エジプトの俳優オマー・シャリフ(Omar Sharif 1932~2015) が10日亡くなったとニュースで流れた。83才だった。彼を世界的に有名にしたのがハリウッド映画『アラビアのローレンス(Lawrence of Arabia)』(1962年コロンビア映画)、『ドクトル・ジバゴ(Doctor Zhivago)』(1965年MGM映画)、と『ファニー・ガール(Funny Girl)』(1968年コロンビア映画)である。
特に『ドクトル・ジバゴ』は3時間20分の大作で、『風と共に去りぬ(Gone with the Wind)』(1939年)と共に今まで制作された作品の中で世界2大名作映画の一本といわれている。オマー・シャリフの演技は勿論、共演女優のジュリー・クリスティ(Julie Christie 1941~ ) の妖艶的な魅力、ジェラルディン・チャップリン(Geraldine Chaplin 1944~ チャーリー・チャップリン Charlie の娘)の清純的な魅力は作品の中で見事に発揮されている。また、モーリス・ジャール(Maurice Jarre 1924~2009 フランスの名映画音楽作曲家)による主題歌「ララのテーマ(Lara's Theme / Somewhere My Love)」は様々なオーケストラ、歌手によって今でも世界中で演奏・歌われ愛されている。大変感動的な素晴らしい映画で観ていない方にはお勧めの一本である。(自分もDVDでたまに楽しんでいる。)
★【「ドクトル・ジバゴ」はソ連の作家ボリス・パスターナク(Boris Pasternak 1890~1960) の小説で1958年ノーベル文学賞を受けたがソ連共産党の強制で受賞を辞退させられた。物語は20世紀はじめの帝政ロシアの末期から第一次世界大戦、ロシア革命を描いた作品。】
★【監督はデヴィッド・リーン(David Lean 1908~1991) で他の主な作品に『大いなる遺産(Great Expectations)』(1946)、『オリヴァ・ツイスト(Oliver Twist)』(1948)、『旅情(Summertime)』(1955)、『戦場にかける橋(The Bridge on the River Kwai)』(1957)、『アラビアのローレンス』(1962)、『ライアンの娘(Ryan's Daughter)』(1970)、『インドへの道(A Passage to India)』(1984)がある。】
オマー・シャリフはブログで書いたとおり 【参照ブログ『映画俳優と自動車』(2009/7/21) 】 立派なひげを蓄えた個性的な俳優で、この映画を学生時代にハリウッドで観て大変心を動かされた。自分の青春時代を鮮明に思い出すものとなった。■YS
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