよ。
バラ園全景、前方に大温室
バラ園横で180°パノラマで撮った写真(冒頭写真はバラ園中央部から360°で撮ったパノラマ)
蕾から花の最後まで色が変わるツルバラ ツルバラの根元が凄い
イギリスのエリザベス女王の即位60年の年にこれを見つけた
多くのバラの中から僕がキレイだなと思った花を写真に撮ってみたのが以下のものであるが、どれも色違いから選んで。
バラ園とは別にこれまでのコンテストで金銀銅の賞をもらったバラの展示会場もあって、その中ではクイーン・オブ・神代とこの植物公園の名を与えられたバラがこちら。プロの評価基準というのを知りたいですな。
多分優秀品種なんでしょう
バラ以外では大温室だけは一回りしていろいろな花を見物、大型の花を付ける品種のベコニア、温室では定番の西洋ラン、水槽にはスイレン、それと僕は初めて見る夜来香やカカオの実なんていうのも、さらに最後にはこのあとテーマ展示するという食虫植物などもあった。こうやってボタンやシャクヤクからこちらのベコニアまでの花だけの写真を見ると、どれもバラですと言っても分からないぐらいでしょう。
大型のベコニア
西洋ラン2種
スイレン
李香蘭のヒット曲の夜来香 チョコの原料のカカオ
ムシトリスミレとあった
園内には山野草を集めた場所やエビネ園というのもあったが、この時期は花の端境期みたいで咲いているものは無くて、これらの春の見頃の時期はもう終わっている。でも園内の売店では多くの山野草を販売していて、これだけ置いているということは山野草園も人気なんでしょうな、来年は時期を見計らって来ようかな。
山野草園は葉っぱだけ
山野草販売コーナー
最後に事務所のあるらしい建物に入って見たら、室内植込みに一両から万両までの呼名のある植物があって、特に珍しいのが一両でアリドウシというのが正式名らしいが、これも僕は初めて見た。
名札の場所に一、十、百、千、万両と一同に
おそらく今度の週末は遅れ気味だったバラの最盛期を迎えるでしょう。