雷は怖いです

この何日か決まって３時前後になると、
今までの夏の見本のような空に暗雲が立ち込め、
生暖かい風が吹き始め、ぽつんぽつんと雨が落ち始める
「ん？」と空を仰ぐまもなく、雨脚は叙々に激しくなり
雹でも降っているのかと、目を凝らして見るが、紛れもなく
地をぬらしているのは雨
大粒の雨は、地に雨穴を残しながら、なおも激しさを増し
荒れ狂う風に翻弄されながら、四方八方からたたきつけてくる
しかし、その模様はただのバックにしかすぎない
いきなり薄暗い空に、あかりが瞬き閃光が走る
「バリバリバリバリ　ガガドガーン！」
窓のガラスが震え、家も震える
息つく間も与えず、繰り返される、閃光とすさまじい雷鳴
庭の草木を右に左に翻弄し、見る見る小さな池を広げていく
１時間余り吹き荒れた夏の嵐は、気が済んだのか
「今日のところは、これぐらいにしといてやろう」とばかりに
次の目的地へと進んでいく
今日もまた来るのだろうか？　地球温暖化の怒りが・・・