今朝も寒かったのですが犬との散歩に出て、その途中で真ん円なお月様が西の空に、ちょうど朝日が昇る直前で東の方はほのぼのと、これは昔に教わった柿本人麻呂のあの歌の情景ではないかなと、街中なので野原はないけれどもちょうど慶応普通部のグラウンドを野に見立てて東側を、そして高台からの月が西に傾いていくところをパチリと。
なんでもこの歌が詠まれたのは冬至の頃で年の暮れの時期だったとか、ちょうど冬至は二日後の22日、それと満月がちょうど合わさったこの日に見ることが出来て人麻呂になった気分に、普段は歌など詠まないのにねぇ。
ひんがしの野にかげろいの立つ見えて かえりみすれば月かたぶきぬ
人麻呂の歌と対比される与謝野蕪村の句がありますね、明らかに蕪村は人麻呂の歌をもじっていると思います、春の菜の花畑での満月近くの夕刻も来春には何処かで見たいと思いますが、蕪村と人麻呂との各々の情景と気分の差が実感できるような感性は持ち合わせていないので、ただ面白がってブログのネタにするぐらいですが。