前記事からのシリーズ最終話。
画像、向かって左側が八田鮎子著『オオカミ少女と黒王子 第3巻』(集英社 2012年)、右側が植芝理一著『謎の彼女X 第10巻』(講談社 2013年)
。どちらもアニメ化された作品であり、メジャーな所。
『オオカミ少女と黒王子』は、アニメの中でも出てきたが、主人公にとってはかわいそうと言うか不幸なバレンタインデーになってしまったな、と思う。佐田恭也、恐るべし!と言う感じであったが、あんなキャラクターでもちゃんと嫉妬心をもちあわせているのが意外な感じがした。確かに、義理でも自分でない男性に義理であってもバレンタインデーに彼女が何か渡すと言うシーンを見たくないのはよく解る。他方で、他人尽くしたいと言う優しい心をもつ主人公篠原エリカの気持ちも私は解らなくはなくて、間違った事はしていなかったな、と思う所。そんな事があっても、主人公篠原エリカは、彼氏の佐田恭也と付き合いたいと言う想いが消えることはなくて、佐田恭也も佐田恭也で篠原エリカと別れたくはないと言う想いがあったな、と思える。2人とも不器用な所はあっても、それをも克服していく姿があった。アニメの感想になってしまったけれど、日下部 憂にも後に彼女がちゃんと出来るので、バレンタインデーにチヨコレイトをもらう日が来ると良いね――と思う。
最後に『謎の彼女X』。これは恋物語は恋物語であっても、やや路線が異なるジャンルかな、と思う。それでも、御約束的にバレンタインデーの話はある。こちらは多分、既製の市販品のチヨコレイトを卜部美琴は主人公の椿 明に渡す。最初は、椿 明がバレンタインデーに他の女性キャラクターから義理的にチヨコレイトを受け取り食べた事が卜部美琴にバレ、一応は椿 明にチヨコレイト渡す気で準備までしていた卜部美琴だがそれは自分で食べてしまう。だが、たまたまバレンタインデーの日、椿 明と別れた後に、椿 明の姉、椿 陽子に出会い、背中を押される感じで話の最後には椿 明に既製の市販品のチヨコレイトを渡して終わり、そこにあんまり劇的な感じがないのが良さかなと思う。卜部美琴、寡黙で機知富んだキャラクターであっても、椿 明に対する恋愛感はわりと普通な感じで、時々、あらま!と驚かされる事がありそこが興味深(おもしろ)い。バレンタインデーの日にちゃんと卜部美琴からチヨコレイトを貰えてヨカッタネと椿 明に声をかけてみたくなるが、手作りとか既製とか関係なくして、好意をよせていて付き合っている女性から受け取ったチヨコレイトが一番嬉しそうな顔をしていている姿があった。
この2つの作品を見ていて、ふと、義理チヨコレイトは時に災難を呼ぶこともある、そんなことも描かれていて、性別を問わず苦労があるな、と思えた。
画像、向かって左側が八田鮎子著『オオカミ少女と黒王子 第3巻』(集英社 2012年)、右側が植芝理一著『謎の彼女X 第10巻』(講談社 2013年)
。どちらもアニメ化された作品であり、メジャーな所。
『オオカミ少女と黒王子』は、アニメの中でも出てきたが、主人公にとってはかわいそうと言うか不幸なバレンタインデーになってしまったな、と思う。佐田恭也、恐るべし!と言う感じであったが、あんなキャラクターでもちゃんと嫉妬心をもちあわせているのが意外な感じがした。確かに、義理でも自分でない男性に義理であってもバレンタインデーに彼女が何か渡すと言うシーンを見たくないのはよく解る。他方で、他人尽くしたいと言う優しい心をもつ主人公篠原エリカの気持ちも私は解らなくはなくて、間違った事はしていなかったな、と思う所。そんな事があっても、主人公篠原エリカは、彼氏の佐田恭也と付き合いたいと言う想いが消えることはなくて、佐田恭也も佐田恭也で篠原エリカと別れたくはないと言う想いがあったな、と思える。2人とも不器用な所はあっても、それをも克服していく姿があった。アニメの感想になってしまったけれど、日下部 憂にも後に彼女がちゃんと出来るので、バレンタインデーにチヨコレイトをもらう日が来ると良いね――と思う。
最後に『謎の彼女X』。これは恋物語は恋物語であっても、やや路線が異なるジャンルかな、と思う。それでも、御約束的にバレンタインデーの話はある。こちらは多分、既製の市販品のチヨコレイトを卜部美琴は主人公の椿 明に渡す。最初は、椿 明がバレンタインデーに他の女性キャラクターから義理的にチヨコレイトを受け取り食べた事が卜部美琴にバレ、一応は椿 明にチヨコレイト渡す気で準備までしていた卜部美琴だがそれは自分で食べてしまう。だが、たまたまバレンタインデーの日、椿 明と別れた後に、椿 明の姉、椿 陽子に出会い、背中を押される感じで話の最後には椿 明に既製の市販品のチヨコレイトを渡して終わり、そこにあんまり劇的な感じがないのが良さかなと思う。卜部美琴、寡黙で機知富んだキャラクターであっても、椿 明に対する恋愛感はわりと普通な感じで、時々、あらま!と驚かされる事がありそこが興味深(おもしろ)い。バレンタインデーの日にちゃんと卜部美琴からチヨコレイトを貰えてヨカッタネと椿 明に声をかけてみたくなるが、手作りとか既製とか関係なくして、好意をよせていて付き合っている女性から受け取ったチヨコレイトが一番嬉しそうな顔をしていている姿があった。
この2つの作品を見ていて、ふと、義理チヨコレイトは時に災難を呼ぶこともある、そんなことも描かれていて、性別を問わず苦労があるな、と思えた。