今回購入した12種類プラス神の雫掲載ワイン1種を全部の飲み比べてみた最終4本、一つだけはハズレがあったものの素晴しい安ワインも発見、でも僕の好みだけなんですけれどね。
10本目はイタリアはトスカーナのIL CANNTO MANTELLASSI サンジョヴェーゼ '08で698円とこれまででは一番高いワイン。抜栓したときの香りはいいかなと期待したのだがこれはイケマセン、僕の嫌いな藁っぽいアクが喉越しに鼻腔に入ってくるからこれは余韻とは言えない。味はやや酸味が強いものの別に問題は無いのだが飲み納めがどうも、女房に聞くとそんなには感じないと普通の評価だが僕は全くダメ。そんな目で見ると瓶の色まで藁みたいではないですか。サンジョヴェーゼという品種はイタリアでは多くのワインになっているはず、こんな風味のワインは初めてだなぁ。
11本目もイタリアはトスカーナのRUFFINO キャンティ '08でこのキャンティというのはイタリアでは一番飲まれているらしいが、さらにレゼルバなどのランク分けがあるようでこれは通常品ということかな。飲んだ印象はやや酸味がある軽い飲み口で熟成風味に欠けるというやはり普通であくまでも平均的なワインだなと、これで798円はこれまでのワイン新興国のコストパフォマンスに劣ると言わざるを得ない。フランス、イタリア、ドイツのワインは値段勝負では難しいということでしょうかね。
12本目は4本目と同じボタルクラの上級品ということでしょうか瓶も重いから、お値段は928円のカベルネ・ソーヴィニヨン ‘06で、この前の産地はマウレヴァレーとなっていたがこちらはラペルヴァレーとラベル表示があった。購入時にこの品にはストアクーポンが-218円ついていて実質は710円であった。抜栓の際からいい熟成香が漂うしコルクの先の色も濃くて期待を持たせる。やはりこのワインは美味しいです、本当にこれが千円以下なのかとビックリするレベル、味、香り、余韻全てでこれまでで一番、円やかに熟成した一級品といっていいでしょう。この値段でこの味、コストコ恐るべし。
13本目が神の雫に搭乗したというイタリアはマルケ州のウマニ・ロンキ ヨーリオ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ '06で、あとからネットでの値段も調べてみたが送料を考えると1380円というのはやはり一番安い。期待した味わいは結論から言うと僕は12本目の方が好きだ。このワインもとても美味しいのだが思わず旨い!という感激には今一歩なのは神の雫に紹介ということからか、でも樽熟成感が好きな僕にはそれが少ないのでやや評価が下がる、それとカベルネ・ソーヴィニヨンよりモンテプルチアーノは軽めに感じる。しかしこの値段のワインとしては充分に上級品ではある、しかしコストパフォマンスという点ではチリはすごいね。
ということで全部で13種類を飲み比べた印象は、コストコが選ぶワイン新興国の旨ワインは抜群のお値打ち品と言えるということ、値段に関係なく味わいだけで今回のワインの僕なりの好みからは×は1種類、まぁ普通かなというのは2本、○は5本、◎は5本という結果であった。
番外でこれも神の雫にも出たことがあるイタリア、アブルッツオ州のファルネーゼという生産者によるカサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ '07というワインが家に置いてあったので飲んでみた。輸入商社の説明が裏ラベルにあって、1本の樹に普通8房というところを2房に絞って濃縮させ、ステンレスタンク発酵でアリエ産フレンチオークで4ヶ月熟成したとあった。これはやはり13番目と似た味わいながらややシッカリ濃い目で、1年若い固さが最初にあったものの半分飲んだあたりから練れてきた。この葡萄品種は樽熟成をあまり長くしないで、あくまでも果実風味を強調しようというのですか、ボルドー一級品スタイルではないですね。