第26回 【悲しむ前に】
喪失感と悲しみを押し込めて、粛々と頼朝の死とその後の鎌倉の道筋を作る
ため義時は奮闘します
何とかそれらが落ちついた後、頼朝が眠る場所で一人涙を流す義時
そして、姉政子に鎌倉を去る胸を伝える
義時「私のやるべきことは、すべて終わりました。長い間、ありがとうござい
ました。私はこれで、鎌倉を離れます」と出て行こうとするが、政子に
待てと言われ・・・
義時「私は頼朝様のために、この身を捧げて参りました。頼朝様が亡くなった
今、ここにいる意味はありません。頼朝様に憂いなく旅立っていただく
ことが、私の最後の仕事と思っておりました」どうするのかと聞かれ
義時「私は伊豆へ帰ります。米の勘定をしながら、ゆっくりと過ごします」
という義時に政子は頼家を支えてほしいと言うと
義時「これからの鎌倉に私は要らぬ男です」 と政子に背を向けて去ろうとする
政子「頼家を助けてやってちょうだい。あなた、卑怯よ!わたくしにすべて
押し付けて、自分だけ逃げるなんて。あなたに言われて腹を括ったんです
から、少しは責任を持ちなさい!(立ち上がり、義時の手を取り)これ
まで頼朝様を支えてきたように、これからはわたくしを支えてください
お願い」 政子は義時に頼朝が肌身離さず持っていた、小さな観音像を
手渡す、最初は『うっそぉー姉上?!』の様な表情をした義時だったが、観念
したように小さな観音像を握り締め、政子を見つめ返した
この二人のシーンは私にとっては【永久保存版】になりました
政子に自分はいなくなるが、準備は整えたし、皆で支えて行けば大丈夫だと
伝えながら【ツー】と涙を流す義時に私も涙した(T_T)
絶妙なタイミングと涙の量・・・さすがだなぁ~【小栗旬❢】
このシーンを撮った時政子役の小池栄子さんがインタビューで・・・
「あ、なんか姉弟だな」っていうのを久しぶりに感じて、すごく姉らしい瞬間
と弟らしい瞬間っていうのが見えて、芝居しながら「この人、もしかしたら
止めてほしいんじゃないかな」って気持ちにもなったりして、つらそうに涙を
流している姿を見て「(鎌倉を)守ってと言いながらも、この人(義時)のことも
守らないといけない」って思い、立場以上に肉親なんだってことをすごく感じ
たいいシーンだったなと思いましたね ・・と言っている
脚本家の三谷氏は「義時という人は実は最もドライで、現実的な登場人物じゃ
ないのかなと。なんでもありの混沌(こんとん)とした中で、一人だけ
リアリストがいた、というイメージです 」
大泉さんは「義時については、もう会った途端から好きというか。義時は
真面目だし、野心がない。そういうところを見ていたんじゃないですかね
とっても賢い人だっていうのを、頼朝は見抜いていたんじゃないですかね」
などと言っている
これから本当に本題の【鎌倉殿の13人】に突入
【坂東武士】達の野心が入り乱れ、命のやり取りが始まる
義時がその中で頼朝の作った鎌倉幕府を守るため、北条を守るため
奮闘する姿が描かれていくのかも・・・
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