読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

鶴瓶の家族に乾杯 NHK総合 月曜20時

2006-10-02 23:04:51 | 観た、聴いた
月曜日の夜8時は、この番組「鶴瓶の家族に乾杯」を見ている。
そして「ああ日本っていいなあ」と思うのである。

「田舎に泊まろう」もいいのだが、あれは一般家庭に泊まるという「ミッション」がある。ゆえに応対する人たちが時には冷ややかになる。

しかし、こちらの番組は、みんな暖かいのである。
それは鶴瓶だけでなくゲストも暖かいからである。

さて、今回(先週と今週)は前川清がゲストである。
で、今回前川清は86歳のおじいさんと出会う。このおじいさんは一人暮らしで漁師で、妻に先立たれている。その妻が亡くなるとき「あなたと暮らして幸せだった」と言ったそうだ。

前川清はそのおじいさんになんだか惹かれるのである。
この番組ではそういう例が多い、こちら側では良くわからないのだが、出会った人たちだけが感じる何かがあるんだろう。

で、前川清は一番最初に出会ったおじいさんに最後にまた会いに行くのである。
おじいさんを励ましに行くのである。
しかし、逆に励まされるのである。
そして、一人暮らしでも周りの人が暖かいというのである。
前川清は涙する。(そして見ている我々も涙するのだ)

この場面、高齢化社会を表すどんな番組よりも高齢化社会を表現していたと思う。
狙ってできるようなものではなく、前川清の心とおじいさんの心がつながったことによるものではないかと思うのである。

こういう「期せずして」の場面がでてくるから、こういうドキュメント番組は面白いし好きなのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする