くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

サンデル教授の大震災特別講義

2011年05月05日 | Weblog

■「究極の選択」というこの番組は見ごたえがあった。ハーバードと上海の復旦大学、東京の大学生に作家、女優、ジャパネット高田が参加していた。大震災復興の中で危険な作業をする者をどうして選定するか?原発の安全性を追求しながら推進するか、原発依存を止めるか?海外からの救済支援は国際政治に影響をあたえるか?等々興味深い内容で深い議論があった。

教授が紹介したルソーの言葉の中に、国際支援をしたい気持ちは相手が遠くにいるほど薄まってしまう、ヨーロッパ人相互の間とヨーロッパと日本との間の関係はちがう、という文章があるそうだ。これをどう思うか?という質問に対し、もし彼が現代に生きているならYou tubeで大震災の惨状を見てそんなことを言わないだろうという人がいた。

これを受けて、コミュニティの概念が現在は拡大しているのではないか?そして、ボストンの学生が、日本人は震災時に冷静で秩序を保って行動しているのを見て自分のことのように誇らしく思った、との発言を例にあげた。そして最後にこの講義が日本の被災者の皆さんを力づける一助になることを希望する、、、、なんて形で終わらせた。

うまいなー!という感じだ。「ハーバードの白熱講義」はさすがに講義のプロ。サンデル教授の研究者としての面は知らないが、プロフェッショナルとしての講義、討論の進行役のすごさを見せ付けられた気がする。アメリカはプロフェッショナルの世界だ。

 

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