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トレイントーク0412-1 822編成、だるま特急( 2224H)

2009年04月12日 22時20分52秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
今日4月12日の2224Hは、

822編成でやって来た。
日曜日夜のささやかな楽しみ。

822-1側↓
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Mind Feeling0412-2 黄色い野草花が咲き誇る

2009年04月12日 21時31分05秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
太陽に照らされ咲き誇っていた花↓



桜の花が消え行く中、誰に注目される訳でもなく、時が来たから咲いているんだけよ、という所なんだろうが、群がって咲いていると、孤高の花にはならず、まぁこんなもんよ、位な感じに見える。別に家族でもなければ友人という訳でもなく、単なる「同類」としてそこに集まって咲いているんだろう。
春の黄色い花といえば、これではなく「菜の花」でそれのが絵になるかも知れないが、私の感性がこの花達に引き付けられたので、ヒラニヒラニ。

涼風鈴子「なんだか、花粉による鼻汁過多みたいな文章ねぇ」

アドバイザーイドワイザー「ついでに涙も止まらず、うっとおしい、というオマケ付き。」

涼風鈴子「はっきり言えば良いじゃない、‘‘この日のあたったタンポポに心を動かされた,,って。ついでに、」

ア・イ「私は、“Morning on”の暴走インチキDJですってねぇ」

涼風鈴子「そうよ。俺は、出来損ないチンチクリン、モーニングオンのつもり放送作家だって、ねぇ。」

木田麻衣子「話の論点がずれてません?」

管理人「………汗」

涼風鈴子「まぁ、そんな訳で」

ア・イ「どんな訳でもないが」

涼風鈴子「余計なツッコミも多いが、‘‘黄色は幸せを表す色。だから何か自分にとっても誰かにとっても良い事あります様に,,って素直に言えば良いじゃないのよ」

管理人「…恥ずかしくて言えません汗」

涼風鈴子「だそうですので、今後もあたし、涼風鈴子とアドバイザーイドワイザーとモーニングオンとこのぶろぐをよろしくね~」

ア・イ「あ~あ、このでしゃばりインチキDJがいるかぎり、先はみえないよな~」

管理人「何も言えません」
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Mind Feeling0412-1 夕陽黄昏れ時

2009年04月12日 18時30分26秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
気が付けば↓、



こんな時刻。
普段の日なら、「やれやれ」で済む感じなのだが、どうも日曜日ともなると、

「頼む、逝かないでくれ」

と叫びたくなるその訳は?
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『シンガーソングライター京野世佐美物語』 

2009年04月12日 03時27分09秒 | 物語・小説
『シンガーソングライター京野世佐美物語』 

京野世佐美はシンガーソングライター。
 肩書きに格好良さはあるかも知れないが、売れて名前のはせた人物では決して無く、本当の細々と水面下で活動をしている存在だった。
 副業として、彼女は、FM910というラジオ局の「アーティストパーティ」という深夜番組のDJをしている。
 これから話す話は、そんな彼女のありふれた日常の1コマである。

 閉められたカーテンの隙間からの日差しが、気がつくと部屋を照らしていた。
(今、何時だろう)
 多分、もう午前中の半分くらいの時刻だろうな、と思いながら部屋の置時計を見ると13時近い時刻だった。
(またやっちゃったか)
 置き上がった瞬間の世佐美はため息をついた。
 昼夜が反転した生活は、良いものじゃないな…と思いつつも、一度、そういう習慣がついてしまうと、離れられない。いつか止めたいと思っていても気持ちだけで、それが終わる事はなかった。
(思い悩んでいても仕方ないか)
 彼女は、とりあえず置き上がり、カーテンを開けた。
 空は、真っ青で雲が無かった。
(今日も良い色してるね)
 まるで何かの物語の主人公気取りな台詞だな、と彼女はちょっと鼻を鳴らして笑った。
 1人芝居なんてむなしい。
 それでも、何かそういう瞬間が好きなのだ。

(こんな時間が朝食なんて、ありえない)
 昼下がりのテレビ番組を観つつ、そんな事を思う。
 世の中、今の時間は戦場と言える。
 あくせく動き回る中で、こうして時間を気にせずして過ごす生活は、一般的に言えば良いとは言えないだろう。それが許されていた「かつて」はあっただろうが、今、それはない。
 パラパラと画面の向こうは変化しながらテレビ番組は進行していくが、そこまで注視してみたいという気持ちに世佐美はなれなかった。
やがて朝食も食べ尽くし、時間を持て余してしまったので世佐美は、部屋から出た。

 行くあてもなく近所を歩くという習慣がいつしか彼女にはあった。何か新曲のインスピレーションの1つでも見つかれば、という、昔どこかで読んだ何かの本の話をそのままにやってみるが、そうはうまくは行かない。「現実は、厳しいなぁ」と最初の内は、笑える話だったが今では呆れ果て、どうにもならない自分自身の現状に、時として苛立すらを覚える様になっていた。
(笑っていられるうちが花だよね)
 何でも…と彼女が思った時、葉桜になった街路樹の道を抜けていつしか、よく訪れる歩道橋の上に来ていた。
(相変わらず車の流れは多いね)
 幹線道路という名前がついている以上、この位の流れがあってなんぼか…と世佐美は欄干に両肘をついてぼんやりと遠くや近くを見つめる。
(観なれたな)
 テニスコートと思しき緑の網と柱。
 ごみの焼却炉に見える煙突。
 オフィスが入っているんだろうビル。
 高層の団地。
 木々がまばらな公園。
 全て、最初は、こんななんだ、という感じで良いのだが、やはり何度も観るとさすがに感じ得るものが無くなる。
(日々、無感動か)
 数年前まで割と親しかった友人の一人が、こぼしていた言葉がそれだった。
同じ事の繰り返しに、いつしか、心を動かされることがなくなり、機械的に生きる、という感じになるのを避けたい、と口にしていたが、結局その後どうなったのかはわからなかった。
(何やっても、所詮、そんなものなのかな)
思わずうつむいて、片足のつま先で地面を叩いてみた。

 やがて世佐美は、歩道橋を渡り切り、公園内に入った。
 平日の昼間だけあって、静まりかえっていたが時折、人影はあった。
(昼間はあんまり歩きたくないよね)
 あの人、なんなの?的な視線を浴びる気が世佐美はしていた。
 最近は別に気にしなくなったが、この仕事を始めて、今の場所に移り住んで来た当初は、時折そんな目で世佐が見られる事があった。言葉こそ出てはこなかったが、目は口ほどに物を言うという感じだった。

(こんな時、あのベンチで本でも読んだら絵になるよな)
 不意に視界の先に、木製のベンチが見え、そんなシーンを想像する。
(でも、私にはその役はあわないよね)
 どこか違う感じがした。
 実際に、何でも良いから本を1冊持ってきて、午後の日差しを浴びながら、物語の世界に浸る。それは、言葉としては確かに良いが、そうそう、筋書き通りに行く訳もない。
 1度、物は試しでやった経験が世佐美にはある。だが、あまり物語を読む事に心を動かされる事は無かった。読んだ本がいけなかったのかな、とか思ったが、あまり関係無いように思えた。
(何考えてんだろう、あたし)
 ため息をついて、世佐美は歩き始めた。


 その夜は、ラジオ局でDJを勤めた。
 いつかやってみたい、という夢が彼女にあったので、この話をもらった時は、少し嬉しかった。しかし同時に、「本当にうまく行くと思う?」と胸の中で誰かが問い掛ける声も聞えた。
 人知れない深夜の時間に行われる番組。

「いつ何時、ラジオにゲスト出演したり何しても、そう簡単に名前が知れ渡るという訳でもない」

 不意にいつか身辺の間で言われていた言葉を、放送の合間のCMの時、世佐美は思う。こうしてリスナーからの反響を基に番組を進行しつつも、出演の目的の中に、「自分の名前を知らしめる」という事がある。だが、もはや、彼女は諦めていた。それをしたからとて、どうこうなる訳でもない…という事を歩いてきた道の中で思い知らされたからだ。
 最近になって、「自分自身」と「リスナーの誰か一人でも楽しんでもらえればいいか」という気持ちに世佐美はなっていた。色々気にしても、もう仕方ない、という開き直りがあった。それは「向上心の抑制」という悪い意味になってしまうのは承知の上だったが、今の自分に出来る事はそれしかないだろう、と何時しか妥協の1手になっていた。

「それでは、次のメッセージを読みますね、これは…」
 こうして、リスナーからの反響に対して、自分の想いをマイクを通じて「伝える」という事と、自分のフィーリングを形にし、詞(ことば)に変え、歌にして「伝える」という事は、当たり前の話、どこかで似ている、ただ、方法が違うというだけでである。言葉を口にして、考えが伝わる訳だが、果たしてそれはどの位届くものなんだろう、と世佐美は思う。
 自分がこんな仕事をしていても、或いは、これをする前からも、どうにもなかなか自分の想いや気持ちを言葉には出来ても伝わらない、届かない、という事があった。
そこまでして伝えなければならない想いがある。それは確かにあるが、どこかでそれがぼやけるような感じもあり、自分は一体何を言わんとしているのか、時として解らなくなる。ただ闇雲に、気持ちが言葉になって走りだして、それがこんな風にマイクの前で何かを語るという形になっているだけで、実がある訳じゃない。これではまるで「自信喪失」であるが、世佐美の本当の所は、そこにあった。


 それから数日後の事だった。
 その日は、いつもより目覚めが早く、午前9時過ぎだった。
(今日は日曜日か)
 カレンダーを覗いて確かめる。
 こんな生活をしていると、曜日の感覚なんてなくなるね、と世佐美は独り言を言う。
(こんな時、誰かがそばに居てくれたら、なんて思うよね)
 ひとり、というのは、いつになっても慣れないもの。人間は、言うまでも無く、人の間という文字の存在なので、誰かの中で生き行く存在であるが、その「誰か」が、今の世佐美の傍には、居なかった。
(馬鹿な話)
 そう思いながらテレビの電源を入れ、何とはなしに見ると言ういつもの生活パターンが始まった。

(今日も陽気だけは良いね)
 晴天に恵まれた日曜日で時折吹く風が快かった。
(気の利いた曲の1つでも出来れば良いのにねぇ)
 雲の無い空に向かって語りかけてみる。

――う~ん、それは、あなた次第かな。――

(だよね。そうだよね)
 聞える筈も無い声に自嘲気味になりつつ、世佐美はそう胸の中で呟く。
 何年か前から、身に染みている1人芝居。そんな事したって何かが変わる訳でもないが、どこか、それで、こみ上げて来る、言葉に出来て出来ない感情を抑える事が出来るような気がしていた。

 世佐美は、青→黄→赤と変わる信号機を視界の端に入れながらいつもの歩道橋を越え、当ても無く歩いていくと、団地の中にあるそれなりに広く大きい調整池に出た。
(何かあるかな?)
 柵の越しに、中を覗くここのところの少雨で水は干上がり湿原と化しつつもとりあえず大きな水溜り程度な物はあった。
(鷺…かな)
 全身が白い鳥が1匹、羽を休めていた。



(鳥か。私もあんな風に翼もって空を飛べたら良いのにな)
 人が空を独力で飛べるなんて事は出来ない。だから、空に想いを馳せるんだろうな…と世佐美は思う。たとえそれが「今更」的な話であったとしてもである。
(でも、本当に空を飛べたら悲しみはなくなるのかな?)
 有名な歌の歌詞の中に、そんな想いが込められたものがあるのを彼女は思い出す。
(見下ろしたその世界に、希望という2文字ってある……のかな)
 空を飛べば否応無しに、見下ろした世界が広がるだろう。
 その見下ろした世界の中で、人々は生きている。その表情は、果たしてどんなものなのかを1番良く知っているのは、鳥ではなく、そんな話を創り出した世佐美自身である事は解りきった事だった。彼女の目で見たものの全てが答え。それが物語になる。
(結局、あるのは絶望。まぁあたしの心の反射だけどさ)

――思い浮かぶのは、そんな事ばかりなの?――

 また姿の見えない世佐美にしか聞えない誰かの声が胸の中でした時、目の前の調整池の中を探索しているんだろう2人の少年の姿が彼女の視界の中に入った。すると、白い鳥は、彼らの気配を察したのか、池から飛び去った。その時、2人の少年のうちの1人が飛び去った生き物を指差していた。
(へぇー、なかなか楽しそうだね)
 こんな人工的な池でも、幼い内は良い遊び場になるよね、と世佐美は思う。
 何かがある訳じゃない。けれど、まだまだ知らない事だらけの世の中というフィールドの中で、多くの事を見て感じられるのが、子供の頃で、そういう「心」は大切にしたいと世佐美は思う。
 年齢を重ねていくうちに、「心」は、いつしか、目に移り入るものについて、あまり動じなくなってくる。すると、色々とつまらなくなってくる。
「そんな薄汚れたものは一生かかってでも手にするべきものじゃないよね」
と世佐美は、彼らをリスナーにたとえ、あたかも今、自分がこの場で放送を行っている気分になった。
(何をえらそうに)
 駄目な大人の見本は、他ならないあたしなのにねぇ、と肩を落とした時だった。
「こらっ!何やってんの!危ないから、早くそこから出なさいっ!」
 突然、近隣の住人の怒鳴り声がした。
すると、そそくさと少年達はその場から出ようと動き出した。
(あーあ、可哀想に。せっかく楽しんでたっていうのに)
 夢を奪うような真似するなよ、幾ら、危険が伴ってやっちゃいけない事とは言えさ、と世佐美は毒づいた。

 そんなシーンに遭遇した後、部屋に戻った。
(何か弾いてみるか)
 不意に自分の歌を歌ってみたい、という気持ちに世佐美はなった。
(えーっと、何にしようか)
 A4判の歌詞カードを適当に選んで、キーボードの前に置き、鍵盤を叩きながら歌ってみた。
 もう創ってから何年も経った曲達ばかりだったが、まだ息はしているなぁ、と自分で創ったものの世界に世佐美は、ちょっと浸った。
(そう言えば、もう時期、イベントライブだっけ?)
 手にしたタイトルがはっきりと決まっていない曲の歌詞カードを見ながら、そんな事を思う。
(これ、やってみるか)
 創ったのが何時だったかのは、記憶に薄くなってしまったが、これまでのレコーディングにエントリーするのを彼女自身が拒んだ曲だった。
(ふ~ん、行けるじゃん。ちょっとこのあたりは歌詞をいじってみるか)
 今日と言う日の気持ちの中で歌ってみると、あの時は駄目だったが今なら行けるような気がした。
(うん、うん、いいじゃない)
 自画自賛しつつ、1曲が何とか形になった頃、空はすっかり夕暮れを通り越し、夜を迎えていた。
(今日は良い1日だったかもね)
窓の向こうを見ながら、世佐美は呟く。
(明日も何かの感動に会えたらいいよね)
想いを振り切る様に、カーテンが閉じられた。
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