この日も朝風呂に浸かって一服してから６時からの朝食バイキングは大ホール、他の団体客も入って満室と言うから最初からかなりの行列を作っている。本日の昼食は遅めになるから多めにと添乗員が話していたが、朝はいつだってシッカリ食べるのが我家の流儀でいらぬオセッカイといつも通りあれもこれもとってきて御飯は二杯。
唐津でハタハタ獲れるの
最終日はやや遅めの８時１０分発で冒頭写真の唐津城を横目にして街中を抜けやや山道越えでまずは呼子朝市に立寄る。日本三大朝市の輪島と飛騨高山は動かないが、もう一つは呼子か千葉の勝浦かは東西で違うのでしょうかね。なんでも規模は小さくても呼子は鯨漁の伝統から獲った鯨肉との物々交換から始まって古い歴史があるそうだけれど、他の朝市だってそれなりに歴史があるよね。もう帰る日だからとついつい干物などを買い込んで荷物が重くなってしまう、でもさすがに鮮魚は買いません、代わりに佐賀牛タタキの真空パックなど漁港で購入してしまったのは我ながらなぜ。土曜とあって細い朝市通に出ている店は多いほうだそうだけれど、朝早いから美味しいという下足天の店ではまだ揚げていないし名物イカ刺を食べさせるところも見当たらない。時間もあまりなかったけれどね。
細い朝市通
天候はやっと青空となってこのあと最後に残った長崎に高速で直行、途中には歌手さだまさしが購入して住めるようにしたという大村湾内の島なんてものもガイドさんが紹介していた。オプションの市内観光は眼鏡橋見物と近くのバス駐車場である江崎べっこう店での買物に続いて平和公園とこれも近くのバス駐車場となるカステラ和泉屋での皿うどん昼食、あとは浦上天主堂などバス通過周辺の名所の車中案内のみで２時間半強。フリー組はグラバー園や大村天主堂付近の散策と自由昼食だったから初めてならその方が観光できた気分になるはず、でも女房はそちらには昔に立寄ったそうだから。長崎は函館以上に坂道がきつい地形で、急な斜面に住宅地がへばりついていてこれは圧巻、ここで暮す人は足腰が鍛えられるでしょうね。それと広島と同じく原爆被災地としての自覚というかこだわりが伺えます。
眼鏡橋周辺
平和公園
このツアーの最終観光場所は佐賀市内に戻っての佐賀城址にある本丸御殿歴史観、ここは熊本より早く本邦最初に木造本丸御殿を再建したのが自慢のようです。さらに自慢してもらってもいいのは見学無料でボランティアガイド付きという姿勢、素晴しいじゃありませんか。規模は熊本城より小さいものの当時の資料が残されていたことや一部は移築され残っていて携わっていた大工も存命だったこともあって、消失後の江戸後期の再建を忠実に模したという。本来はあるはずの釘隠しなどの装飾は不明だったため敢えて推察で付けるのは止めたというのも立派な態度、熊本は推定が多いはずと、それに木材加工技術が発達してからのものだから製材が近代的になっているなどの説明を聞いた。葉隠れの地佐賀鍋島藩は幕末から維新に多くの人材を出したのは倹約を奨励しても教育にはお金をかけたからと、それらの郷土の偉人の紹介をするための施設でもあるのですね。城門は佐賀の乱で官軍と戦った時の銃弾の穴が開いたままの扉が歴史を証明しているし、その石垣には幸せのハートの石があるそうですよ。
復元模型
福岡空港には午後６時半の到着、添乗員から搭乗券を貰って自由解散に、熊本在住という男性搭乗員さんは生真面目な人だったですねぇ、ご苦労さんでした。３Ｆのレストラン階での晩飯は呼子に本店がある萬坊という店であちらでは食べられなかったイカ下足天定食にイカ刺を注文、ガイドさんが美味しいといっていた下足天はボリュームもあってなかなかに美味しい、これだけでもう遅く帰っての我家での食事はもういらないね。イカシューマイなるものも初めて食べたがまぁ美味しい、でも横浜中華街のシューマイの方が好みかな。残った時間は２Ｆのお土産の店めぐり、千歳空港などと比べるとこじんまりの規模だが博多名物は揃っているとか。でも有田、唐津、小鹿田、薩摩などの焼物類を扱う店は無し、焼物好きはここまで来たら現地に行くはずで空港などの土産物屋で買う客はいないのでしょう、それに福岡県は小石原、高取と上野ぐらいだものね。女房は博多織の小物とお菓子類を買ったようだけれど、東京でも買えるようなものは何も要りませんぞ。
下足天定食
ということで８時４５分のＡＮＡ最終便で羽田には予定よりやや早い１０時５分着、大急ぎでリムジンバス乗場まで小走りで、１０時半のこれも最終に乗り込めてヤレヤレと、１１時半前には我家にたどり着けましたが関東地方は寒いですねぇ。気温は高めだったけれどお天気にはあまり恵まれなかった今回の九州旅行ではあるが、それに東側はほとんど残っているけれど、次回はもっといい時期に北部だけでジックリ回る旅を考えてみようかな。まずは焼物めぐりに工芸品探し、それにこの旅でも時折オヤッというような骨董屋をバスから見掛けた、歴史ある土地でいい焼物産地だあるからこれも期待できそう、そうなると飛行機と宿がセットであとはフリーというパック旅行を探さないとね。
その後に食べた呼子の干物と佐賀牛のタタキ、福岡空港で買った三日月のクロワッサンはなかなかのものでしたよ。
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